立冬(りっとう) 六甲山自然歳時記(第15回)

11月8日から11月22日まで、二十四節気では「立冬(りっとう)」です。立冬とは、暦の上ではこの日から冬のはじまりの日で、太陽の光が日ごとに弱くなり、昼が短いと感じるようになります。
朝夕の冷え込みに冬の訪れを感じるようになり、冷たい風は、赤や黄色に色づいた木の葉をはらい落し、枯れ木にしていくので「木枯らし」とよばれています。カエデ(モミジ)は寒さが深まるにつれて赤く色づき、サザンカの花が咲き始めます。
気象庁は、イロハカエデの紅葉を定点観測していて、約50年前に比べ約2週間も遅くなっているそうです。特に、気温の上昇が目立ってきた80年代から紅葉が遅くなる傾向がみられ、地球温暖化の影響と考えられています。

ベニドウダンの釣鐘状の花(摩耶山で撮影)

11月8日(日)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は14度で、小雨模様で霧がかかり、ひんやりとしています。
この季節、六甲山上周辺の植物でお気に入りは、ツツジ科の『ベニドウダン(紅灯台)』です。5~6月頃、紅色の釣鐘状のかわいい花が房になってたれさがり咲いています。  
今の時期の燃えるような赤い紅葉も、非常に鮮やかです。名前の由来は、花の形が、昔宮中で使用されていた「結び灯台」に似ていたため名づけられました。落葉小高木でツツジの仲間では、比較的大きくなり高さ5mを越すものもあります。
六甲山の中腹以上で、花崗岩の風化したやせ尾根など日当たりのよいところで見られます。  

ベニドウダンの紅葉(センターテラス前で撮影)

            
                 
(みみより話) 「モミジ」と「カエデ」、どうちがうの?
今の季節は、紅葉の話題の際に「モミジ」と「カエデ」と両方の言葉が、使われますがその違いをご存じですか?
秋の終わりに木の葉が、赤や黄色に色づくことを、「紅葉(もみじ)」といいますが、その主役になる木の仲間がカエデ科の木で、その中に「イロハモミジ」があります。
「カエデ」の由来は、葉の形がカエルの手に似ているからで、万葉集の中にも「カエルで」との表現もあります。「カエデ科イロハモミジ」の由来は、葉が7つに切れ込んで、それを、端からイロハニホヘトと数えたからとのことです。

紅葉の代表種イロハモミジ(再度公園で撮影)


       
「モミジ」は、「紅葉(もみじ)する」、すなわち、秋に葉が赤や黄色に変色する現象に由来しており、植物分類上の言葉ではありません。一般にはたくさんの紅葉する木を代表してカエデ属が「もみじ」とよばれ、カエデとモミジは並べて区別する言葉ではありません。     

カテゴリー: 未分類 パーマリンク