月別アーカイブ: 3月 2017

六甲山は、多彩なツツジのパラダイス(六甲山の生き物歳時記 最終回)

2015年4月から2年間にわたり、「六甲山の歳時記」として二十四節気毎(月2回)に六甲山を中心に、自然や生き物の話題を掲載してきました。 筆者は、六甲山自然保護センター・コーディネーターとしての任期満了により、3月末で退職しますので今回の話題で最終回となります。 六甲山で、私のとっておきの植物といえは、ツツジ科の仲間です。 ツツジ科はやせた酸性の土に好んで生える植物で、花崗岩が風化した六甲山系は「ツツジのパラダイス」と言われるほど、約20種類も自生しています。 春に先駆けた2月下旬から白い釣鐘状の花を咲かすアセビから、9月に咲くホツツジまで、ツツジ科の花のリレーが展開されます。 その中から、私の好きなツツジを紹介します。                         コバノミツバツツジ(花期3月~5月)は、「一番ツツジ」とも呼ばれ、3月末の今頃山麓を中心に咲いています。 葉が出る前に枝先に明るい紅紫色の花をたくさんつけるので、冬枯れした山がいっぺんに華やぎます。 六甲山地で最も多い落葉低木のツツジで、名前の由来は、葉が3枚で、葉が小さいため。六甲山全域で見られ、六甲山地は本種の日本有数の自生地であります。 ヤマツツジ(花期4月~6月)は、野生のツツジの代表で六甲山上では一番多いツツジです。 若葉の緑に、最盛期には炎のような朱色で、山が燃え立つようになります。 半常緑低木で、六甲山地の中腹以上で見られます。    シロバナウンゼンツツジ(花期4月~6月)は、淡い紅紫色の花をつけるウンゼンツツジの白花変種で、小さいかわいい花を咲かせます。 半常緑で、冬でも葉をつけています。六甲山地はこの種の一大自生地といわれています。 バイカツツジ(花期6月~7月)は、ウメの花にそっくりな上品な花を咲かせ、とてもツツジの仲間とは見えません。 枝先に輪生する葉の下にひっそりと白い花を咲かせ、赤い斑点がリング状にあるのが六甲山の花の特徴です。 ホツツジ(花期8月~9月)は、花は穂になって咲くのが名前の由来で、初秋にふさわしい清楚な淡いピンク色の花を咲かせ、花のつき方は、細長い円錐状の穂のようです。 ホツツジは、早春からの六甲山のツツジ科の花のリレーの最後を飾ります。落葉低木で、六甲山地の中腹以上に見られます。

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春を招くモンシロチョウと釣鐘型のアセビの花

3月5日から3月20日まで、二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」です。 啓蟄とは、暖かい気配を感じ、土の中の虫たちが動きはじめるという意味です。 1日の平均気温が10℃以上になれば気の早い小動物が活動をはじめるといわれ、晴れた日には越冬から目覚めたモンシロチョウを見ることがあります。 今の時期は72候では、「菜虫化蝶」(モンシロチョウの幼虫が羽化する)です。 冬をさなぎで耐えた青虫の多くは、この時期に成虫(蝶)になります。 青虫から蝶へ、体の形としくみをすべて変えてしまい生まれ変わるといっていいほどの大変身をします。 モンシロチョウの名前の由来は、「紋のある白いチョウ」で、「ちょうちょ、ちょうちょ、なのはにとまれ・・・」の歌のモデルです。 長い間日本人に親しまれてきたチョウで、日本の春の風景には欠かせないもので、さなぎ越冬するため見つければ、春が来たと思ってもよいでしょう。 3月9日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は6度ですが、風が強く寒いですが陽ざしは春の気配です。 この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、六甲山の樹木の中で一番先に咲く花アセビ(ツツジ科)です。 濃緑色の葉の上に雪が積もったように白い釣鐘型の花を咲かせています。       名前の由来は、馬が誤って食べて酔ったので「馬酔木」と書く有害植物です。 日当たりの良いやせ地に生える常緑小高木で、山麓から山上までの至る所に見られますが、記念碑台周辺にも多いです。 今の季節、ガイドハウス横の記念碑台へ上がる階段近くのヤシャブシの実を食べに来ているウソの群れをよく見ます。 野鳥好きのカメラマンがよく撮影にきておられます。                ウソ(スズメ目、アトリ科)は、スズメよりやや大きくふっくりとし、顔が黒く頬はバラ色の鳥です。 全体に灰色で尾羽は黒く、腰が白い。嘴(くちばし)は黒くて太短く、先がわずかにかぎ状に曲がっています。 太い嘴は、固い種子の殻をはぐのに適しています。 春から秋には北日本の亜高山帯針葉樹林に生息して、冬に越冬のため六甲山上にやってきます。 落葉広葉樹の小さな果実やカエデなどの固い種子を食べ、春先には、数羽~十数羽の群れで樹木の冬芽やサクラなどの花芽を食べます。 「フィー、フィー」という澄んだ口笛のような声で、鳴き交わす姿が見られます。この鳴き声は人の口笛に似ていることから、口笛を吹くという意味の古語「うそ吹き」に由来して、「ウソ」という名がつけられました。

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春の息吹『六甲高山植物園 冬季特別開園』

六甲高山植物園の春の訪れを告げる花と言えば、 斜面一面に咲くバイカオウレン。 清楚で可憐な花で、まさに一足早く春を告げる白い妖精。 訪れた人たちが盛んにカメラを向けていました。 六甲山ガイドハウスから歩いて行けるところにある、 六甲高山植物園は、冬季休業中となっていますが、 一足早く春を告げる花々を楽しめるようにと、 毎年この時期に特別開園を開催されています。 今日は、六甲山上も春を思わせるような陽気に誘われ、 訪ねてみました。 六甲高山植物園は花や植物を観賞するだけではなく、 園内で栽培している花のエピソードや 観察ポイントを知ることができる 花のガイドを実施されていて、 13時から20名ほどの参加者のみなさまと少しだけご一緒させていただき、 園内の見ごろの花を回りながら紹介していただきました。 ・・・白梅の 如き黄連 開きゆく 弥生の空に 明るき陽射し・・・ ガイドさんの説明・・・バイカオウレン(キンポウゲ科) 林下に生育する高さ4~15cmの多年草。 梅に似た花と、冬でも枯れない常緑の葉が特徴です。 花びらのようにみえる白い部分は、萼(ガク)。 “オウレン”とは、中国からわたってきた漢方薬の黄蓮のことで 地中を這う地下茎が黄色く、よく似ています。 特に、本種は花が梅型なので梅花黄連(バイカオウレン)と名がついています。 ほかにも、フクジュソウ、ヒメカンアオイ、マンサク、セツブンソウ、ザゼンソウなど 一足早く春を告げる花々を堪能できました。 六甲高山植物園は海抜865mの六甲山頂付近に位置しており、 北海道南部とほぼ同じ気候だそうで、 その気候を利用して世界の高山植物、寒冷地植物、六甲自生植物や、 その他山野草など、約1500種を栽培されているそうです。 六甲高山植物園 冬季特別開園 2月末から雪を割って大群落を見せる 早春の花を案内するガイド(10:30 ~/13:00 ~)を行うほか、 入園回数券(5回券)の特別割引価格での販売(2400円 → 2000円)や オリジナルカレンダーのプレゼントも実施。   … 続きを読む

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