「初秋の東お多福山 森・草原・虫の観察会」に参加して(第11回)

9月7日は、二十四節気の一つ「白露(はくろ)」でした。
「白露」とは、大気が冷えはじめ、昼夜の寒暖の差が大きく、草木に朝露(あさつゆ)がつきはじめる頃の意味です。
朝晩はやや涼しくなり、風に秋らしさが感じられ、草むらには虫のなき声が意外と多く聞こえてくるようになってきました。

9月11日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は22度で、晴天ですがさわやかな風がふき、登山や観光客が多く来られています。

今回は、9月10日(土)に実施されました、環境省近畿地方環境事務所主催の「昆虫博士と歩く! 初秋の東お多福山~森・草原・虫の話~参加しましたのでその報告特集です。

復活してきて目立つキキョウの花

場所は、東六甲の神戸市と芦屋市の境にある東お多福山、かつてはススキの穂が一面に広がるハイキングコースとして親しまれてきた草原でしたが、人が管理しなくなり現在はネザサが繁殖し、ススキや草原生植物が極端に減少して生物多様性が失われてきています。
そこで9年前より「東お多福山草原保全・再生研究会」の皆さんが、ネザサの刈り取り・植生調査を行いながら、ススキ草原の再生活動をおこなっておられます。

今回の講師は、昆虫にくわしい伊丹市昆虫館の館長奥山清市氏と学芸員の野本康太氏で、採集した昆虫の識別方法、特徴などをわかりやすく解説していただきました。

「昆虫博士」奥山館長の虫を見ながらの解説

特別保護区域外は昆虫網、虫かごが使用可でしたので、昆虫採集については、キャッチ&リリースで行いました。
バッタの仲間を中心に、チョウ、ハチ、カメムシの仲間など数多くの昆虫がとれました。
講師からは、バッタ類をはじめ多くの昆虫の生息が確認できたので、草原の再生活動の結果、生物多様性が復活してきていると思われるのことでした。

草原での昆虫採集調査の様子

特筆は、「幸せを呼ぶ青い虫」と言われる「ルリモンハナバチ」の採集です。体長は、10㎜程その名のとおり黒色の体に瑠璃(るり)色のきれいな胴体が特徴で、めずらしい昆虫です。

幸せを呼ぶ青い虫と言われる「ルリモンハナバチ」

また、「東お多福山生物多様性ガイド養成講座」を終了された方も、スポットガイドをして頂きました。草原では、キキョウ、オケラ、イヌセンブリ、スズサイコなどの貴重な植物が、復活している現場を案内して説明いただきました。
この生物多様性豊かな「お多福山のススキ草原」を、再生していつまでの保全・存続してほしいと思いました。

なお、10月9日(日)に 秋の東お多福山草原観察会(主催:兵庫県神戸県民センター)が開催されます。詳しくは、次のホームページをご覧ください。
http://web.pref.hyogo.jp/kok12/press/280901_otafukuyama.html

実施日時:10月9日9時~15時(雨天の場合は、10日(祝日)に開催。
集合場所:9時 JR芦屋駅南口
参加費無料、26日までに要予約、先着20名
申込‣問合先:兵庫県神戸県民センター県民課 ☎078.361.8629

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