晩秋の六甲山 紅葉のウリハダカエデやサネカズラの話題(第15回)

11月23日から12月7日まで、二十四節気では「小雪(しょうせつ)」です。
小雪とは、冷え込みがきびしくなり雨はそろそろ雪にかわりはじめるものの、寒さも雪もまだ少し先であるという意味です。  
これから、秋も深まり朝夕の冷え込みが増し、紅葉が一段と美しくなってきます。

橙色のウリハダカエデの紅葉

近年は、地球温暖化のためかイチョウの黄葉やモミジの紅葉は遅れ気味になってきています。
例えば、日本気象協会が公表した大阪の紅葉見頃予想の平均値は11月28日、東京は12月3日となっています。
寒くなると動物や植物は、冬越しの準備に入り、最低気温がおよそ5度以下になると、カエルやヘビなどは冬眠に入るといわれています。
11月24日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6.5度で寒いですが、日が射しています。
昨日は、六甲山全山縦走があり、ガイドハウス前の道を多くの登山者が通りぬけましたが、本日はひっそりとしています。
   
この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、カエデ属のウリハダカエデ(瓜肌楓)です。六甲山には、カエデ属の樹木は11種類自生していますが、秋には濃い橙色の紅葉でよく目立ち、春には、総状花序の長さ10cmの花をつけます。
名前の由来は、若木の樹皮がウリ(瓜)の果皮に似ているところから付けられました。

幼木の樹皮は、ウリのような暗い緑色

葉は、多くのカエデのように細い掌状でなく3~5裂し、翼果の中央は円くふくらみ、ほかのカエデの実と比較しやすいです。
ウリハダカエデは、六甲山の中腹以上の落葉樹林内の日当たりのよい場所のところどころにあり、紅葉した葉だけでなく、樹皮も楽しむことができます。

自然保護センター本館の裏に、常緑つる性のサネカズラ(マツブサ科)があります。
六甲山系を中心にいる生きた宝石と言われるキベリハムシの主な食草で、以前、ここで生育を試みたようですがうまくいきませんでした。果実は集合果で、初冬に赤く熟し、直径は3cm近くありよく目立ちます。

サネカズラのクリーム色の花

名前の由来は、「実葛」の意味で、秋に赤く熟す実が美しく目立つからで、昔、枝に含まれる粘液で髪を整えたことから、別名ビナンカズラ(美男葛)の名前でもよく知られています。

サネカズラの赤い集合果の実

夏には、クリーム色のかわいい花を垂れ下げていましたが、花の後、雌花は、赤い集合果の実を結び、花より一段と美しく目立っています。
六甲山の山麓から中腹にかけての林内や林縁の樹木によく絡まっています。

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摩耶古道ウォークと惜秋の六甲山

前日濃霧の六甲山、
当日の朝も霧がかかり、天候が心配されましたが、
11月22日(日)に「摩耶古道ウォーク」が開催されました。

10:30に掬星台に集合し、
・歴史散策コースは、摩耶山観光文化協会。
掬星台→産湯の井→天狗岩→天上寺→徳川道→穂高湖→六甲山牧場前の約3km、
 天上寺副貫主の案内で紅葉を愛でながら歴史を散策するコース。

・自然観察コースA、Bは、山の案内人のみなさまの案内。
 Aコース:掬星台→アゴニー坂→穂高湖→三国池→記念碑台の約4.5km、
  山の案内人の案内で自然観察をしながら歩くコース。
 Bコース:掬星台→アゴニー坂→穂高湖→シェール槍→徳川道→掬星台の3.5km、  山の案内人の案内で自然観察をしながらゆっくり歩くコース。

それぞれのコースを自然観察や歴史散策をしながら晩秋の光景を堪能されました。


写真は、Aコースの自然散策の様子です。
自然観察コースのみなさま、無事 記念碑台に到着。
お疲れさまでした。
「こんなにゆったり山の中を歩いて、満喫で来て良かったです」とのお声がありました。
神戸県民センターでは、
摩耶山は国立公園六甲山地区を代表する山であり、
豊かな自然を有し、また、古くから登山者をはじめとして
多くの人々に利用されてきた摩耶古道があります。
摩耶山の自然の価値と現状、歴史を周知するため、
エコツーリズムの一環として、
摩耶古道の自然観察・歴史散策ウォークを実施しています。

