六甲山は、多彩なツツジのパラダイス(六甲山の生き物歳時記 最終回)

2015年4月から2年間にわたり、「六甲山の歳時記」として二十四節気毎(月2回)に六甲山を中心に、自然や生き物の話題を掲載してきました。
筆者は、六甲山自然保護センター・コーディネーターとしての任期満了により、3月末で退職しますので今回の話題で最終回となります。

六甲山で、私のとっておきの植物といえは、ツツジ科の仲間です。
ツツジ科はやせた酸性の土に好んで生える植物で、花崗岩が風化した六甲山系は「ツツジのパラダイス」と言われるほど、約20種類も自生しています。
春に先駆けた2月下旬から白い釣鐘状の花を咲かすアセビから、9月に咲くホツツジまで、ツツジ科の花のリレーが展開されます。
その中から、私の好きなツツジを紹介します。

一番ツツジのコバノミツバツツジ


                       
コバノミツバツツジ(花期3月~5月)は、「一番ツツジ」とも呼ばれ、3月末の今頃山麓を中心に咲いています。
葉が出る前に枝先に明るい紅紫色の花をたくさんつけるので、冬枯れした山がいっぺんに華やぎます。
六甲山地で最も多い落葉低木のツツジで、名前の由来は、葉が3枚で、葉が小さいため。六甲山全域で見られ、六甲山地は本種の日本有数の自生地であります。

野生のツツジの代表 ヤマツツジ


ヤマツツジ(花期4月~6月)は、野生のツツジの代表で六甲山上では一番多いツツジです。
若葉の緑に、最盛期には炎のような朱色で、山が燃え立つようになります。
半常緑低木で、六甲山地の中腹以上で見られます。   

小さいかわいい花 シロバナウンゼンツツジ


シロバナウンゼンツツジ(花期4月~6月)は、淡い紅紫色の花をつけるウンゼンツツジの白花変種で、小さいかわいい花を咲かせます。
半常緑で、冬でも葉をつけています。六甲山地はこの種の一大自生地といわれています。

ウメの花にそっくりな バイカツツジ


バイカツツジ(花期6月~7月)は、ウメの花にそっくりな上品な花を咲かせ、とてもツツジの仲間とは見えません。
枝先に輪生する葉の下にひっそりと白い花を咲かせ、赤い斑点がリング状にあるのが六甲山の花の特徴です。

花が円錐状で穂のような ホツツジ


ホツツジ(花期8月~9月)は、花は穂になって咲くのが名前の由来で、初秋にふさわしい清楚な淡いピンク色の花を咲かせ、花のつき方は、細長い円錐状の穂のようです。
ホツツジは、早春からの六甲山のツツジ科の花のリレーの最後を飾ります。落葉低木で、六甲山地の中腹以上に見られます。

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