月別アーカイブ: 3月 2016

春分(しゅんぶん) 六甲山自然歳時記(第24回:最終回)

3月20日から4月3日まで、二十四節気では「春分(しゅんぶん)」です。 春分の日は太陽が真東から昇り真西に沈み、「昼と夜の長さが同じになる」といわれていますが、実際は昼の方が、約14分長いとのことです。 昔、極楽浄土は西の彼方(かなた)にあると信じられていたため、太陽が真西に沈むこの時期に、先祖の霊(れい)を供養する墓参りなどの行事が行われるようになったそうです。 昨年の4月の「清明」から、半月ごとに季節の話題を掲載してきましたが、今回の「春分」で一巡し、これで終了いたします。 3月20日(日)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は5.5度で、薄日がさしていますがひんやりしています。 ガイドハウス前の植栽に、カンアオイの仲間のヒメカンアオイが健気(けなげ)に咲いています。寒い季節に花を咲かせるので珍しく注目していました。 このカンアオイは冬の間、太陽の光を必死に受け、その可憐な姿は、春の到来を待たずにはいられない様子でした。 花の大きさは1㎝ほどで、花は葉っぱに囲まれて地べたに密着するように咲いて、徐々に赤褐色になってきました。 葉は緑色のハート型で、雲紋が特徴です。 カンアオイの名前の由来は、冬でも葉が枯れず、その形が葵(あおい)に似ているからです。 この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、イカル(スズメ目、アトリ科)です。 イカルはヒヨドリくらいの大きさのずんぐりした形で、くちばしは太く黄色でよく目立ちます。 全体に灰色で、頭、翼、尾は黒く、飛ぶときは波状飛行で、翼の白斑が目立ちます。 六甲山系には留鳥として生息し、高木の枝に営巣します。 オス・メスのペアで生活し群れで行動して、雑木林などでヌルデやエノキ、カエデなどの種子を食べます。 さえずりは、「キィーコーキー」と明るく鳴きます。                         (みみより話) 香りで春を知らせる花 ヒサカキ 春陽がまぶしい季節を迎えるとなぜか気持ちまで明るくなります。 山野を歩いていると風にのって、やや青臭い香り(都市ガスのにおい?)がして、元をたどれば白い小花を咲かせているヒサカキに出合います。 毎年この香りがしてくると春本番になったと感じています。 樹木の多くは、種類によって生育する環境が決まっていて、明るい所や暗い所、乾燥や湿り気のある所を選んで生え成長します。 ところがヒサカキは、生育環境のすき好みはあまりなくどんな所にも生えています。                                これは、ヒサカキの果実は、メジロ・ウグイス・ジョウビタキなどの鳥が好んで食べ、種子を糞(ふん)としてあちこちにまき散らします。 散布された種子は、環境条件を選ばず発芽生育するので、どこへ行ってもヒサカキがあります。 どんな場所でも生きていける順応力をもったヒサカキは、人間に何か教えているように感じます。   

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

雪景色

3月15日(火)天候は晴れ、朝9時の記念碑台六甲山ガイドハウス裏の温度は2℃でした。 空気はとても冷たいです。 昨日降った雪が記念碑台に積もって11時現在も残っています。。 久しぶりの雪景色です。    

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

春の兆し

3月13日(日) 天候は曇  朝9時半の記念碑台六甲山ガイドハウス裏の気温は5℃ 今日は、兵庫県勤労者山岳連盟主催の 第50回記念大会の六甲全山縦走がありました。 スタートの神戸市須磨浦公園からゴールの宝塚市塩尾寺までの 約50kmを一日で歩き通す六甲全山縦走と、 六甲山半縦走の須磨浦公園~再度山:大竜寺までの西縦走と 新神戸駅~塩尾寺までの東縦走も合わせて行われ、 ガイドハウスの前もたくさんの参加者が通過され、 みんなで、無事の完走を祈って応援しました。 さて、神戸市街地より、ゆっくりと春がやってくる六甲山上 記念碑台 周辺。 まだ寒いですが、あちらこちらで木々の芽生えなど 春の兆しが見られるようになってきました。 ガイドハウス前の植栽のヒメカンアオイ(姫寒葵)、 根元の落ち葉何枚かよけてみたら・・・咲いていました。 チョコレート色の地味な花です。 ほんの些細なことですが、それだけで ほこっと 嬉しくなります。 記念碑台近くのスギ林で、春の訪れを知らせるように、 フキノトウ(蕗の薹)が土を割って顔を覗かせてました。 フキノトウは、雄花と雌花が別々に咲きます(雌雄異株) ひそやかに 寒さを耐えて、 いち早く 春の訪れを告げてくれる フキノトウ 毎年くりかえしのことですが、 見つけた時に、ポッとあたたかいものを感じました。

