月別アーカイブ: 10月 2016

霜降の六甲山 薬草の話題(第14回)

10月23日(日)は、二十四節気の一つ「霜降(そうこう)」です。 霜降とは、北国や山間部では、霜が降りはじめる頃という意味です。 秋が深まり、登山に最適の季節になり六甲全山縦走大会(11月13日と23日に実施)の参加者の試走の方が見うけられます。 霜降の六甲山の恒例行事と言えば、記念碑台からすぐ近くの神戸市立六甲山小学校では、毎年霜降の日に学校のストーブに火を入れる「火入れ式」を行っています。ニュース等でもおなじみですが、今年は日曜日のため24日(月)に実施されます。 ガイドハウス前に植栽されていたイイギリ、フサフジウツギ、ノリウツギなどが茂りすぎ建物が見えにくくなっていました。このたび、伐採され建物の全景が見えるようになりスッキリしました。 10月23日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、13.5度で、曇りで寒く強い風が吹いています。 六甲山上では、木々が紅葉しはじめて、本館横のドウダンツツジの葉が赤く色づいて見事です。 今の季節、六甲山でお気に入りの生き物は、リンドウ科のセンブリです。 漢字で書くと「千振」で、千回熱湯で振り出してもなお薬効が消えないという意味です。 センブリの花期は9~10月、花の大きさは3㎝ほどで白い星形の花に紫色のストライプが走り、花の先端を目指して一直線に伸びてかわいいです。2年草で、山麓から山上にかけての日当たりのよいやや乾燥した草地に生えています。 センブリは、薬草の胃腸薬として昔から利用され、近年は健康茶として飲用されている人もあると思います。ガイドハウスの近くに咲いているので、香りはどうかと鼻を近づけてみたが、あまり特徴のある香りはしません。ならばと、葉を1枚ちぎって噛んでみたところ、とたんに苦みが口の中にいっぱいにひろがり、咲いている姿からは、あの苦みは想像できませんでした。 また、江戸時代からセンブリ、ドクダミとともに薬草の代表種であるゲンノショウコの白や紅紫の花が、8月~10月にかけて、本館前のスロープに咲いていましたが花は終わりました。(ゲンノショウコの名前の由来は、「現の証拠」の意味で、飲めばたちどころに下痢がとまり、薬効があらわれること)。 花が枯れると、開裂した果実の形が神輿(みこし)の屋根のような形になることから、「ミコシグサ」という別名がありますが、今その様子を見ることができます。茎には、無数の毛があり、花の愛らしい姿とは似つかず、毛むくじゃらですのでじっくり見てください。                          

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星のきらめきのようなセンブリ

記念碑台の近くでセンブリの花が咲き始めました。 全草すべてが苦いことが特徴のセンブリ 和名も“千回振り出しても苦みがなくならないので千振”と 名付けられたと言われます。 日本の三大薬草と言えばドクダミ、ゲンノショウコウとセンブリ。 その一つセンブリは知っていても花はあまり知られていませんね。 苦み健胃薬としてあまりにも有名ですが、 江戸時代後半までは、ノミ、シラミよけなどに利用されていて、 健胃薬としてはあまり使われていなかったようです。 苦味健胃薬として本式に使われるようになったのは、明治時代以降だそうです。 最近では、皮膚の血行促進作用がある事から、養毛剤にも利用されているようです。 「当(まさ)に薬」と言う意味で「当薬」とも呼ばれるそうです。 気持ちの良い 行楽日和でたくさんの方が記念碑台を訪れておられ、 秋の六甲山の自然を満喫されておられました。

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「六甲ミート・アート芸術散歩」開催中(第13回)

