大寒(だいかん) 六甲山自然歳時記(第20回)

1月21日から2月3日まで、二十四節気では「大寒(だいかん)」です。
大寒は、一年で最も寒さが厳しい時期で、各地で年間の最低気温が記録されます。
今年は、これまでの暖冬傾向がうそのように、暦どおりに寒さが厳しくなってきました。
大寒の終わりの日が「節分」で、次の日が立春です。もともと節分は、季節の分かれ目を意味するため、一年に4回有りましたが、現在ではこの時期だけが残りました。
1月21日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は-1度、晴れていて昨日降った残雪がキラキラ輝いて、やっと冬景色できれいです。
記念碑台近くの自然観察路六甲山ホテルコースにある「二つ池」では、氷がはり、その上に雪が積もり冬本番の雰囲気です。

氷と雪に囲まれた二つ池

この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、ジョウビタキ(スズメ目、ツグミ科)です。
全長15cmほどで、オスは胸から尾にかけてオレンジ色で、顔からのど・翼は黒色、頭部は灰白です。
冬枯れの六甲山上の景色の中であざやかに見えます。メスは全体がオレンジがかった灰褐色で、大きくつぶらなひとみがかわいいです。
いずれもつばさに白い紋がありよく目立ち、「モンツキサン」の愛称で呼ばれることもあります。ひとなっつこい鳥で、えさを求めて、すぐ近くに降りてくることもあります。

ジョウビタキのオス(久保紘一氏撮影)

 六甲山には、10月頃に北の国からやってきて、3月ごろまで姿がみられる冬鳥です。11月頃までは、「ヒッヒッ」とよく鳴き、またくちばしで「カチカチ」という音を出します。この音が火打石の音に似ていることが、『ヒタキ』の名の由来だそうです。
カラ類のように多くの個体が集まることはなく、単独で行動し、縄張りをつくり見晴らしのよい枝などによくとまっています。
 
(みみより話)冬に100日も咲く、ビワの花の戦略!

 ビワ(バラ科の常緑高木)の花は、12月頃から咲きはじめ、3月頃まで咲いています。
ほとんどの木が、休眠に入るこの時期に、寒さに耐え、約100日間も花を咲かせるのです。このため、花の少ない時期に蜜を求めていろんな、鳥や虫たちが集まってきています。
花房はどっしりとした円錐形で、80個ほどの白い花をつけています。一つひとつの花径は1cm程でクリーム色を帯び、花はビロード状の、茶色の軟らかい毛にくるまれています。

真冬に花が長く咲くビワの花

真冬に咲くビワの花は、用意周到な受粉戦略をもっています。花の咲く期間を長くし、多量の蜜を蓄えて、鳥や虫の来訪を待っています。
冬の間の鳥や虫にとっては、ありがたい蜜源植物で、そのおかえしとして受粉の媒介をするので、受粉率は高いです。
                                      

カテゴリー: 未分類 パーマリンク