月別アーカイブ: 10月 2015

霜降(そうこう) 六甲山自然歳時記(第14回)

10月23日から11月6日まで、二十四節気では「霜降(そうこう)」です。 霜降とは、北国や山間部では、霜が降りはじめる頃という意味です。秋が深まり、心地よい陽気の日が多くなります。   野山では、落葉樹の紅葉が美しくなりはじめます。紅葉は、朝の最低気温が、8~9度を下回るようになるとはじまるそうです。 赤トンボがスイスイと飛んでいる様子をみると、秋が深まったことを実感します。 10月22日午前10時、六甲山自然保護センターの気温は15度でひんやりとしています。 センターテラスからの眺望は、久しぶりに霧が発生して、ポートアイランドがうっすらと見えています。              この季節、六甲山上周辺で咲いている花でお気に入りは、『リンドウ(竜胆)』です。澄んだ秋の空を写したようなコバルトブルーの花の色で、秋の花の最後に咲く花の一つです。 苦い根を竜の肝にたとえて名づけられたといわれ、漢方では、健胃の薬として用いられています。 10月~11月、茎の上部に青紫色のラッパ形の花をつけ、日が当たっているときだけ開き、夜や雨の日には閉じるが、これは、花粉や蜜を無駄にしないためといわれています。 多年草で、山麓から山上にかけての日当たりのよい草地などに見られます。           (みみより話) 身近で一番危険な生物スズメバチの被害の防ぎ方 自然の中で一番危険な生き物はスズメバチです。その中でも出会う機会が多く、かつ攻撃性が強い種は、オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチの3種です。 いずれも巣の防衛反応が強く、巣に対するちょっとした刺激にも強く反応します。人が巣に近づくと、巣を警戒していた数匹が、まとわりつくように飛び、カチカチとあごを鳴らすのがハチの警告です。 この時、近づいてきたハチを手で払いのけてはいけません、かえってハチを刺激し、攻撃のきっかけとなります。 スズメバチは、毒針を持つのはメスだけで、毒針は、メスの産卵管が変化したものです。被害は、8月下旬から11月にかけて多くなりますが、巣の中の幼虫を守ろうと警戒心が強まり、攻撃的になるためです。 被害を防ぐには ①黒いものに攻撃するので、白っぽい服を着て、帽子をかぶる。 ②香りの強い化粧品などを使わない。 ③手で払いのけるなど大きな動作をしないことです。 刺されたら、命を落とす危険もありますので、すぐに病院へ行くことが大切です。 スズメバチに刺された際に,毒の成分そのもので死にいたることはほとんどありません。しかし、2~3回刺されると、毒による全身のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起きて、死にいたることもあります。

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六甲山自然保護センター 環境学習プログラム ⑥

六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム ⑥ 「六甲の森周遊ハイキング」(ブナを植える会)が開催されました。 午前中は六甲山自然保護センターレクチャールームで、 六甲で見られるさまざまな森の成り立ちや特徴、 六甲の森が抱えている問題などについての話を みなさんとても熱心に聞いておられました。 午後からは、講師と共にさわやかな秋晴れの中, 自然保護センターからはやや離れた位置にある 摩耶山天上寺跡の照葉樹林、紅葉谷付近のブナ林を巡りました。 紅葉谷付近のブナ林の現地では、 植樹の経緯や育成状況等について説明がありました。 ブナのみならず樹木全般や植物に関心のある参加も多く、 質問なども多くありました。 六甲山自然保護センター 環境学習プログラムは、 大都市に隣接しながらも自然豊かな六甲山のフィールドと、 瀬戸内海国立公園六甲山地区のビジターセンターでもある 県立六甲山自然保護センターの機能を活かし、 センターにおいて環境学習‘、教育活動団体等のノウハウを活用した 体験型環境学習プログラムを六甲山の特色である 生物多様性を共通テーマとして実施しました。

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花も実もある シロダモ

今の時期、シロダモの花が見られます。 花は葉の付け根にたくさん咲き、薄茶と黄の混ざったような色です。 雌雄異株で雌花と雄花があり、 この時期、おもしろいことに雌株には花と赤い実が見られます。 花と実が同時に見られるのは不思議な感じですね。 なんでも実が赤く色づくのに1年もかかるからだそうで、 何とも気の長い話ですね。 この時期に花と実が仲良く同居。 花の少ない晩秋にクリーム色の花が咲き、 去年咲いた雌花の実は一年かけてのんびり熟したもの。 葉裏は粉をふいたような白さで、葉をもむと香りがします。 シロダモ(白だも) クスノキ科シロダモ属 学名 Neolitsea sericea 葉がタブノキに似ており、裏が白いことから、 「白いタブ」・・・「シロダモ」になったといわれています。 なお、野球のバットの材料となる「アオダモ」はモクセイ科の広葉樹なので、 シロダモとは関係はありません。 また、このシロダモの赤い果実の種子から「ツツ油」という油が採れ、 これを原料としてロウソクがつくられたそうです。 1年をかけて実が赤く熟し、同時に淡い黄色の花も咲いていて、 花も実もある シロダモ。 普段は、地味めな常緑樹もこの時期だけは、 「あっ、シロダモだ!」と簡単に見つけることが出来ます。 花と実が一緒に見られる特別な季節ですよと、 一年に一度の晴れ姿をご披露中です。 花と実を同時に見られる不思議、 緑のつやつやした葉と花と赤い実が見ごろのシロダモを 探してみてくださいね。 今日の記念碑台  六甲山ガイドハウスの午後1時の気温は17,5度  さわやかな秋晴れです。 今朝も近くのヒヨドリバナの花に10数頭のアサギマダラが乱舞していました。