午前中の記念碑台は、濃い霧に包まれていまいた。

記念碑台の近くでは、ヤマウドも花が終わり 実をつけていました。
ウドの大木と言われますが、ほんとうに大きくなるんです。
でも、大木と言っても草木なので、木ではありません。
珍しいものではありませんが、この時期の姿に惹かれます。
ヤマウド:ウコギ科 タラノメ属

・・・野に開く 花火のごとき ヤマウドかな・・・

街も煌めく季節となり、六甲山ガイドハウスにもクリスマスツリーを飾りました。

お昼頃の表六甲ドライブウェイ方面

これから冬の到来まで 
日ごと、木々の美しさを堪能でき、
幸せを感じる季節でもあります。
神戸市内からも身近な六甲山の自然の風景に、
しみじみと癒されます。

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秋彩の六甲山とKOBE六甲全山縦走大会(第1回目)

11月13日(日)
六甲山ガイドハウスの午前9時の気温は19℃で、
小春日和でこの時期にしては、暖かな一日でした。

今日は、恒例の神戸市主催の六甲全山縦走の1回目が開催され、
トップバッターは12時40分ごろにガイドハウスの前を通過。
みんなで無事の完走を祈って、応援いたしました。

2016 KOBE 六甲全山縦走大会
神戸の背後に連なる緑のびょうぶ、六甲全山を西は須磨から東は宝塚まで、
尾根をたどりながら 1日のうちに、
自分の力で歩き通すのが六甲全山縦走(全縦)です。
コースは、六甲連山(須磨浦公園~菊水山~掬星台~東六甲分岐点~宝塚)
距離については諸説あるようですが、コースの距離は公称56km、
なお、神戸市発行の六甲全山縦走マップでは、
須磨浦公園-宝塚は53.0kmとなっています。
いずれにしても累計標高差は3,000mを超える道のりですので、
体力面、健康面など十分でないといけません。(平均所要時間13~14時間) 
「六甲全山縦走」といえば、登山愛好家・ハイカーのみなさんが
一度は体験してみたいとあこがれる、全縦の完走です。

最近は県外のからの参加者も増え、
神戸が誇る伝統的な山歩きイベントとなっています。
六甲山系の山々をひたすら登っては下り、進み一日で歩き通し、
早朝に須磨浦公園をスタートしても、
多くの参加者がゴールの宝塚の塩尾寺に到着するころには、
すっかり陽が落ちてしまいます。

ガイドハウス近くの六甲山郵便局では、恒例の甘酒の応援で喜ばれていました。
神戸市 六甲山全山縦走の2回目は、11月23日(水・祝)の開催です。

六甲山上の紅葉もそろそろ見ごろとなってきました。
六甲山小学校近くのオオモミジ

霧が谷のイロハモミジ

紅葉だけでなく、黄葉も綺麗です。コアジサイの黄葉

クロモジの黄葉

・・・錦秋の季節到来・・・

深い眠りにつくまでの木々たちの精一杯の表現とでもいいましょうか。
紅葉前線が南下し、日ごとに秋の深まりを感じ、季節はすすみます。
花こそ少ないですが、この時期ならではの見どころがあります。
緑から黄色、橙色、赤色と葉っぱのグラデーションに癒され、
晩秋の彩りを見つけては楽しむのもいいものですね。  
徒然草に、「折節の移り変わるこそ」と言う一節があります。

山装う季節
ガイドハウスの山の案内人による自然観察会にも、
ぜひ ご参加してみてくださいね。
山の案内人による自然観察会では、
季節の花や生き物など六甲山の自然について、
山の案内人の解説を聞きながら、
六甲山自然保護センター周辺のコースを約1時間ほど、
森林浴の散策をしていただけます。 

~山の案内人による自然観察会のご案内~
(天候などの諸事情により中止になる場合があります。)
 ・4月~11月の毎週土・日と祝日
  午前の部:11時~
  午後の部:13時30分~
 ・無料
 ・所要時間は約1時間です。
 ・集合場所:六甲山ガイドハウス玄関前

※多人数のグループでご参加の場合は事前にご連絡ください。
 お問い合わせ:078-891-0808(六甲山ガイドハウス)
   

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霜降の六甲山 薬草の話題(第14回)

