月別アーカイブ: 8月 2016

ゲンノショウコの花とチョウが吸蜜に訪れているクサギ(六甲山の生き物歳時記第10回)

8月23日は、二十四節気では「処暑(しょしょ)」でした。 「処」とは止まることで、暑さが峠(とうげ)を超える頃の意味です。 しかし、今年は例年以上にきびしい暑い日が続いていますが、空を見上げると「ひつじ雲」や「いわし雲」なども見られるようになり、秋の気配がどこからともなく来ていることがわかります。 8月28日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、23.5度で、曇りがちでやや涼しくなり、登山日和です。                             自然保護センター本館前のスロープで、ゲンノショウコ(フウロソウ科)の花が咲いています。名の由来は、「現の証拠」で、飲むとすぐに下痢がとまり、薬の効果があわれることによります。別名はミコシグサで、開裂した果実の形が神輿(みこし)の屋根に似ているためです。                          開花時期は7~10月、現在は見頃で、白又は紅紫色の直径1cmほどの5弁のかわいい花が咲いています。東日本には白花、西日本には紅花が多いようですが、本館前では、どちらの色も見られなかよく並んで咲いています。 多年草で、山麓や山上にかけての草地や道端などに生えています。 また、六甲山で私のお気に入りの植物は、「クサギ」です。クマツヅラ科の落葉小高木で、山麓から山上にかけての林縁や谷筋、伐採跡地などの日当たりのよいところに生えています。 お盆の頃から、枝先に集散花序を出し、ジャスミンに似たよい香りがする白いきれいな花をたくさん咲かせています。アゲハチョウなどチョウの仲間が吸蜜に訪れているのをよく見ることができます。「クサギ」の由来は、枝葉に触れると臭いを放つので「臭木」、昔は、若葉を食用として利用していたそうです。 花の後は、実は秋に熟し、ガクは紅紫色に輝き、星の形に開きます。その中心に、小豆大の実があり、あさぎ色から青を経て藍色になり、宝石のように光り、注目すべき草花です。

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小さなモリアオガエルとミニ企画展示「科学的・計画的な野生動物の保全と管理」

外敵に襲われないように、葉っぱの上でジーとしている 小さな幼いモリアオガエル。 日向ぼっこでもしているのでしょうか? それとも餌になる小さい虫が来るのを、 ただひたすらに待ってるのでしょうか? 山の案内人の観察コースの二つ池周辺では、 モリアオガエルの幼いカエルが、笹の葉の上に数匹出てきていました。 笹と同じような緑色なので、目を凝らさないとわかりません。 目が慣れてくると、あっちにもこっちにも。。。 体長は20mmほどで、身体は完全に蛙ですが、まだ黒い尻尾もつけています。 モリアオガエルは、毎年、6月中旬に木の上に産卵し、 白い泡の揺り籠の中でオタマジャクシへと育ち、 8月下旬ごろに赤ちゃんカエルとなって笹の葉の上に出てきます。 幼いカエルたちは、これから森の中での生活が始まります。 再び池に出てきて産卵するのは3年後だといわれています。 みなさまもかわいらしいカエルさんを探してみてくださいね。 山の案内人の自然観察コースでは、ヤマジノホトトギスが咲いていました。 六甲山自然保護センターの展示室では、 ミニ企画展示「科学的・計画的な野生動物の保全と管理」を開催しています。 丹波市青垣町にあります。 主催者の兵庫県森林動物研究センターは、 県内の野生動物の生息状況や、人と野生生物とのさまざまなあつれきを紹介し、 センターが推進する「科学的・計画的な野生動物の保全と管理」への 理解を得ることを目的に開催しています。 展示目的と内容 人と野生動物が共生するために知っておきたい野生動物の生態や 野生動物をめぐる問題などをはく製や解説パネル及パンフレット・ちらしの配布しています。 ・イノシシ・シカ・クマ・アライグマ・タヌキ等の野生動物のはく製、解説パネル ・六甲山南麓では、イノシシが人里に出てきて、人を襲うなど被害が生じているので、  「イノシシは、なぜ町に出没するの?。餌付けで何が問題なのかパネル展示。 ・兵庫県のツキノワグマ~知れば共存が見えてくる~、  ツキノワグマ保護管理計画に基づいた対策のパネル展示。  人と野生動物が共生するために、知っておきたい野生動物の生態や野生動物をめぐる問題などを  はく製やパネル等でわかりやすく解説しています。  また、県内では、アライグマ・ヌートリアなどの外来種動物の生態系への影響や  生活環境への被害などの様々な問題についても解説しています。 場 所: 県立六甲山自然保護センター本館展示室 開館時間: 平日 9:30~15:00 … 続きを読む

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山の日制定記念行事と環境学習プログラム「人と自然の調和、防災の先駆け六甲山地」