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

早春の煌めき 林床の妖精

3月6日(日)今朝の六甲山上記念碑台 ガイドハウス裏の気温は11℃。 ずいぶんと暖かになってきましたが、 日中は曇り空であまり気温が上がらず、お昼頃は13℃でした。 昨日、3月5日(土)は二十四節気の啓蟄。 冬籠りの虫たちが這いだしてくるころとされています。 実際に虫が活動を始めるのは日平均気温が10℃を超えるようになってからで、 虫が冬眠から目覚めるとそれを補食する小動物も冬眠から目覚め動き始めます。 しかし春の遅い六甲山上の記念碑台周辺では、 木々の冬芽が少しずつ膨らんできているものの、まだ冬の気配。 でも、哺乳動物は動きが活発になって来たのでしょうか。。。 アカマツの木の上でリスがマツボックリをかじっている姿が見られました。 昨日、六甲山記念碑台周辺ではありませんが、 六甲山北麓の林床に咲く小さい白い花を見に行ってきましたのでご紹介いたします。 セリバオウレン (芹葉黄連) キンポウゲ科 オウレン属 学名:Coptis japonica. 山林の木陰に自生する多年草で、名前は、葉がセリの葉に似ていること、 オウレンは黄連と書き、根茎が玉の連なった様な形で、 断面が橙黄色をしていることに由来しているそうです。 早春に可憐な花を咲かせるセリバオウレンは、雌雄別株。 雌花、雄花、両性花があるのですが、雌花はなかなか見られません。 咲いている花の中で もっとも多く見られるのは、雄花をつけた株。 細長く先のとがった白い花びらのように見えているのはガクで、 その横の小さなスプーンの様な形をしてる方が、花弁。 花は真っ白でとても綺麗です。 薄暗い林の中で咲く、花の大きさは、直径1cmほどで、 肉眼だと、枯れ葉の中に埋もれるように咲いて、小さく地味な花です。 雄花の雄しべは、花粉を出す前は中央に集まっていますが、花粉を出し始めると、 外に向かって倒れていき花火のように雄しべを広げていきます。 花弁の数やガク片の数、シベの数も不定だそうで、何とも不思議ですね。 こちらは両性花です。 スプリング・エフェメラルではありませんが、 雰囲気的にはまさに“妖精”と呼んでやりたくなるほど、 小さくて実に愛らしい姿をしています。 星を散りばめたようにも見え、 木漏れ日の中で光を浴びて、キラキラ輝いていて 早春を謳歌しているようでした。 花言葉は「揺れる心」だそうです。 神戸では珍しいセリバオウレンの群落。 神戸市レッドデーター Cランク … 続きを読む

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ

啓蟄(けいちつ) 六甲山自然歳時記(第23回)

3月6日から3月20日まで、二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」です。 「啓」は戸を開く、「蟄」とは、虫が土の中にこもるという意味で、啓蟄とは、暖かい気配を感じ冬ごもりしていた虫たちが目覚めてはい出してくる頃という意味です。 ただし、ここでいう虫は、カエルやヘビのことで、昔、日本や中国では、カエルやヘビも虫の仲間とされていました。 今まで見てきたこの「二十四節気」は、太陽の動きに連動して、中国黄河流域の自然環境のもとで考えだされたもので、日本には奈良時代に伝わったとされ、日本の気候とは2ヵ月近くずれています。このため、神戸周辺では虫たちの多くが活動するのはもう少し先になります。  3月3日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は5℃ですが、陽射しは春の気配です。記念碑台周辺では、アセビが白い釣鐘型の花を咲かせてはじめています。 この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、ウグイス(鶯:スズメ目、ウグイス科)です。ウグイスは、スズメ位の大きさで、体はやや緑色がかった茶色をして、いわゆる鶯色ではありません。 春から秋にかけては、山のササヤブなどにすんでいますが、冬になると平地の雑木林におりてきて、「チャッ、チャッ」という地鳴きをしています。 オスは3月に入ると「ケキョ、ケキョ」と鳴きはじめ、サクラがほころびはじめる頃になると、「ホーホケキョ」とみごとに美しいさえずりを響かせるようになり「法、法華経」と聞きなしをされます。                            早春にさえずることから「春告鳥」ともいわれ、林などで声はよく聞かれますが、地味な色のため、姿はなかなか見ることができません。 鳴き声が美しいので、コマドリ・オオルリとならんで日本の三鳴鳥の一つに数えられています。   (みみより話) サクラの開花予想日は、何を基準に決めるの!  春の花といえば、サクラですね。毎年、1月頃になると、サクラ(ソメイヨシノ)の開花予想日が発表されますが、何を基準に決めるかご存知ですか。 桜は、花芽の秋から冬にかけての低温と、春先の気温の上昇とともに生育し開花します。 このため、昔の気象庁は、サクラの開花を、2月の気温やつぼみの重さから計算し、予想していました。   近年では、1月以降の気温の経過と予測をもとに、開花計算式を用いて、大型コンピューターではじきだしているので、開花日の予想がよくあたるようになりました。 なお、開花とは、花が5~6輪開いた状態のことで、府県ごとに桜の標本木が決まっていて、兵庫県は、神戸市立王子動物園内にあるサクラとのことです。   

カテゴリー: 未分類 | コメントをどうぞ