晩秋の六甲山 紅葉のウリハダカエデやサネカズラの話題(第15回)

11月23日から12月7日まで、二十四節気では「小雪(しょうせつ)」です。
小雪とは、冷え込みがきびしくなり雨はそろそろ雪にかわりはじめるものの、寒さも雪もまだ少し先であるという意味です。  
これから、秋も深まり朝夕の冷え込みが増し、紅葉が一段と美しくなってきます。

橙色のウリハダカエデの紅葉

近年は、地球温暖化のためかイチョウの黄葉やモミジの紅葉は遅れ気味になってきています。
例えば、日本気象協会が公表した大阪の紅葉見頃予想の平均値は11月28日、東京は12月3日となっています。
寒くなると動物や植物は、冬越しの準備に入り、最低気温がおよそ5度以下になると、カエルやヘビなどは冬眠に入るといわれています。
11月24日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6.5度で寒いですが、日が射しています。
昨日は、六甲山全山縦走があり、ガイドハウス前の道を多くの登山者が通りぬけましたが、本日はひっそりとしています。
   
この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、カエデ属のウリハダカエデ(瓜肌楓)です。六甲山には、カエデ属の樹木は11種類自生していますが、秋には濃い橙色の紅葉でよく目立ち、春には、総状花序の長さ10cmの花をつけます。
名前の由来は、若木の樹皮がウリ(瓜)の果皮に似ているところから付けられました。

幼木の樹皮は、ウリのような暗い緑色

葉は、多くのカエデのように細い掌状でなく3~5裂し、翼果の中央は円くふくらみ、ほかのカエデの実と比較しやすいです。
ウリハダカエデは、六甲山の中腹以上の落葉樹林内の日当たりのよい場所のところどころにあり、紅葉した葉だけでなく、樹皮も楽しむことができます。

自然保護センター本館の裏に、常緑つる性のサネカズラ(マツブサ科)があります。
六甲山系を中心にいる生きた宝石と言われるキベリハムシの主な食草で、以前、ここで生育を試みたようですがうまくいきませんでした。果実は集合果で、初冬に赤く熟し、直径は3cm近くありよく目立ちます。

サネカズラのクリーム色の花

名前の由来は、「実葛」の意味で、秋に赤く熟す実が美しく目立つからで、昔、枝に含まれる粘液で髪を整えたことから、別名ビナンカズラ(美男葛)の名前でもよく知られています。

サネカズラの赤い集合果の実

夏には、クリーム色のかわいい花を垂れ下げていましたが、花の後、雌花は、赤い集合果の実を結び、花より一段と美しく目立っています。
六甲山の山麓から中腹にかけての林内や林縁の樹木によく絡まっています。

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