白露(はくろ) 六甲山自然歳時記

9月8日から9月22日まで、二十四節気では「白露(はくろ)」です。
大気が冷えてきて、朝露が目立ち始めました。草むらでは、コオロギやキリギリスなどの虫の鳴き声が、よく聞こえてくるようになってきました。
今、六甲山上周辺で咲いている花でお気に入りは、キンポウゲ科の『センニンソウ(仙人草)』です。白い花びらのように見えるものが、群がって咲いているので華やかで、初秋の六甲山を彩っています。これは、花びらではなく4枚のがく片で、果実の先の羽毛状の毛を仙人のひげに例えて名がついたそうです。
センニンソウは、有害なつる植物で、葉柄が他の物に巻きついて伸びており、山麓から山上にかけての日当たりのよい場所に生えています。

センニンソウの白い花は、花弁でなく4枚のがく片

六甲山の草原生植物観察会が、8月31日に実施され参加しました。会場は、草原植生を今にとどめている日本最古のゴルフ場・神戸ゴルフ倶楽部(灘区六甲山町)でした。
観察会に先立ち、ヴォーリズの設計による由緒あるクラブハウスで、甲南女子大学松村准教授による「ゴルフ場が保全する草原性植物」をテーマに、講演を聴きました。

日本最古の由緒あるクラブハウス

その後、日頃は立ち入ることのできないゴルフ場内で、秋の七草をはじめ、ワレモコウ、ツリガネニンジン、タムラソウなどの草花がみられました。中でも、神戸市のレッドデータにも登録されている多年生草本のマツムシソウが、鮮やかな紫色の花を咲かせていました。

雨の中 貴重な植物の観察

鮮やかなマツムシソウの花

場内は、農薬の使用量が極力押さえられ、適度な草刈りなどの結果、大変貴重な草原性植物の生育地が残っており、いつまでも存続してほしいと思いました。

(みみより話) コオロギの鳴き声は、初秋の温度計 

朝晩涼しくなるこの時期、夕方になると草むらからエンマコオロギなどの美しい虫の鳴き声が聞こえてきます。
コオロギのよく鳴く気温は、20度から30度の間で、15度以下になるとほとんど鳴かなくなるとのことです。コオロギのオスは、左右のハネにぎざぎざしたヤスリのようなものと固い爪があり、この羽をすばやくこすり合わせて音を出します。

よい声で鳴くエンマコオロギ

気温が高いほどハネの動きが活発で、テンポが速く、気温が低いと遅くなります。鳴くテンポで外の気温がわかるので、初秋の温度計といえます。

草のかげなどに隠れてくらしているコオロギは、相手の姿がよく見えません。そのために3通りの鳴き方を使い分けて相手に知らせるそうです。   
①「コロコロリー・コロコロリー」と鳴くのは、オスが自分のなわばりを守っている時。
②「キリッ キリッ」と鳴くのは、オス同士がけんかをしている時。
③「コロコロリー・リー・リー」と鳴くのは、メスに交尾をしようと誘っている時と言われています。  

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