10月23日(日)は、二十四節気の一つ「霜降(そうこう)」です。
霜降とは、北国や山間部では、霜が降りはじめる頃という意味です。
秋が深まり、登山に最適の季節になり六甲全山縦走大会(11月13日と23日に実施)の参加者の試走の方が見うけられます。
霜降の六甲山の恒例行事と言えば、記念碑台からすぐ近くの神戸市立六甲山小学校では、毎年霜降の日に学校のストーブに火を入れる「火入れ式」を行っています。ニュース等でもおなじみですが、今年は日曜日のため24日(月)に実施されます。

ガイドハウス前に植栽されていたイイギリ、フサフジウツギ、ノリウツギなどが茂りすぎ建物が見えにくくなっていました。このたび、伐採され建物の全景が見えるようになりスッキリしました。

木を伐採してすっきりしたガイドハウス

10月23日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、13.5度で、曇りで寒く強い風が吹いています。
六甲山上では、木々が紅葉しはじめて、本館横のドウダンツツジの葉が赤く色づいて見事です。

ドウダンツツジの紅葉が見事

今の季節、六甲山でお気に入りの生き物は、リンドウ科のセンブリです。
漢字で書くと「千振」で、千回熱湯で振り出してもなお薬効が消えないという意味です。
センブリの花期は9~10月、花の大きさは3㎝ほどで白い星形の花に紫色のストライプが走り、花の先端を目指して一直線に伸びてかわいいです。2年草で、山麓から山上にかけての日当たりのよいやや乾燥した草地に生えています。

薬草のセンブリの花

センブリは、薬草の胃腸薬として昔から利用され、近年は健康茶として飲用されている人もあると思います。ガイドハウスの近くに咲いているので、香りはどうかと鼻を近づけてみたが、あまり特徴のある香りはしません。ならばと、葉を1枚ちぎって噛んでみたところ、とたんに苦みが口の中にいっぱいにひろがり、咲いている姿からは、あの苦みは想像できませんでした。

ゲンノショウコのミコシグサの拡大写真

また、江戸時代からセンブリ、ドクダミとともに薬草の代表種であるゲンノショウコの白や紅紫の花が、8月~10月にかけて、本館前のスロープに咲いていましたが花は終わりました。(ゲンノショウコの名前の由来は、「現の証拠」の意味で、飲めばたちどころに下痢がとまり、薬効があらわれること)。
花が枯れると、開裂した果実の形が神輿(みこし)の屋根のような形になることから、「ミコシグサ」という別名がありますが、今その様子を見ることができます。茎には、無数の毛があり、花の愛らしい姿とは似つかず、毛むくじゃらですのでじっくり見てください。
                         

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星のきらめきのようなセンブリ

記念碑台の近くでセンブリの花が咲き始めました。

全草すべてが苦いことが特徴のセンブリ
和名も“千回振り出しても苦みがなくならないので千振”と
名付けられたと言われます。

日本の三大薬草と言えばドクダミ、ゲンノショウコウとセンブリ。
その一つセンブリは知っていても花はあまり知られていませんね。

苦み健胃薬としてあまりにも有名ですが、
江戸時代後半までは、ノミ、シラミよけなどに利用されていて、
健胃薬としてはあまり使われていなかったようです。
苦味健胃薬として本式に使われるようになったのは、明治時代以降だそうです。
最近では、皮膚の血行促進作用がある事から、養毛剤にも利用されているようです。
「当(まさ)に薬」と言う意味で「当薬」とも呼ばれるそうです。

気持ちの良い 行楽日和でたくさんの方が記念碑台を訪れておられ、
秋の六甲山の自然を満喫されておられました。

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「六甲ミート・アート芸術散歩」開催中(第13回)

10月8日(土)は、二十四節気の一つ「寒露(かんろ)」でした。
寒露とは、冷たい露が降りる頃という意味です。いよいよ秋本番です。
近年は、地球温暖化のためか、暑いと感じられる日もありますが、朝夕に肌寒いと感じる日も出てきます。
どんどん夜が長くなっていき、秋の夜長を楽しむ季節がはじまります。

