立春(りっしゅん) 六甲山自然歳時記(第21回)

2月4日から2月18日まで、二十四節気では「立春(りっしゅん)」です。
立春とは、寒さが続くが、ふりそそぐ太陽の光から春の気配が現れてくる頃のことです。
「節分」の翌日にあたり、冬と春の分かれめの日です。旧暦では、正月と立春がほぼ重なり、立春に近い新月の日が1月1日と決められ、今でも年賀状に「迎春」、「新春」と書く風習が残っています。
これから、南から温かい風が吹き込むようになり、気温が少しずつ上昇しはじめ、だんだんと春の陽気が感じられます。

2月4日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は2.5度で曇り空、寒いですが、記念碑台の南西にあるサクラの花芽が、はっきりしてきて、あと2カ月ほどで開花になります。 

サクラの枝先の花芽(記念碑台南西)


       
山上の自然観察コースを歩いていたら、20羽程の小鳥が樹上を飛び回っていました。エナガの群れで、シジュウガラやヤマガラなどのカラ類も交じっていました。
この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、エナガ(スズメ目、エナガ科)です。スズメよりやや小さく、全長14cm程の留鳥です。長い尾が特徴で、体長の約半分を尾羽が占め、後頭部が白く、羽に少し茶色も交じっています。表記は「柄長」で、尾をひしゃくの柄に見立てて名付けられました。

尾が長いエナガ(久保紘一氏撮影)

群れにはなわばりがあり、決まった範囲で行動しているようです。枝から葉、葉から幹へと移動しながら、小さな虫やクモなどをついばむが、熟した果実や樹皮から染み出る樹液も好きです。 
エナガは、低い木の横に口のついたつぼ型の巣をつくり、警戒心がつよく、チーチーチー又はジュルリ、ジュルリと鳴きます。
 
(みみより話)冬芽と葉痕(ようこん)のふしぎ
 
冬の間は、落葉樹は葉を落とし、林の中はさびしくなっていますが、枝先をよく見ると、色や形も様々な芽が春を待つ姿や、葉が落ちた後に残る不思議な模様を見ることができます。
冬芽は、この時期様々な工夫で休眠・越冬し、春に成長して葉や花になる芽のことです。冬芽は、寒さに耐えるために、いろいろな手段で自分の芽を守っています。

オニグルミの冬芽と葉痕

小さな鱗(うろこ)のような形をした茶色い鱗片(りんぺん)に包まれたり、むくむくした毛でおおわれたもの、まわりに油分を富んだ粘液を出しているものなどがあり、毛皮やヨロイを身につけて、防寒効果を高め、乾燥も防いで春がくるのを待っています。

冬芽を観察していると、芽の下側に模様ができています。それが、葉痕で、葉が落ちた後です。
葉痕は、葉柄部の形によって様々な形が見られます。模様のように見えるのは、葉と茎をつないで水や養分を送っていた維管束のあとで、それらをながめてみると、何かの顔に見えてくることもあります。上の写真、ある動物に似ていると思いませんか?          

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