二十四節気で巡る六甲山自然歳時記

 六甲山の生き物たちの話題を、二十四節気(一年を24回:春・夏・秋・冬に分けて、それをさらに6つに分けて、季節的な特徴を表す名称をつけたもの)ごとに更新します。
二十四節気は、自然や生き物を通して季節の移り変わりを知る目安となりますので、六甲山の季節の移ろいをお楽しみください。
     
4月5日から、二十四節気では「清明(せいめい)」です。清明とは、春の陽(ひ)ざしを受け清らかで気持ち良い頃という意味です。明るい空気に満ちあふれ、一年のうちでももっとも過ごしやすい季節です。
六甲山自然保護センター周辺では、白くかわいい釣鐘型の小さな花をたくさん咲かせているアセビ(馬酔木)が花盛りです。名前の由来は、木全体が、有毒で馬が食べると酔ったような状況になるので、「馬酔木」と書きます。

釣鐘状のかわいい花が咲くアセビ

 
六甲山にアセビが多い理由は、意外なことにネズミが関係しているそうです。昭和のはじめ、六甲山頂付近に多く生えていたミヤコザサが開花結実し、その実をめがけて市街地のネズミが集結しました。そのうちササの実が無くなり、ネズミは木々の樹皮を食べて生き延びようとしました。このとき、食べ残した木が、枝葉にアセボチンという有毒成分を持つアセビで、それが今日の大繁茂のきっかけとなったそうです。ネズミは、アセビ以外の木が少なくなり、食糧が不足してほとんどが餓死してしまいました。そして、六甲山は、花崗岩の風化した酸性土壌で、アセビはこのような環境を好むので、ますます勢力を拡大しています。

9年目に咲いた山桜


また、六甲山ガイドハウスの前に、開館(平成17年春)の際に植樹されていたヤマザクラの木が、開館後初めて花が咲いたと山の案内人さんから教えていただきました。薄桃色の可憐な花が咲いていますので、機会があればお越しください。
 本日の六甲山ガイドハウスの様子は 午前10時の天候は晴れで、気温は、15℃です。好天に恵まれ、多数の登山客が展示の見学や相談に訪れています。
 写真は、本館から春霞のかかる三宮方面の眺望です。

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