月別アーカイブ: 1月 2017

寒い季節に暖かさを運んでくれるヤブツバキ

1月20日から2月3日まで、二十四節気では「大寒(だいかん)」です。 大寒は、一年で最も寒さが厳しい時期で、各地で年間の最低気温が記録されます。 大寒の終わりの日が「節分」で、次の日が立春です。 もともと節分は、季節の分かれ目を意味するため、一年に4回有りましたが、現在ではこの時期だけが残りました。 1月26日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は5度で、久しぶりに晴天が広がっています。 しかし、先日来の寒波で、ガイドハウス屋根の軒先には、冷え冷えとしたツララができています。 有馬温泉から六甲山山頂への登山ルートである裏六甲の紅葉谷・白石谷一帯は、冬季には樹氷が見られ、六甲アイスガーデンと呼ばれています。 1月中旬からの寒波が続いた影響で、紅葉谷の「七曲滝」は、川が凍り岩肌に氷が連なりとてもきれいでしたと登山者から報告がありました。 寒さ厳しい冬には滝全体が真っ白に凍結し、その神秘的な風景は「氷瀑」と呼ばれています。 現地に行く方法は、有馬温泉から入るのが一般的ですが、有馬ロープウェイ駅横からの登山道は、通行止めのため、迂回して魚屋道から炭屋道を経由して行きます。 また、山上からの極楽茶屋跡から紅葉谷へ入るコースは、急な下りになるので危険がともない注意が必要です。いずれも、凍っているので靴にはアイゼン等の冬山装備が必要です。 この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、山野に自生する野生ツバキのヤブツバキ(藪椿)です。 ツバキ科の常緑高木で、名の由来は、厚い葉木(アツバキ)がなまり「ツバキ」になったそうです。六甲山では山麓から中腹に至る林の中に生えています。 ヤブツバキの花は、早い所では12月頃から咲きだし3月頃が盛りで4月まで咲いて、寒い季節に暖かさを運んでくれます。 椿の漢字は、木へんに春で俳句などでは春の花として親しまれ、花弁の赤色とおしべの黄色のコントラストがきれいです。 ヤブツバキは、花の底に蜜をためていて、その蜜をヒヨドリやメジロなどが吸いに来たとき花粉を雌しべにつけて花粉を媒介する役目をします。昆虫がいない時期に開花するヤブツバキは花粉の媒介を野鳥に頼るしかないのです。 また、ヤブツバキは昔から、貴重な生活に必要な樹木で、果実から油を絞り食用・整髪料・肌荒れ予防などに使われます。 果実はゴルフボール位の球形で、秋に熟すと厚い果皮が三つに割れて開き、中から硬い殻の種子がこぼれ落ち、これを拾って臼で潰し油を絞りました。

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

冬を耐え忍ぶ

今日は、記録的な寒波が襲うとの報道があり、 戦々恐々として、完全防備で出かけました。 山上は、予報通りこの冬一番の冷え込みで、 朝9時半の六甲山ガイドハウス裏の温度計は、-3℃。 ハイキング道には、霜柱が。。。 雪の予報が懸念されましたが、午前中は雲があったものの 午後からは、風はあって寒いものの青空が広がる好天気で、 積雪は無くて少し拍子抜けでした。 それでも、午後になっても氷点下を示し、凍りつくような寒さです。 午前10時過ぎ 記念碑台からの眺望。 休館中の自然保護センターの下の植え込みにこんなものが。。。 風があるので、揺れてなかなか上手く撮れません。 5mm位の青黒い丸い実が2個ずつ仲良く並んでいます。 互いに寄り添うかのようで微笑ましいです。 そうそう、スイカズラ(吸葛)だ! スイカズラは、梅雨前頃に咲き、 いい香りの白から黄色になって咲く花。 必ず2つ並んで咲いていました。 どんな実がなるのか知らない方も多いことと思いますが、 こんな実なんですね。 秋~冬にかけて葉の付いた茎を採取し、 刻んで天日干ししたものは、生薬名:忍冬(ニンドウ)といい、 煎じて服用すると利尿・抗炎症・抗菌作用があるとされます。 風邪薬にも使われるそうです。 忍冬という、このような季節にぴったりな別名ももつ。 冬でも茎の先の葉が落葉せずに残っている様子から、忍冬。 茎は蔓になって右巻きにものにからみ、 この冬の寒さを耐え忍んでします。 記念碑台の自然保護センターの屋外の温度計は-5℃! ほんの僅かな時間でしたが、寒くて早々に退散。。。 寒中なのでこれが当たり前の寒さでしょうが、 暖かな年始に体も心も緩んで、寒さ疲れにいじけてしまいます。 忍冬を見習わなくてはいけませんね! 寒波の予報は続いています。 六甲山へお出かけは、冬の装備をお忘れなく。

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

冬にふさわしい観察、葉痕と冬芽、モズのはやにえ!

1月5日から1月19日まで、二十四節気では「小寒(しょうかん)」です。 小寒とは、この後に大寒を控え、寒気がまだ最大にならないという意味です。 これから約1カ月後の節分まで「寒の内」が続き、日1日と寒さが厳しくなり立春に「寒の明け」を迎えます。 1月7日(土)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は6度で晴天が広がっています。 山の案内人の当番ガイドさんから次のようなおもしろい情報と写真を提供いただきました。  「ガイドハウス前に、めでたいおかめ、ひょっとこ が登場!  イイギリの冬芽の下の葉痕が、  ほら、「おかめひょっとこ」に見えませんか?(笑)  冬には冬のたのしみが♪ 」  冬は観察するものが少ないですが、葉痕と冬芽の観察をお奨めします。    落葉樹が秋に葉を落とすのは、冬を越すための工夫です。 冬が来る前に冷たい空気が当たる面積を少しでも減らし、寒さに備えます。 枝の先を見てみると、目や口のように見えるものは葉痕(水分や栄養分などの通す管のあと)で、その顔の上にあるのが冬芽で、まるで重ね着をするように鱗片で覆われています。 冬芽が目覚め、葉が開くには暖かさよりも、むしろ5度以下の寒い日が一定期間続くことが必要だと言われています。 このように、寒い野山の中で、植物の内部では春の準備が進んでいます。 冬は、「モズのはやにえ(早贄)」を見ることができる季節です。 モズは、山から河川敷や田畑におり、獲物を枝にさして「はやにえ」をつくる習性があります。 モズは、スズメよりやや大きく頭でっかちで鋭いくちばしをもった鳥で、昆虫やカエル、ネズミなどを食べます。   モズは橙褐色の留鳥で、目を横切るように黒い斑があり、顔つきはよく見ると精悍な感じです。また、尾をゆっくりとまわすのが特徴です。秋から冬の間には、単独で縄張りをつくり確保のために、梢の先で甲高い声で「キリッー キィーキーキー キチキチ」と鳴き、「モズの高鳴き」といわれます。 「モズのはやにえを探そう観察会」に参加しました。 当日はカナヘビ、ムカデ、イナゴ、ヨシノボリなどのはやにえを見ることができました。 モズがはやにえをする理由は、①エサの少ない冬場の貯蔵食にするため。②とらえた獲物を木の枝に固定し、少しずつちぎって食べるため。 ③縄張りを誇示するため。④狩を楽しんでいるだけ、など様々な意見があるが、 明確な答えは出ていないとのことです。 この犠牲となった生き物などを観察するとともに、自然界の命とつながりに気づくことができました。  

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