小雪(しょうせつ) 六甲山自然歳時記(第16回)

11月23日から12月7日まで、二十四節気では「小雪(しょうせつ)」です。小雪とは、冷え込みがきびしくなり雨はそろそろ雪にかわりはじめるものの、寒さも雪もまだ少し先であるという意味です。  
これから、秋も深まり朝夕の冷え込みが増し、紅葉が一段と美しくなってきます。寒くなると動物や植物は、冬越しの準備に入り、最低気温がおよそ5度以下になると、カエルやヘビなどは冬眠に入るといわれています。

11月22日(日)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は12.5度でひんやりとしていますが、登山には最適の気候で登山者でにぎわっています。
記念碑台のブナやサクラの木の葉が散ってしまいました。 

自然保護センターから三宮方面の眺望


この季節、六甲山上周辺の植物でお気に入りは、サトイモ科の『コウライテンナンショウ(高麗天南星)』です。六甲山地では最も普通にみられるマムシグサの仲間で、花の時期は、4月下旬から5月中旬で仏炎苞は緑色です。発芽した時はすべて雄株ですが、年数が経ち球茎が大きくなると雌株になり性転換をします。

コウライテンナンショウの花

また,苞の中の肉穂花序に多数の小花をつけ、雌株は秋に赤いとうもろこしのような実をたくさんつけます。マムシグサの名前の由来は、茎の模様がマムシの肌に似ているとも、花の形が、鎌首をもたげたマムシに似ているから名づけられました。多年草で、山麓から中腹にかけての薄暗く湿った林の中で見られます。

コウライテンナンショウの実


                                         
(みみより話) キツツキ(通称)は、なぜ、木をつつくの?
林の中で「コツコツコツ」と木をたたいているような音を聞くと「キツツキ」と思う人が多いです。しかし、「キツツキ」という名前がついた鳥はいなく、それは、コゲラ、アカゲラなどのように名前の最後に「ゲラ」がつく、木をつつく鳥の総称です。林の中で、音をたよりに探っていくと、スズメくらいの白と褐色のしま模様の鳥が見られますが、それが日本で一番小さいキツツキの「コゲラ」です。

幹の下から上へ移るコゲラ

キツツキが木をつつく理由は、3つあると言われています。一つ目は、木をつつき音を出すことで、縄張りを示し、異性を呼び寄せるラブコールになります。そして、カップル誕生で、木に穴をあけ子育てのための巣づくりをします。
二つ目は、枯れた木の幹の中にすんでいるカミキリムシなどの幼虫をさがしている時です。虫がいて中が空洞の場合、つついた時の音が違うため、忙しく探し回わり、虫がいそうな所を見つけると深い穴を開け、その中に長い舌を差し込んで食べます。
 三つ目は、キツツキのくちばしは、ネズミの歯と同じように絶えず伸び続けていて、木をつつくのは、そのくちばしをすり減らす意味もあるそうです。                              
            

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