10月9日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、14度で、霧雨に覆われ肌寒く、観光客も少ないです。
秋の恒例のお客様、「渡りのチョウ」といわれるアサギマダラがやってきました。南方への旅の途中で、例年より1週間ほど遅いようです。センター近くの草原では、ヒヨドリバナが咲いてその蜜を求めて、10頭程が乱舞していてその美しさは見事です。 

ヒヨドリバナを吸蜜のアサギマダラ


       
六甲山の秋を彩る現代美術の祭典「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」が、9月14日から11月23日(祝日)まで開催中です。六甲山上の10会場で催され、会期中は総勢39組のアーティストによる展示やワークショップ・パフォーマンスを楽しむことができます。
六甲山の自然景観や土地柄をいかした現代アート作品を通じて、六甲山の魅力を再発展してもらうことをテーマに、山上の各施設で、44作品を展示しています。

六甲高山森林内壁画の作品

その中でも目を引くのは、六甲高山植物園から六甲オルゴールミュージアムの連絡歩道(無料の区分)にある「六甲高山森林内壁画」(作者:川田知志氏)木の表面に板を貼り、漆喰が乾かないうちに顔料で描くフレスコ画法で、自然景観に存在する様々な線や色味と対話するように描かれて、公募対象グランプリを受賞しています。

六甲高山植物園内には、ユニークな展示の人の横顔の右耳から植物が生えている様子を木工で表現した「夢の山(眠る私)」(作者:山本桂輔氏)のがあり、おもしろい作品で今回のリーフレットの表紙に使われています。

夢の山(眠る私)の作品

また、六甲山にアトリエを構える角倉起美さんのアジサイをモチーフに、ドーム型オブジェに陶器のアジサイの花を表現した「紫陽花」が森の中に点在しています。 このほか、創意工夫した多数の作品を鑑賞しながら道端の植物を観察したり、鳥のさえずり聞きながらピクニックをお楽しみください。
これから六甲山では、カエデをはじめ紅葉の季節になり、現代美術の芸術鑑賞と共に自然に親しんでください。

陶器のアジサイの作品

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秋の使者アサギマダラ:神無月の六甲山

神無月を迎えましたが、今日はどんより曇り空です。
午前10時六甲山自然保護センターの気温は、22.5℃。
歩くと汗ばみ 蒸し暑さを感じる六甲山上です。
落葉樹の木の葉がぽつりぽつりと色づきはじめています。
優しい色合いの素敵なコマユミの紅葉。
このピンクの紅葉を始めてみた時は、
こんな色に染まる葉があるのかと感動したものです。

さて、フワリフワリと風に乗って優雅に漂う秋の使者、
アサギマダラが六甲山にやってきました。
これまでも単発的には見られましたが、本格的な渡りの時期になったようです。

この季節、六甲山上周辺では、ヒヨドリバナが咲いています。

キク科の多年生草本で、山道の道ばたや草原などに広く自生しています。
ヒヨドリが、人里に下りてきて鳴く頃に花が咲くのが名前の由来だそうです。
8月~10月に茎の上部で枝分かれした先に頭花を多数つけ、
花の色は普通白色ですが、時々赤みがかかったものもあります。
花はいくつかが集まって塊をつくっており、
さらに一つ一つの花のメシベの先端が2つに分かれているため、
このようなヒゲが出ているような姿となっています。
高さ1~1.5m、葉は対生の多年草で、
山麓から山上にかけての日当たりのよい草地に生えています。 

このヒヨドリバナに、『渡りのチョウ』といわれる
アサギマダラが好んで吸蜜しています。
「ピロリジジンアルカロイド」という物質が蜜に含まれているそうで、
オスが出す性フェロモンの前駆物質をつくる材料になるとか、
天敵にとって毒になるこの物質を体に蓄積することで、
捕食されることを防ぐためといわれています。

六甲山は、『渡りのチョウ』といわれる、
アサギマダラの中継地で、
今の時期、翅あまり動かさずに、
ヒラリヒラリと優雅に飛ぶ様子がよく見られます。

アサギマダラ(タテハチョウ科)は、羽の大きさは10㎝程で、
アサギマダラのアサギ(浅葱)は青緑色の古い呼び名で、
翅の半透明水色に由来しています。
黒と褐色のまだら模様で、鱗粉のない部分が浅葱色をしています。

