「この実、あの花 何ですか?」

神無月を迎え、長く続いた残暑もすっかり秋の空気に入れ替わり、
行楽日和になりました。

今日は、来館者の方から尋ねられた花と実のご紹介をします。

「駐車場脇にたくさんある丸い実はなんですか?」と尋ねられたのは。。。

アキグミの実です。
秋に実るので、秋茱萸(アキグミ)。グミ科 グミ属
小さくて、食べると口の中に渋みが残ります。
なんでも、トマトの10倍以上のリコピンを含んでいるそうで、
身体に良さそうですが。。。
子どもの頃 たくさん食べてお腹の調子が悪くなった方もおられるのでは?
あまり食べると便秘になるそうですのでお気をつけください。

花は、ちょうどナワシログミが実をつけるころに咲きます。
同じような形をしていますが、アキグミの方が白さが際立ち、
数も多くつくため華やかな感じがします。

アキグミが実っているにたいして、
記念碑台園地では、ナワシログミ(苗代茱萸)の花が咲いています。

アキグミの実が丸いのに対し、
ナワシログミの実はやや細長い形をしています。
ナワシログミは秋に花を咲かせ、
春 苗代を作るころに実が実り、常緑。
このアキグミはその逆で春に花を咲かせ、秋に実を成熟させ、落葉。
同じグミ科の植物ですが、
ナワシログミとアキグミは全く反対の生活サイクルを送っていて、
これも植物の生き残り戦略なのでしょうか、興味深いですね。

グミ(茱萸)の語源はグイ(刺)の多い木になる実「グイミ」の転訛、
実を口に含んだ後に皮を吐き出すことから
「含む実」となってそれが転じた、など諸説あるようです。

グミの仲間は、根には、放線菌が共生して空中チッ素固定能力があり、
荒れ地の緑化に役立つそうです。

記念碑台のまわりでは、旅する蝶 アサギマダラが何頭か飛んでいました。

自然保護センターのある記念碑台園地で尋ねられたのは、
このツルニンジンの花。

ツルニンジン(蔓人参) キキョウ科  ツルニンジン属
名前の由来は、つる性で根が朝鮮人参に似ているためだそうです。
別名を爺蕎(ジイソブ)と呼び、
「ソブ」というのは木曽の方言で「そばかす」を意味し、「爺さんのそばかす」。

ツルニンジンのつぼみは風船のようにコロコロしていて、
花の後は星形になっていて、かわいいです。

六甲山上も散策するのに気持ちの良い季節になりました。
移ろいゆく自然に心を重ねながら
ゆっくり散策するとおもしろい発見があるかもしれません。

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