小満(しょうまん) 六甲山自然歳時記(第4回) 

 5月21日から、二十四節気では「小満(しょうまん)」です。
二十四節気は、古代の中国で生まれた農業の目安となる暦で、「小満」とは、陽気がよくなりムギなどの食べ物が実り、これで「当分は食べていくことができ、ほぼ満ち足りる」という意味です。 
 今の季節は、さわやかな気候で、常緑樹はもちろん落葉樹もみずみずしい緑の若葉をみせて、生き物にとり最も生育しやすい時期です。
六甲山ガイドハウス周辺で、咲いている花でお気に入りは、センリョウ科のフタリシズカ(二人静)です。2本の花穂の先に、米粒のような白い花をつけて、清楚な感じがします。名前の由来は、花の様子を源義経の愛人、静御前の舞姿にたとえたそうです。

2本の花穂の清楚な花 フタリシズカ

 アオスジアゲハ(青筋揚羽)をよく見かけるようになりました。アオスジアゲハは、やや大型で黒い翅に美しいコバルトの帯が前後の翅をつらぬき、色彩も美しいので、私のお気に入りのチョウです。

コバルト色の帯が目立つ アオスジアゲハ

 常緑樹のクスノキ科クスノキ、ヤブニッケイなどを植樹(幼虫が食べる)として、この木は、4~5月頃古い葉をすべて落して新葉と入れ替わります。アオスジアゲハは、クスノキなどの葉に蛹が付着して越冬するので、葉が落ちない4月~5月の初めに羽化しなくてはならないのでよく見ることになります。 しかし、はじめの頃の個体はやや小型(春型)ですが、7月になると型も大きくなり(夏型)数もぐんと増えます。

(みみより話) なぜ、タケの成長が速いの! 

 タケの成長は、とても速いことで知られますが、最も成長が速いマダケの場合は、1日でなんと1mも伸びるそうです。なぜ、タケの成長がこれほど速いのでしょうか。
 ふつうの植物の芽は、1つの茎からいくつもの枝が分かれて成長します。植物の茎の先には「成長点」という部分があり、ここが細胞分裂することで成長します。
 しかし、タケの場合には茎の先だけでなく、全ての節と節の間に「成長帯」と呼ばれる部分があり、その細胞が水をすって長くなり、成長します。1本のタケには60個の節があるので、ほかの植物よりも60倍も速く成長することになります。 

竹は、60個の節があり、それぞれ成長する。

 なお、竹へんに旬と書く「筍(たけのこ)は、旬の期間はわずか10日程です。これから、1か月を10日に分ける、上・中・下旬という言葉は、この「筍」の旬(しゅん)が由来になっています。

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