立夏(りっか) 二十四節気で巡る六甲山自然歳時記(第3回)

 5月6日から、二十四節気では「立夏(りっか)」です。立夏とは、夏が立つで夏の気配が感じられる時期を指し、暦のうえで夏がはじまる日で、この日から立秋の前日までが夏です。山野では、若葉が輝き、たくさんの花が次々と咲いています。さわやかな風が吹き、夏の気配が感じられる日もあります。
暖かい5月の陽ざしをあびて、植物はぐっと大きくなり、淡い緑色の葉っぱも、色が濃くなってきました。

自然保護センターからの眺望

 
 六甲山では、今、紫のかわいい小花のフジの花やいろんなツツジが咲いています。ツツジ科の仲間はやせた酸性の土に好んで生える植物で、花崗岩が風化した六甲山系は「つつじのパラダイス」と言われるほど、21種類自生しているそうです。
 2月からアセビの花が咲き始め、3月下旬からは紅紫色の「コバノミツバツツジ」、ピンク色の大きな花で、花の付け根を触るとねばねばしてトリモチのようで名前がついた「モチツツジ」、新葉の緑に朱色の鮮やかな花の「ヤマツツジ」、小さいかわいい花の「シロバナウンゼンツツジ」、6月梅雨の頃に咲く梅のような花を咲かす「バイカツツジ」、8月の花が穂になって咲くホツツジまで、ツツジの花のリレーが展開されます。
 

朱色の鮮やかな花 ヤマツツジ

 ツツジの花はラッパ型が特徴で、ツツジの花の蜜を吸っているのは、アゲハチョウの仲間が多いようです。
       
(おもしろい話題) 虫との関わり・ツツジの花のしくみ 

 ツツジの花は,虫に来てもらうための巧妙なしくみを備えています。ツツジの花を見ると、上方の花びらにだけヒョウ柄模様の斑点があります。この斑点は、一般に「蜜標(みつひょう)」、または「ネクターガイド」と呼ばれ、昆虫に蜜のありかを教える目印で、花粉を運んでもらうよう昆虫をガイドするためのものです。また、花の中をよく見ると、上方の花びらの中央が縦に管状にくびれて、1本のおしべを抱いています。

ツツジには10本のおしべがあり、そのうち1本は短いですが、それが蜜のありかを教えているとのことです。その反面、虫が近づかないようにするしくみもあります。モチツツジのガクの部分を触ってみると、毛がびっしりはえて粘着質になっていますが、これは、アブラムシなどの昆虫の食害からつぼみ を守る役割をはたしているのです。

ツツジの花を分解すれば

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