春から夏にかけておそらく、高度1000m以上の涼しい高原地帯を繁殖地とし、
気温の低下とともに適温の吸蜜場所を求めて南方へ移動を開始します。
沖縄県や台湾まで、海を渡って2000㎞以上も大移動するそうです。
逆に、冬の間は暖かい南の島で過ごし、
繁殖した世代の蝶が、春から初夏にかけて南から北上し、
本州などの高原地帯に戻るという生活のサイクルです。
季節により長距離移動(渡り)をする日本で唯一の蝶。
その渡りの調査のためマーキングされることも多く、
今日見られたアサギマダラの中にも翅に数字や記号が書き込まれていました。
ガイドハウスの近くでも、アサギマダラが乱舞していて、
その美しさにみなさん感動されていました。

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本館で特別展「六甲山の災害展」を開催中(第12回)

9月22日(祝日)は、二十四節気の一つ「秋分(しゅうぶん)」です。
春分と同じく昼夜の時間が等しくなり、これから日は短くなり徐々に空気が冷えてきます。
夜空が澄むのでお月見をしながら、コオロギなどの虫の音を聴きのんびりと秋の夜長を楽しみたいものです。
9月22日(祝)午前10時、ガイドハウスの気温は、19度で、厚い雲に覆われ涼しいです。
記念碑台から大阪方面を見ると台風一過、金剛山から大阪南部の山が、珍しく雲海の上にはっきり見えます。                          

大阪府南部の雲海上の山並み


 
この季節、六甲山での私の好きな植物は、「ナデシコ(撫子)」です。
ナデシコは秋の七草の一つで、ピンク色のかわいい花を咲かせ、花弁は5片で細かく切れ込んでいます。
名前の由来は、撫(な)でるようにいとおしい花という意味で、「カワラ」は河原のような日当たりの良い場所に生えるためです。
多年草で、山麓の日当たりのよい草原や河原に生えていますが、山上のゴルフ場の周りもあります。

可憐なカワラナデシコの花

六甲山自然保護センター本館の展示室では、特別展「六甲山の災害展」を11月23日(祝)まで開催中です。
近年、台風・豪雨による災害等が多発し、六甲山系でも過去に幾度となく豪雨や震災等により山地災害が発生してきました。
六甲山系の災害の被害や復旧状況等をパネルで紹介し、山と災害に関する知識や防災意識の向上を目的としています。

「六甲山の災害展」の会場全景

展示内容は、
・自分の命を守るのは自分です(危険予想区域図の軌跡など)
・平成26年台風11号による被災と復旧状況          
・急傾斜地崩壊対策事業とは 
・神戸市内の急傾斜地対策事業の整備状況 など

8つの危険信号のパンフレット

パンフレット配布中で「山地災害に備えよう。」では、山地災害の危険個所を知る方法や山地災害の8つの危険信号を見逃すな!の具体例。特に山の斜面や川の流れを観察してみると、多くの場合、事前に危険がわかるなどの役立ち情報が得られます。
また、「身近な危険を知り、避難行動を!」のパンフでは、平成26年8月の台風第11号の記録、被災状況や六甲山系で過去に発生した土砂災害の被害状況(神戸市内の地図明示)などが写真と図表で示されています。

神戸市内の急傾斜地対策事業の整備状況

自然災害は、いつどこで起きるかわからないので、普段からの心得が必要ですが、参考になると思いますので見学にお越しください。

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「初秋の東お多福山 森・草原・虫の観察会」に参加して(第11回)

9月7日は、二十四節気の一つ「白露(はくろ)」でした。
「白露」とは、大気が冷えはじめ、昼夜の寒暖の差が大きく、草木に朝露(あさつゆ)がつきはじめる頃の意味です。
朝晩はやや涼しくなり、風に秋らしさが感じられ、草むらには虫のなき声が意外と多く聞こえてくるようになってきました。

9月11日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は22度で、晴天ですがさわやかな風がふき、登山や観光客が多く来られています。

今回は、9月10日(土)に実施されました、環境省近畿地方環境事務所主催の「昆虫博士と歩く! 初秋の東お多福山~森・草原・虫の話~参加しましたのでその報告特集です。

