月別アーカイブ: 6月 2015

夏至(げし) 六甲山自然歳時記(第6回)

6月22日から、二十四節気では「夏至(げし)」です。夏至とは、1年中で昼の時間が最も長くなり、夜が最も短い日ですが、これは、太陽が黄道上最も北にある夏至点を通過する日です。 梅雨の最中で曇りや雨の日が多く、昼間の長さをなかなか実感できません。 この時期、野山の草木は青々として美しく、六甲山ではアジサイの花が鮮やかに咲いています。六甲山地は花崗岩からなる酸性土壌が多いため、花は鮮やかな青色になる特徴があります。 六甲山ガイドハウスの横には、青色の両生花(完全な雄しべと雌しべを持ち、花序やガクが小さい)を取り巻くようにつけたヤマアジサイが咲いています。花は、初めは薄紫色で、次第に赤紫色に変わるものが多いようです。 また、自然観察路 六甲山ホテルコースでは、道ばたに水色の透き通るような小花を枝先に多数つけているコアジサイが咲いています。  装飾花(雄しべと雌しべが退化し、花序の外周部分にあり視覚的にアピール)をつけず両生花のみで、芳香を放っています。 ガイドハウス前に咲いて、特に見逃せないのが「シチダンカ」です。ヤマアジサイの八重咲き種で、星形に重なった装飾花だけが残る、清楚で美しい花です。 「シチダンカ」は、江戸時代末期に日本を訪れたオランダ人のシーボルトが採集し、標本を持ち帰り「日本植物誌(フローラ・ヤポニカ)」に紹介して以来、発見されず「幻のアジサイ」と呼ばれていました。1959年に、六甲山小学校の職員が六甲ケーブルの沿線で発見して、その後挿し木により増やされ、「六甲山の名花」として、各地で栽培されています。 (みみより話) モリアオガエルは、なぜ水上の木の枝に産卵するの?  六甲山上の記念碑台から10分くらい歩くと、雑木林に囲まれた「二つ池」があります。コロロ、コロロ、コココ・・・と鳴き声が聞えていますが、これは、モリアオガエル(兵庫県で絶滅が危ぶまれレッドデータブックBランクに指定)です。 日本の固有種で、体長は雌で70mm前後と大柄で、池の上の樹木に作った泡の塊に卵を生みつけた様子を観察することができます。 モリアオガエルは、なぜ、水上の木の枝に産卵するのでしょう?  これは、敵から卵を守るためと考えられています。必ず、池などの水上に張りだした枝に産卵し、卵塊は、白い泡につつまれ、この泡が卵を乾燥から守ります。この枝についた泡は、動物には卵には見えず、木に咲いた花のように見え襲われにくいです。ふ化すると、オタマジャクシは。泡から下の水に落ちて、そこで暮らします。 このように、とても巧みな生き方をしているのです。

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六甲山自然保護センター環境学習プログラム ②

六甲山自然保護センターでは、 環境学習プログラム ②「六甲山子供パークレンジャー」特別観察シリーズ(1) 「二つ池でモリアオガエルを調べよう!」が」開催され、 多くの子供たちとその家族の方々が参加されました。 山の案内人の会の自然観察会のコースの二つ池の上下の池を合わせて、 たくさんの木の上のモリアオガエルの卵塊などを観察されていました。 六甲山上の記念碑台 天気は曇り 朝9時半の気温は、19℃でした。 山の案内人の観察コースでは、バイカツツジの花が咲き始めています。 バイカツツジの花は、葉の下に咲き、赤紫の斑点と白い花びらが綺麗です。 バイカツツジ(梅花躑躅) ツツジ科 ツツジ属  学名:Rhododendron semibarbatum 梅の花に似ていることからこの名があるそうです。 葉っぱに隠れて、何となく恥ずかしげに咲いて、 心惹かれるこれもツツジの花です。 葉の下に咲き、赤紫の斑点と白い花びらが綺麗です。 花が咲いていても目にとまりにくく、見逃すことが多いです。 ぜひ、見つけてくださいね。