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可憐なセンブリの花

センブリは 嫌だとばかり 子供逃げ (牧野富太郎) 花・葉・茎・根すべてが苦いことが特徴、 苦み健胃薬としてよく知られています。 和名も“千回振り出しても苦みがなくならないので千振”と 名付けられたと言われます。 健胃薬としてあまりにも有名ですが、 江戸時代後半までは、ノミ、シラミよけなどに利用されていて、 健胃薬としてはあまり使われていなかったようです。 苦味健胃薬として本式に使われるようになったのは、 明治時代以降だそうです。 最近では、皮膚の血行促進作用がある事から、 養毛剤にも利用されているようです。 「当(まさ)に薬」と言う意味で「当薬」とも呼ばれるそうです。 センブリ(千振) リンドウ科センブリ属 学名:Swertia japonica パッチリ星形の可憐な花  星がきらめいているように見え、 花びらの紫のストライプがおしゃれさん。 センブリの花言葉は、「はつらつとした美しさ」だそうです。 ひとつひとつが違う表情で、いつまでも見ていても飽きない、 かわいいセンブリ達にほっと癒されます。 あちこちの自生地では、笹やススキなどが優占種となってきて、 その密度の程度によってセンブリの発生密度が少なくなってきているそうです。 この可愛い花を見るためには、自生地の環境を保全していきながら 花をいつまでも楽しみたいものですね。 今日の六甲山のお昼の気温は、15℃薄曇りで肌寒く感じます。 山の案内人による自然観察会も午前午後ともあり、 秋の六甲山の自然を満喫されておられました。 記念碑台近くのヒヨドリバナが咲いているところに、 今日も旅する蝶のアサギマダラが10数頭乱舞していました。

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寒露(かんろ) 六甲山自然歳時記(第13回)

10月8日から10月22日まで、二十四節気では「寒露(かんろ)」です。 寒露とは、冷たい露(つゆ)が降りる頃という意味です。いよいよ秋本番で、秋晴れのすがすがしい空に、ひんやりと澄みきった空気の日が多くなります。 10月7日午前10時六甲山自然保護センターの気温は16度でひんやりとしています。 センターテラスからの眺望は、大阪湾の向こうに関西空港や紀淡海峡の友ヶ島などもよく見えています。 また、六甲山では、山上の方から、落葉樹の木の葉がぽつりぽつりと色づきはじめました。                    この季節、六甲山上周辺で咲いている花でお気に入りは、『ヒヨドリバナ』で、ヒヨドリが、人里に下りてきて鳴く頃に花が咲くのが名前の由来です。 8月~10月に茎の上部で枝分かれした先に頭花を多数つけ、花の色は普通白色ですがまれに赤みがかかったものもあります。 高さ1~1.5m、葉は対生の多年草で、山麓から山上にかけての日当たりのよい草地に生えています。           また、ヒヨドリバナは、『渡りのチョウ』といわれる「アサギマダラダ」のお気に入りの花です。10月7日センター近くの草原では、ヒヨドリバナの蜜を求めて、20頭程が乱舞していてその美しさに感動しました。 なお、谷筋や沢辺には、茎が枝分かれしない淡紫色の花のサワヒヨドリが見られます。   (みみより話) 渡りをするチョウ「アサギマダラ」 六甲山は、『渡りのチョウ』といわれるアサギマダラの中継基地で、今の時期に、明るい草原などを,翅あまり動かさずにヒラリヒラリと優雅に飛ぶ様子がよく見られます。 アサギマダラ(タテハチョウ科)は、羽の大きさは10㎝程で、黒と褐色のまだら模様で、鱗粉(りんぷん)のない部分が浅葱(あさぎ)色をしているのが名の由来です。  アサギマダラを有名にしているのは、その渡りの凄さです。春から夏にかけて本州の長野県などの高度1000m以上の涼しい高原地帯を繁殖地とし、気温の低下とともに適温の吸蜜場所を求めて南方へ移動を開始します。 沖縄県や台湾まで、海を渡って2000㎞以上も大移動します。逆に、冬の間は暖かい南の島で過ごし、繁殖した世代の蝶が、春から初夏にかけて南から北上し、本州などの高原地帯に戻るという生活のサイクルをきちんと守っています。 このように、季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶です。

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