啓蟄(けいちつ) 六甲山自然歳時記(第23回)

3月6日から3月20日まで、二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」です。
「啓」は戸を開く、「蟄」とは、虫が土の中にこもるという意味で、啓蟄とは、暖かい気配を感じ冬ごもりしていた虫たちが目覚めてはい出してくる頃という意味です。
ただし、ここでいう虫は、カエルやヘビのことで、昔、日本や中国では、カエルやヘビも虫の仲間とされていました。
今まで見てきたこの「二十四節気」は、太陽の動きに連動して、中国黄河流域の自然環境のもとで考えだされたもので、日本には奈良時代に伝わったとされ、日本の気候とは2ヵ月近くずれています。このため、神戸周辺では虫たちの多くが活動するのはもう少し先になります。 
3月3日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は5℃ですが、陽射しは春の気配です。記念碑台周辺では、アセビが白い釣鐘型の花を咲かせてはじめています。

釣鐘型のかわいいアセビの花

この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、ウグイス(鶯:スズメ目、ウグイス科)です。ウグイスは、スズメ位の大きさで、体はやや緑色がかった茶色をして、いわゆる鶯色ではありません。
春から秋にかけては、山のササヤブなどにすんでいますが、冬になると平地の雑木林におりてきて、「チャッ、チャッ」という地鳴きをしています。
オスは3月に入ると「ケキョ、ケキョ」と鳴きはじめ、サクラがほころびはじめる頃になると、「ホーホケキョ」とみごとに美しいさえずりを響かせるようになり「法、法華経」と聞きなしをされます。

「ホーホケキョ」と春を告げるウグイス(gosukeさん撮影)

 
                        
早春にさえずることから「春告鳥」ともいわれ、林などで声はよく聞かれますが、地味な色のため、姿はなかなか見ることができません。
鳴き声が美しいので、コマドリ・オオルリとならんで日本の三鳴鳥の一つに数えられています。
 
(みみより話) サクラの開花予想日は、何を基準に決めるの!

 春の花といえば、サクラですね。毎年、1月頃になると、サクラ(ソメイヨシノ)の開花予想日が発表されますが、何を基準に決めるかご存知ですか。
桜は、花芽の秋から冬にかけての低温と、春先の気温の上昇とともに生育し開花します。
このため、昔の気象庁は、サクラの開花を、2月の気温やつぼみの重さから計算し、予想していました。  
近年では、1月以降の気温の経過と予測をもとに、開花計算式を用いて、大型コンピューターではじきだしているので、開花日の予想がよくあたるようになりました。

2016年のサクラ開花予想

なお、開花とは、花が5~6輪開いた状態のことで、府県ごとに桜の標本木が決まっていて、兵庫県は、神戸市立王子動物園内にあるサクラとのことです。   

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