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グルーム祭の開催~六甲山の安全祈願と夏山びらき

6月6日(土)梅雨に入り曇りがちで肌寒い天気(午前10時の気温13度)の中、六甲山の開祖・グルーム氏の業績を称えるとともに、夏山シーズンの安全を祈願する,第32回六甲山グルーム祭が開催されました。(会場:六甲山自然保護センター前の記念碑台) アーサー・ヘスケス・グルーム氏は、1846年にイギリスで生まれ、貿易商として神戸に来航しました。仕事のかたわら山上に別荘を建て、日本で最初のゴルフ場を作るなど、私財を投じて六甲山観光の礎を築きました。この功績を称え、この地に六甲山開祖の碑が設置され、それが現在の記念碑台となっています。 まず、開会前に会場近くの六甲山小学校6年生が、グルーム像をていねいに洗い、小学校全児童43名によるクラッカーで、グルーム祭が始まりました。 像の前で、神主さんによる安全祈願祭には、グルーム氏の曾孫になるという、岡康彦氏も参列され、その後、六甲山幼稚園児5名から、グルーム氏の曾孫2人に花束を贈呈しました。最後には、灘の酒樽の鏡開きあり、参加者全員に振舞われました。 会場には、グルーム祭開催と合わせたハイキング大会の参加者を含め、約750名の参加者でにぎわいました。

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芒種(ぼうしゅ) 六甲山自然歳時記(5回)

6月6日から、二十四節気では「芒種(ぼうしゅ)」です。芒種の芒(のぎ)とは、稲などの穂の先についているトゲのようなもののことで、この芒がある稲をまく頃という意味です。昔の田植えは、現在よりやや遅いこの時期でした。 芒種の頃に、西日本では梅雨(つゆ)に入ります。気象庁は6月3日、近畿地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。 今年は、平年より3日早いとのことです。六甲山では、ようやくアジサイの花が色づいてきました。 今回ご紹介する生き物は、アリマウマノスズクサ(有馬馬の鈴草)とジャコウアゲハです。 アリマウマノスズクサは、六甲山を代表する植物の一つで、裏六甲の有馬あたりに多く見られます。世界的な植物学者の牧野富太郎氏が、有馬で見つけ命名したのが和名の由来です。 つる性の多年草で、5~6月、実の形が「馬の鈴」やサキソフォンに似た様なユーモラスな形の花をぶら下げています。六甲山の山麓から山上にかけて日当たりのよい雑木林や、道端などでよく見られます。 ジャコウアゲハは、体長10㎝程のアゲハチョウの仲間です。この幼虫は、ウマノスズクサの仲間の葉を食べますが、その葉には、昆虫に効く毒や鳥のきらいな毒をもっています。ジャコウアゲハの成虫は、この毒をためていて、ゆらゆらと飛んでいますが、鳥に食べられることはありません。 (みみより話) 二十四節気は、自然や生き物の季節の移り変わりを知る目安。 4月から、このブログで、六甲山の自然の話題を二十四節気毎に記載していますが、この「二十四節気」は、太陽の動きに連動して中国黄河流域の自然環境のもとで考えだされたもので、日本には奈良時代に伝わったとされ、日本の気候とは、少しずれています。 1年を春夏秋冬に分け、それをさらに6つに分けて24の期間(気)として、それぞれに季節的な特徴を表す名称をつけたものです。 地球上の生き物は、太陽と月の影響を受け、太陽の傾きが暑さ寒さに影響し、月の巡りが潮の満ち引きや大潮小潮をもたらしますが、動植物はこれらの変化に合わせて成長しています。 暦は、ただ単に日付を追うものではなく、生きものの指標でもあるのです。 二十四節気は、毎年同じ時期に同じ節気がめぐってきます。そして、節気の間隔が一定で半月ごとの季節変化に対応できるので、昔から、天候に左右される農業の目安として大変便利なもので、季節を知るより所でもあったため、天候や生き物の様子を表す名前がつけられています。

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