寒い季節に暖かさを運んでくれるヤブツバキ

1月20日から2月3日まで、二十四節気では「大寒(だいかん)」です。
大寒は、一年で最も寒さが厳しい時期で、各地で年間の最低気温が記録されます。
大寒の終わりの日が「節分」で、次の日が立春です。
もともと節分は、季節の分かれ目を意味するため、一年に4回有りましたが、現在ではこの時期だけが残りました。
1月26日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は5度で、久しぶりに晴天が広がっています。
しかし、先日来の寒波で、ガイドハウス屋根の軒先には、冷え冷えとしたツララができています。

ガイドハウスの軒先のツララ

有馬温泉から六甲山山頂への登山ルートである裏六甲の紅葉谷・白石谷一帯は、冬季には樹氷が見られ、六甲アイスガーデンと呼ばれています。
1月中旬からの寒波が続いた影響で、紅葉谷の「七曲滝」は、川が凍り岩肌に氷が連なりとてもきれいでしたと登山者から報告がありました。

氷瀑の七曲滝(過去の写真)

寒さ厳しい冬には滝全体が真っ白に凍結し、その神秘的な風景は「氷瀑」と呼ばれています。
現地に行く方法は、有馬温泉から入るのが一般的ですが、有馬ロープウェイ駅横からの登山道は、通行止めのため、迂回して魚屋道から炭屋道を経由して行きます。
また、山上からの極楽茶屋跡から紅葉谷へ入るコースは、急な下りになるので危険がともない注意が必要です。いずれも、凍っているので靴にはアイゼン等の冬山装備が必要です。

この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、山野に自生する野生ツバキのヤブツバキ(藪椿)です。
ツバキ科の常緑高木で、名の由来は、厚い葉木(アツバキ)がなまり「ツバキ」になったそうです。六甲山では山麓から中腹に至る林の中に生えています。

暖かさを運んでくれるヤブツバキ

ヤブツバキの花は、早い所では12月頃から咲きだし3月頃が盛りで4月まで咲いて、寒い季節に暖かさを運んでくれます。
椿の漢字は、木へんに春で俳句などでは春の花として親しまれ、花弁の赤色とおしべの黄色のコントラストがきれいです。
ヤブツバキは、花の底に蜜をためていて、その蜜をヒヨドリやメジロなどが吸いに来たとき花粉を雌しべにつけて花粉を媒介する役目をします。昆虫がいない時期に開花するヤブツバキは花粉の媒介を野鳥に頼るしかないのです。

有用なヤブツバキの実

また、ヤブツバキは昔から、貴重な生活に必要な樹木で、果実から油を絞り食用・整髪料・肌荒れ予防などに使われます。
果実はゴルフボール位の球形で、秋に熟すと厚い果皮が三つに割れて開き、中から硬い殻の種子がこぼれ落ち、これを拾って臼で潰し油を絞りました。

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