月別アーカイブ: 1月 2016

大寒(だいかん) 六甲山自然歳時記(第20回)

1月21日から2月3日まで、二十四節気では「大寒(だいかん)」です。 大寒は、一年で最も寒さが厳しい時期で、各地で年間の最低気温が記録されます。 今年は、これまでの暖冬傾向がうそのように、暦どおりに寒さが厳しくなってきました。 大寒の終わりの日が「節分」で、次の日が立春です。もともと節分は、季節の分かれ目を意味するため、一年に4回有りましたが、現在ではこの時期だけが残りました。 1月21日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は-1度、晴れていて昨日降った残雪がキラキラ輝いて、やっと冬景色できれいです。 記念碑台近くの自然観察路六甲山ホテルコースにある「二つ池」では、氷がはり、その上に雪が積もり冬本番の雰囲気です。 この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、ジョウビタキ(スズメ目、ツグミ科)です。 全長15cmほどで、オスは胸から尾にかけてオレンジ色で、顔からのど・翼は黒色、頭部は灰白です。 冬枯れの六甲山上の景色の中であざやかに見えます。メスは全体がオレンジがかった灰褐色で、大きくつぶらなひとみがかわいいです。 いずれもつばさに白い紋がありよく目立ち、「モンツキサン」の愛称で呼ばれることもあります。ひとなっつこい鳥で、えさを求めて、すぐ近くに降りてくることもあります。  六甲山には、10月頃に北の国からやってきて、3月ごろまで姿がみられる冬鳥です。11月頃までは、「ヒッヒッ」とよく鳴き、またくちばしで「カチカチ」という音を出します。この音が火打石の音に似ていることが、『ヒタキ』の名の由来だそうです。 カラ類のように多くの個体が集まることはなく、単独で行動し、縄張りをつくり見晴らしのよい枝などによくとまっています。   (みみより話)冬に100日も咲く、ビワの花の戦略!  ビワ(バラ科の常緑高木)の花は、12月頃から咲きはじめ、3月頃まで咲いています。 ほとんどの木が、休眠に入るこの時期に、寒さに耐え、約100日間も花を咲かせるのです。このため、花の少ない時期に蜜を求めていろんな、鳥や虫たちが集まってきています。 花房はどっしりとした円錐形で、80個ほどの白い花をつけています。一つひとつの花径は1cm程でクリーム色を帯び、花はビロード状の、茶色の軟らかい毛にくるまれています。 真冬に咲くビワの花は、用意周到な受粉戦略をもっています。花の咲く期間を長くし、多量の蜜を蓄えて、鳥や虫の来訪を待っています。 冬の間の鳥や虫にとっては、ありがたい蜜源植物で、そのおかえしとして受粉の媒介をするので、受粉率は高いです。                                       

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冬の山を彩る

ふわふわの綿毛が光を受けて、綺麗でした。 ・・・牡丹蔓 二度目の花は 綿帽子・・・ 花も少なくなったこの頃、樹や草の実は自然を彩るアクセサリー。 遠目に白く輝くボタンヅルの綿毛も 強い風が吹けば一瞬で旅立ってしまうことでしょう。 そっくりな植物にセンニンソウがあります。 センニンソウの葉には鋸歯がありません。 こちらは、残り葉に鋸歯があり、ボタンヅルとしました。 ドライブウェイ沿いの六甲山名物の紫陽花も天然のドライフラワー。 冬枯れの静寂なハイキング道を注意深く歩いて見ると、 春・夏・秋の賑わいとは別に、 ひとつの華やかさがあるのに気がつきます。 それは、それぞれにいろんな姿をしていました。 盛りの季節の競い合うような花たちの風情には欠けるものの、 みな一様にセピア色に染め上げたように、渋い魅力がありますね。 乾いた花たちは、思い思いに 在りし日の艶やかさを北風に語りかけているようでした。 今朝9時半の六甲山記念碑台ガイドハウス 天気は晴れ 気温は0℃ 記念碑台のつげ池は凍っていました。 先日降った雪がハイキング道や記念碑台でも積もっています。 山上付近に一部積雪があります。 車で来られる時は 念のため、 スタッドレスタイヤ・タイヤチェーンを携行してください。

