大雪(たいせつ) 六甲山自然歳時記(第17回)

12月7日から12月21日まで、二十四節気では「大雪(たいせつ)」です。
大雪とは、寒さがしだいにきびしくなり、雪が降り積もる頃という意味です。
寒さのために木の葉が散り終えて、寒い朝には、池などに氷がはる場合があります。この先もまだまだ寒さが増していき、風邪がはやりますが、これから師走は行事が多いので、体調をくずさないように気をつけたいものです。
12月10日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は9度で曇り空です。記念碑台周辺には秋の登山シーズンも終わり、人影はまばらです。 
 

自然保護センターから三宮方面の眺望


この季節、六甲山の植物でお気に入りは、花の少ない初冬に開花するので目立つ、ウコギ科の『ヤツデ(八手)』です。       
11月中頃より茎の先に白い球状の小花が咲きはじめ、花期は春まで長いです。名前の由来は、葉の先に、大きな手のひら状の切れ込みがあることから、ヤツデ(八手)になりました。別名は、天狗が持っている団扇のようで「テングノハウチワ」ともいわれます。

ヤツデのおもしろい形の葉と花

野山にも自生していますが、葉が末広がりで縁起(えんぎ)がよく、常緑樹で丈夫であることなどから、厄除けとして庭木にも多く植えられています。葉を観察すると、葉の切れ込み数は7や9のものが多いです。太陽の光を受けるようそれぞれの葉がずれて配置されています。ヤツデは、常緑低木で表六甲の山麓に広く見られます。
                      
 (みみより話) ヒイラギ(柊)、年を経ると丸くなる?

 木へんに春と書くと椿(ツバキ)、夏と書くと榎(エノキ)でそれぞれ季節を代表する木ですが、木へんに冬と書くと柊(ヒイラギ)です。ヒイラギは、モクセイ科の常緑樹で、まわりの木が落葉する11月から12月に、よい香りの白い花を咲かせる冬を代表する木です。
六甲山系に自生し、庭などにもよく植えられています。光沢のある葉は特徴的で、若い木には、葉に棘(とげ)のような鋭いぎざぎざがあり、この棘に触れるとヒリヒリと「ひいらぐ(痛む)」ことからこの名前がつきました。 

ヒイラギは、年を経ると棘がなくなる

葉の棘が鬼などを追い払うとされ、古くから魔よけとして門口や庭に植えられれ、節分の日にヒイラギの枝にイワシの頭をさしたものを門前にかける習慣もあります。
又、ヒイラギは、老木になると、葉の棘が少なくなり丸みをおびてきます。わたしたちも、同じように年をとるにつれ角がとれて丸くなりたいものです。        
なお、クリスマスに飾るセイヨウヒイラギは、モチノキ科の植物で、同じ仲間ではありません。ぎざぎざのある葉が、ヒイラギに似ているためこの和名がつけられました。    

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