今年から、8月11日が「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で、国民の祝日となりましたので、今回は、山の日制定記念行事などの特集をします。 8月11日(祝日)は、六甲山・摩耶山では、朝から好天に恵まれ、多彩なイベントへの参加者や登山に親しむ家族連れやハイカーでにぎわいました。 「山の日」記念フェスティバルが、「海、山へ行く」をテーマに穂高湖周辺で、「六甲山からご来光を見よう」が六甲山カントリーハウスで行われました。 六甲山の景観を楽しみながら走る「Mt六甲トレイルランサマーピクニック」が実施され、26キロコースでは記念碑台が折り返しとなり、約350人の人々が駆けて行かれました。 また、「山の日」記念六甲山コレクション展(会場:六甲山自然保護センター)が、6月5日から展示されていましたが、最終日となり好評のうちに終了しました。 六甲山上の県立六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム「人と自然の調和、防災の先駆け六甲山地」が実施されました。主催は、六甲山自然案内人の会で親子など50名の参加者があり、その内容を報告します。 最初の講演では、「六甲山地は、土砂災害の歴史であり、防災対策、植林事業など人と自然の調和が図られきている。六甲山地を取り巻く人々の歴史や背景を探り、生物多様性のある自然環境が、この地域の魅力アップに貢献しているなど、歴史的資料などを見せながらの興味深い話題提供でした。 山上の森林浴と自然観察では、涼しくエゾゼミがなく木立の中を、草花の解説を聞き、セミの抜け殻探しをしながら、ヴォーリズ六甲山荘までの間を散策しました。 午後からは、グループに分かれて指導を受けながら、どんぐりや木の葉で、トトロの森の置物つくりの楽しい工作をしました。 参加者は「六甲山の魅力が良く分かった。かわいいトトロの森の置物のおみやげができた。」などと喜んでおられました。          また、自然保護センター本館展示室では、ワークショップ「六甲山の本物のチョウ標本でぬりえ」が実施され、子どもから大人まで「本物のチョウ標本」を見て台紙にぬりえをして記念に持ち帰っておられます。8月の木曜・日曜日(但し21日は除く)午後1時~3時まで実施しますのでお越しください。

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秋を感じる花と環境学習プログラム【六甲山の森と植物を調べよう】

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかされぬる (藤原敏行朝臣) 秋の気配を感じるには、まだ少し早いような気がしますが、 早いもので今日は 立秋、暦の上ではもう秋ですね。 みなさま 残暑お見舞い申し上げます。 六甲山自然保護センター前スロープのところの植栽では、 ゲンノショウコが可愛い花をたくさん咲かせています。 ゲンノショウコ(現の証拠)  フウロソウ科 フウロソウ属 学名:Geranium thunbergii 薬草として知られ、ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリは、 日本の三大民間薬と呼ばれてます。 昔から下痢止めの薬草とされていて、陰干しにした全草を煎じて飲むと、 ぴたりと効くので「現の証拠」という名がついたといわれています。 「てきめん草」や「たちまち草:太知未知久佐(たちまちぐさ)」 「医者いらず」とも言われます。 薬効成分は、赤花も白花も変わりはないそうですが、 赤色は関西に多く、白色は関東に多いそうですが、 ここでは、赤白、仲良く咲いている光景に出会います。 ほっと癒される可愛い花ですが、花言葉は「心の強さ」だそうです。 これから初秋にかけて次々と可愛い花を咲かせる、  ゲンノショウコを見に来てくださいね! ・・・環境学習プログラム【六甲山の森と植物を調べよう】・・・ 六甲山上の記念碑台にあります、 県立六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム 先日、7月31日(日)に実施されました、 夏休みの宿題お助け企画「六甲山の森と植物を調べよう」のご報告です。 主催は、ブナを植える会。 講師は、六甲山のブナにお詳しい 栃本氏です。 親子連れが対象ということで、六甲で見られるさまざまな森の成り立ちや特徴、 六甲の森が抱えている問題などについての話を分かりやすくお話され、 ご参加のみなさまは、とても熱心に聞いておられました。 講演後、講師と共に自然保護センターからはやや離れた、 紅葉谷入り口 極楽茶屋跡へ移動。 … 続きを読む

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目立つ青い小花のフサフジウツギと環境学習プログラム(第8回六甲山の生き物歳時記)

8月4日(木)午前10時、ガイドハウスの気温は、27度で市街地と比べ4℃程低く、木陰では涼やかな風が通っていて、本館にも多数の入館者があり賑わいました。                               今の季節、六甲山で目立つのは、フサフジウツギ(房藤空木)です。 明るい青色の小花をつけ、花の真ん中にオレンジ色の模様があるフジウツギ科の落葉低木(樹高は最大3m)です。 中国原産の帰化植物といわれ名前の由来は、空木のような木で藤の花房に似た花をつけるためです。 学名のブッドレアがそのまま流通名になっています。 「チョウを呼ぶの花」と言われるようにチョウが良く集まり、花の上はいつもチョウなどの虫達でとても賑やかで、虫などの観察にこれほど適した花はありません。 六甲山地の全域で、特に山麓から山上にかけての日当たりのよい、ドライブウェイやハイキングコース沿いに見られます。 7月30日(土)六甲山上の県立六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム「六甲山の自然とともだちになろう!」(土の中と池の中の生き物の世界を見よう!ネイチャーゲーム、太陽観測を楽しもう!)が実施されました。主催は。NPO法人六甲山の自然を学ぼう会で40名ほどの参加者がありました。その内容を報告します。 記念碑台近くのつげ池にもんどりをしかけてカヌーを浮かべ沈め、2時間程経過した後もんどりを引きあげました。 中には、20cmほどのフナやウシガエルの大きなオタマジャクシなどが入り、手で触ったりして観察しました。 また、六甲山の成り立ちや自然についてのおはなしや森の落ち葉を集めて腐り土になったのを顕微鏡で見ると多くの土壌生物がいました。 森の散歩道では、ネイチャーゲームのビンゴをしながら自然の中を散策するなど、多彩な内容のプログラムが行われました。 参加者は、初めての体験することも多く、目を輝かせて積極的に取り組み、「楽しみながら夏休みの課題ができた」などと話しておられました。

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