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冬の森の出会い

寒中の六甲山上 記念碑台 お天気は晴れ 朝9時半のガイドハウス気温は、1℃ 雪は見られないのですが、霜柱が見られました。 冬枯れの風景ですが、こんなものも。。。 さてなんの形に見えますでしょうか? 見かたは、それぞれでしょうが、 今年の干支のおサルさんの顔に見えませんか? 昨年葉っぱがついていた痕(葉痕:ようこん) 目と鼻にあたる部分は枝と葉っぱの間で、 水分や養分をやりとりする管が集まっていたところ(維管束痕)。 オニグルミの場合は、それが3箇所に集まり、サルの目鼻に見えます。 サイズは1㎝前後で、葉痕としては大きい方です。 オニグルミの葉は一枚が数十㎝と大きく、 その葉を支えるつけ根の部分も他の樹種と比べて大きくなります。 葉痕の上には翌春芽吹く芽があり、帽子のようですね。 オグルミ(鬼胡桃) クルミ科クルミ属 学名:Jaglans mandshurica オニグルミはクルミの仲間で、冬に葉を落とす、落葉高木です。 クルミと名前がついているとおり、食べることができます。 このオニグルミはそのユニークな形の冬芽と葉痕です。 「やぁ!こんにちは」。。。と言っているような 六甲山名物のアジサイも今の時期は、まるで小人さんのような雰囲気です。 すっかり葉を落とした冬の木々。 こんな枝ぶりだったのか・・・と改めて見つめてしまいますね。 ちょっと立ち止まって枝についている冬芽を見つけてみましょう。 冬芽の形も木によって個性があり、葉の落ちた跡の葉痕がおもしろいです。 虫めがねでもないと肉眼ではなかなか分かりませんが、 こんな所に妖精が住んでいたとはと、驚きます。 花の少ない冬の時期の散策のお楽しみです。

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小寒(しょうかん) 六甲山自然歳時記(第19回)

1月5日から1月19日まで、二十四節気では「小寒(しょうかん)」です。 小寒とは、寒さがいよいよ厳しくなりはじめる頃という意味です。 この日から約1ヶ月後の節分までを「寒の内」と言い、寒さが最も厳しいころです。 この時期の水は「寒の水」と呼ばれ、昔から暮らしに利用され、雑菌が繁殖しないために製品の長期保存が可能で、味噌・日本酒・醤油などの「寒仕込み」を生みだしました。 1月7日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は2度で曇り空です。 昨日までの年末年始はまるで春の陽気で、記念碑台周辺のアセビ(ツツジ科)の一部が、スズラン状の白い花を咲かせています。 六甲山の植物に詳しい人に尋ねると、六甲山上で1月に咲いたのは見たことないとのことで、暖冬の影響が出ているようです。               この季節、六甲山の植物でお気に入りは、冬の殺風景な林の中で、小さいサクランボのような赤い実をつけているモチノキ科の『ソヨゴ(冬青)』です。 名の由来は、硬い葉同士が風に吹かれて「そよそよ」と音をたてることから「ソヨゴ」になりました。 ソヨゴは、常緑小高木の雌雄異株で、樹皮は灰褐色でなめらかです。晩秋から冬に、木いっぱいにぶら下がっている赤い実がかわいく、葉の鮮やかな緑色との対比が目立ちます。花は、6月ごろ白い小さな花を葉腋につけます。 ソヨゴは、六甲山系では、中腹から山上まで全域で見られます。    (みみより話)春の七草と七草粥 正月7日には、春の七草を材料に七草粥を食べる行事があります。 この行事は、日本には14世紀の室町時代に中国から伝わり、1月7日に食べると、1年中病気をしない(無病息災)といわれます。 昔は、冬の間、新鮮な野菜が少なく、漬物や干物等を副食としていましたが、正月料理で疲れた胃を休め、又、新鮮でビタミンの多い身近な7つの野草を入れた軟らかい粥を食べるようになりました。 春の七草は、その当時の食用や薬効を中心に選ばれたもので、「せり・なずな、ごぎょう・はこべら・ほとけのざ、すずな・すずしろ これぞ七草」の歌によってこの7種類に決まったそうです。 しかし、当時歌に詠まれた名前と、現在の植物名とには多少ずれがあります。「せり」「なずな」「はこべ」は現在と同じ名前ですが、すずな」はカブ、「すずしろ」はダイコンで、「ごぎょう」はハハコグサ、「ほとけのざ」は、キク科のコオニタビラコです。最近では、春の七草を採取できるような場所が少なくなり、スーパーで七草粥セットが売られ、レストランで季節限定メニューとして出しているところもあります。 しかし、野生の物は、栽培品と比較にならないほど香りが強く美味しいです。      

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