葉も花もきれいで、食べて美味しい ツワブキ(第16回)

12月7日から12月21日まで、二十四節気では「大雪(たいせつ)」です。
大雪とは、寒さがしだいに厳しくなり、雪が降り積もる頃という意味です。
六甲山中では木の葉が散り終えて、雪が降り出す季節を迎えます。
六甲山上の人工スキー場「六甲山スノーパーク」が、12月3日から今期の営業をはじめました。

スキー、スノーボートだけでなく、子どもも雪遊びが楽しめる「スノーランド」もあり「雪のテーマパーク」で六甲山の冬の観光の目玉です。
特に、今年は、新型製氷機を導入して、1日の造雪量が昨年の2.4倍になったそうで、これから雪のゲレンデへ多くの観光客が期待できます。

12月8日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6度で寒いですが、すっきり晴れて三ノ宮方面の眺望が良いです。

自然保護センターから三宮方面への眺望

今の季節(11月~12月)は花が少ない時期ですが、鮮やかな黄色の5㎝ほどの頭花をつけたツワブキ(キク科)が目立っています。
ツワブキは常緑性で、花は10月頃から12月に入っても咲いている株もあり、冬でも青々としています。
海岸近くに多いですが、公園や庭にも植えられています。

初冬に目立つツワブキの花


             
ツワブキ(石蕗)の由来は、葉の形がフキに似てつやつやしてことで、石蕗は石や岩の間にも生えていることによります。
葉はフキのように大きくて丸く厚みがあり表面には光沢があり、この光沢は葉の表面に分泌されるワックスによるもので、強い潮風や乾燥に耐える役目を果たしています。
葉の付き方は、根生(根元から葉柄が伸びている)で、葉柄はフキのように長く、花は鮮やかな黄色で、これが多数集まって咲くと見事で園芸種もたくさんあります。
初冬になり花が終わりを告げる頃になっても、ツワブキは鮮やかな花が咲き続けているので、花を訪れるチョウやハナアブは、ツワブキの花を見つけて吸蜜に来ており、虫にとってありがたい存在です。

吸蜜しているハナアブの仲間

霜が降りはじめ、虫たちの姿が見られなくなる頃、花を収めて来年のために実を結びます。                       
ツワブキは、フキと同様に食用にされ、若い葉柄を取って醤油とダシで味付けすると中々美味で、よく販売されている「キャラブキ」もツワキブキから作られます。
また、民間療法として利用され、葉をつぶしてあぶったものを腫れ物、湿疹、切り傷のなどの外用薬に、葉や根茎を乾燥したものを煎じて、健胃、下痢などの内服薬として利用されています。 
花言葉は、「困難に負けない」。生育条件の悪い中でもたくましく生き、艶やかな葉を広げ、晩秋から初冬に美しい花をつけるツワブキは、確かに困難を乗り切る力を感じさせてくれます。

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