処暑(しょしょ) 六甲山自然歳時記(第10回)

8月23日から9月7日まで、二十四節気では「処暑(しょしょ)」です。「処」とは止まることで、日中はまだ暑い日が続きますが、朝夕はすずしくなってきます。夏の終わりを告げるセミと言われる「ツクツクボウシ」が「ツクツクオーシ」と鳴きはじめます。

六甲山では、山麓から山上にかけて日当たりのよい道沿いなどにウツギのような枝に、フジの花房に似た花をつけた木が目立っています。これは、中国原産の帰化植物のフサフジウツギで、7~9月、明るい藤色の小花をたくさん付け、芳香を放ち、アゲハチョウの仲間が吸蜜に訪れています。

夏に六甲山で目立つ藤色の花をつけたフサフジウツギ

この季節、私の好きな植物は、「クサギ」です。暑い盛りに葉を大きく広げ白い花をたくさん咲かせています。葉や茎をちぎると強い異臭がありますが、花はジャスミンに似たよい香りがします。落葉小高木で、山麓から山上にかけて日当たりのよい所に生えています。

長くおしべとめしべが突き出ているクサギの花

「クサギ」の由来は、枝葉に触れると臭いにおいを放つので「臭木」で、昔は、若葉を食用として利用していたそうです。花の後は、実は秋に熟し、萼(がく)は濃い紅に輝き、星の形に開きます。その中心に小豆大の実があり、あさぎ色から青を経て藍色になり、宝石のように光ります。
なお、クサギは、日本では野山の雑木扱いですが、西欧では花も実も美しい庭木として利用されているとのことです。

色が変わりながら宝石のように光るクサギの実

(みみより話) ヒマワリの花は、太陽の動きに合わせて回ると言うが、本当? 

 「ヒマワリ」の名前の由来は、花の形や色が太陽(日)に似て、太陽の動きに合わせて回ることから漢字では「向日葵」と書きます。しかし、実際には、花が咲くと、太陽に向かって回ることはなく、写真のように、太陽が出る東の方を向いたまま動かなくなります。

花が咲くと、一斉に東側を向き動かなくなる

花が咲くまでは,太陽の光を受けて成長ホルモンがよく働くよう、葉や茎は太陽の光が出来るだけ多く当たるよう太陽の動きに合わせ動きますが、つぼみが大きくなり花が咲くと、その必要がなくなり、動かなくなります。

 ところで、ヒマワリの花は一つの大きな花に見えますが、実は、約1000個の小さな花の集まりです。まわりを囲む黄色い花びらは、虫が受粉に来るよう花のありかを教える役目を果たし、本当の花は、内側に見える茶色の部分で、それぞれ一つずつが、小さな花でおしべとめしべがあるので、種ができます。

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