10月8日(土)は、二十四節気の一つ「寒露(かんろ)」でした。 寒露とは、冷たい露が降りる頃という意味です。いよいよ秋本番です。 近年は、地球温暖化のためか、暑いと感じられる日もありますが、朝夕に肌寒いと感じる日も出てきます。 どんどん夜が長くなっていき、秋の夜長を楽しむ季節がはじまります。 10月9日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、14度で、霧雨に覆われ肌寒く、観光客も少ないです。 秋の恒例のお客様、「渡りのチョウ」といわれるアサギマダラがやってきました。南方への旅の途中で、例年より1週間ほど遅いようです。センター近くの草原では、ヒヨドリバナが咲いてその蜜を求めて、10頭程が乱舞していてその美しさは見事です。          六甲山の秋を彩る現代美術の祭典「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」が、9月14日から11月23日(祝日)まで開催中です。六甲山上の10会場で催され、会期中は総勢39組のアーティストによる展示やワークショップ・パフォーマンスを楽しむことができます。 六甲山の自然景観や土地柄をいかした現代アート作品を通じて、六甲山の魅力を再発展してもらうことをテーマに、山上の各施設で、44作品を展示しています。 その中でも目を引くのは、六甲高山植物園から六甲オルゴールミュージアムの連絡歩道(無料の区分)にある「六甲高山森林内壁画」(作者:川田知志氏)木の表面に板を貼り、漆喰が乾かないうちに顔料で描くフレスコ画法で、自然景観に存在する様々な線や色味と対話するように描かれて、公募対象グランプリを受賞しています。 六甲高山植物園内には、ユニークな展示の人の横顔の右耳から植物が生えている様子を木工で表現した「夢の山(眠る私)」(作者:山本桂輔氏)のがあり、おもしろい作品で今回のリーフレットの表紙に使われています。 また、六甲山にアトリエを構える角倉起美さんのアジサイをモチーフに、ドーム型オブジェに陶器のアジサイの花を表現した「紫陽花」が森の中に点在しています。 このほか、創意工夫した多数の作品を鑑賞しながら道端の植物を観察したり、鳥のさえずり聞きながらピクニックをお楽しみください。 これから六甲山では、カエデをはじめ紅葉の季節になり、現代美術の芸術鑑賞と共に自然に親しんでください。

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秋の使者アサギマダラ:神無月の六甲山

神無月を迎えましたが、今日はどんより曇り空です。 午前10時六甲山自然保護センターの気温は、22.5℃。 歩くと汗ばみ 蒸し暑さを感じる六甲山上です。 落葉樹の木の葉がぽつりぽつりと色づきはじめています。 優しい色合いの素敵なコマユミの紅葉。 このピンクの紅葉を始めてみた時は、 こんな色に染まる葉があるのかと感動したものです。 さて、フワリフワリと風に乗って優雅に漂う秋の使者、 アサギマダラが六甲山にやってきました。 これまでも単発的には見られましたが、本格的な渡りの時期になったようです。 この季節、六甲山上周辺では、ヒヨドリバナが咲いています。 キク科の多年生草本で、山道の道ばたや草原などに広く自生しています。 ヒヨドリが、人里に下りてきて鳴く頃に花が咲くのが名前の由来だそうです。 8月~10月に茎の上部で枝分かれした先に頭花を多数つけ、 花の色は普通白色ですが、時々赤みがかかったものもあります。 花はいくつかが集まって塊をつくっており、 さらに一つ一つの花のメシベの先端が2つに分かれているため、 このようなヒゲが出ているような姿となっています。 高さ1~1.5m、葉は対生の多年草で、 山麓から山上にかけての日当たりのよい草地に生えています。  このヒヨドリバナに、『渡りのチョウ』といわれる アサギマダラが好んで吸蜜しています。 「ピロリジジンアルカロイド」という物質が蜜に含まれているそうで、 オスが出す性フェロモンの前駆物質をつくる材料になるとか、 天敵にとって毒になるこの物質を体に蓄積することで、 捕食されることを防ぐためといわれています。 六甲山は、『渡りのチョウ』といわれる、 アサギマダラの中継地で、 今の時期、翅あまり動かさずに、 ヒラリヒラリと優雅に飛ぶ様子がよく見られます。 アサギマダラ(タテハチョウ科)は、羽の大きさは10㎝程で、 アサギマダラのアサギ(浅葱)は青緑色の古い呼び名で、 翅の半透明水色に由来しています。 黒と褐色のまだら模様で、鱗粉のない部分が浅葱色をしています。 春から夏にかけておそらく、高度1000m以上の涼しい高原地帯を繁殖地とし、 気温の低下とともに適温の吸蜜場所を求めて南方へ移動を開始します。 沖縄県や台湾まで、海を渡って2000㎞以上も大移動するそうです。 逆に、冬の間は暖かい南の島で過ごし、 繁殖した世代の蝶が、春から初夏にかけて南から北上し、 本州などの高原地帯に戻るという生活のサイクルです。 … 続きを読む

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