復活してきて目立つキキョウの花

場所は、東六甲の神戸市と芦屋市の境にある東お多福山、かつてはススキの穂が一面に広がるハイキングコースとして親しまれてきた草原でしたが、人が管理しなくなり現在はネザサが繁殖し、ススキや草原生植物が極端に減少して生物多様性が失われてきています。
そこで9年前より「東お多福山草原保全・再生研究会」の皆さんが、ネザサの刈り取り・植生調査を行いながら、ススキ草原の再生活動をおこなっておられます。

今回の講師は、昆虫にくわしい伊丹市昆虫館の館長奥山清市氏と学芸員の野本康太氏で、採集した昆虫の識別方法、特徴などをわかりやすく解説していただきました。

「昆虫博士」奥山館長の虫を見ながらの解説

特別保護区域外は昆虫網、虫かごが使用可でしたので、昆虫採集については、キャッチ&リリースで行いました。
バッタの仲間を中心に、チョウ、ハチ、カメムシの仲間など数多くの昆虫がとれました。
講師からは、バッタ類をはじめ多くの昆虫の生息が確認できたので、草原の再生活動の結果、生物多様性が復活してきていると思われるのことでした。

草原での昆虫採集調査の様子

特筆は、「幸せを呼ぶ青い虫」と言われる「ルリモンハナバチ」の採集です。体長は、10㎜程その名のとおり黒色の体に瑠璃(るり)色のきれいな胴体が特徴で、めずらしい昆虫です。

幸せを呼ぶ青い虫と言われる「ルリモンハナバチ」

また、「東お多福山生物多様性ガイド養成講座」を終了された方も、スポットガイドをして頂きました。草原では、キキョウ、オケラ、イヌセンブリ、スズサイコなどの貴重な植物が、復活している現場を案内して説明いただきました。
この生物多様性豊かな「お多福山のススキ草原」を、再生していつまでの保全・存続してほしいと思いました。

なお、10月9日(日)に 秋の東お多福山草原観察会(主催:兵庫県神戸県民センター)が開催されます。詳しくは、次のホームページをご覧ください。

http://web.pref.hyogo.jp/kok12/press/280901_otafukuyama.html

実施日時:10月9日9時~15時(雨天の場合は、10日(祝日)に開催。
集合場所:9時 JR芦屋駅南口
参加費無料、26日までに要予約、先着20名
申込‣問合先:兵庫県神戸県民センター県民課 ☎078.361.8629

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秋を感じる花【コウヤボウキ】と二つ池でトンボたちを探そう!

兵庫県立六甲山自然保護センターのレクチャールームで
六甲山自然保護センター 環境学習プログラム
六甲山子どもパークレンジャー・特別観察会 
「二つ池でトンボたちを探そう!」(六甲山を活用する会)が開催され、
たくさんの家族連れのみなさんが参加されました。

記念碑台周辺でのトンボ探し。

山の案内人の会の自然観察会のコースにある、
二つ池の上下の池でのお待ちかねのトンボの観察会です。

ルリ色に輝く「オオルリボシヤンマ」を探そう。
あいにくオオルリボジヤンマは見つけられませんでした。
また、森の中で葉っぱ観察等のプログラムが実施されました。

二つ池の笹の葉の上では、
カエルになりたての小さなモリアオガエルの赤ちゃんがみつかり、
子供たちは大喜びでした。

六甲山ホテルの阪急池では、
写真は撮れませんでしたが、ルリボシヤンマが見つかりました。

自然保護センターに戻ってトンボ生態のレクチャーを受け 終了。
台風12号の影響が心配されましたが、雨に振られることも無く、
みなさまプログラムを楽しまれておられました。

山の案内人の観察コースでは、
コウヤボウキの花が咲き始めています。

コウヤボウキはキク科の落葉低木で、雑木林の林床や林縁に自生します。
一見草本にしか見えませんが、
よく枝分かれして細い枝を四方に伸ばし
50~100cmほどに成長する木本植物です。
花はキク科植物らしく枝先に頭上花序を一つつけます。
コウヤボウキの名前は、
その昔高野山で果樹や竹の栽培が禁じられていたため、
この木を束ねてほうきにしていたことに由来しています。
コウヤボウキは、秋を感じる、心惹かれる花のひとつです。

六甲山上も9月を迎えました。
記念碑台にある自然保護センターの午前9時30分の気温は26℃。
残暑は厳しいものの、陽の光は日々柔らかさを増しています。

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