春を招くモンシロチョウと釣鐘型のアセビの花

3月5日から3月20日まで、二十四節気では「啓蟄(けいちつ)」です。
啓蟄とは、暖かい気配を感じ、土の中の虫たちが動きはじめるという意味です。
1日の平均気温が10℃以上になれば気の早い小動物が活動をはじめるといわれ、晴れた日には越冬から目覚めたモンシロチョウを見ることがあります。

春を招くモンシロチョウ

今の時期は72候では、「菜虫化蝶」(モンシロチョウの幼虫が羽化する)です。
冬をさなぎで耐えた青虫の多くは、この時期に成虫(蝶)になります。
青虫から蝶へ、体の形としくみをすべて変えてしまい生まれ変わるといっていいほどの大変身をします。
モンシロチョウの名前の由来は、「紋のある白いチョウ」で、「ちょうちょ、ちょうちょ、なのはにとまれ・・・」の歌のモデルです。
長い間日本人に親しまれてきたチョウで、日本の春の風景には欠かせないもので、さなぎ越冬するため見つければ、春が来たと思ってもよいでしょう。

3月9日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は6度ですが、風が強く寒いですが陽ざしは春の気配です。

自然保護センターから三宮方面の遠望

この季節、六甲山でお気に入りの生き物は、六甲山の樹木の中で一番先に咲く花アセビ(ツツジ科)です。
濃緑色の葉の上に雪が積もったように白い釣鐘型の花を咲かせています。      
名前の由来は、馬が誤って食べて酔ったので「馬酔木」と書く有害植物です。
日当たりの良いやせ地に生える常緑小高木で、山麓から山上までの至る所に見られますが、記念碑台周辺にも多いです。

釣鐘型のかわいいアセビの花

今の季節、ガイドハウス横の記念碑台へ上がる階段近くのヤシャブシの実を食べに来ているウソの群れをよく見ます。
野鳥好きのカメラマンがよく撮影にきておられます。               
ウソ(スズメ目、アトリ科)は、スズメよりやや大きくふっくりとし、顔が黒く頬はバラ色の鳥です。
全体に灰色で尾羽は黒く、腰が白い。嘴(くちばし)は黒くて太短く、先がわずかにかぎ状に曲がっています。
太い嘴は、固い種子の殻をはぐのに適しています。

口笛のような声で鳴くウソ(gosukeさん撮影)

春から秋には北日本の亜高山帯針葉樹林に生息して、冬に越冬のため六甲山上にやってきます。
落葉広葉樹の小さな果実やカエデなどの固い種子を食べ、春先には、数羽~十数羽の群れで樹木の冬芽やサクラなどの花芽を食べます。
「フィー、フィー」という澄んだ口笛のような声で、鳴き交わす姿が見られます。この鳴き声は人の口笛に似ていることから、口笛を吹くという意味の古語「うそ吹き」に由来して、「ウソ」という名がつけられました。

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春の息吹『六甲高山植物園 冬季特別開園』


六甲高山植物園の春の訪れを告げる花と言えば、
斜面一面に咲くバイカオウレン。
清楚で可憐な花で、まさに一足早く春を告げる白い妖精。
訪れた人たちが盛んにカメラを向けていました。

六甲山ガイドハウスから歩いて行けるところにある、
六甲高山植物園は、冬季休業中となっていますが、
一足早く春を告げる花々を楽しめるようにと、
毎年この時期に特別開園を開催されています。
今日は、六甲山上も春を思わせるような陽気に誘われ、
訪ねてみました。

六甲高山植物園は花や植物を観賞するだけではなく、
園内で栽培している花のエピソードや
観察ポイントを知ることができる 花のガイドを実施されていて、
13時から20名ほどの参加者のみなさまと少しだけご一緒させていただき、
園内の見ごろの花を回りながら紹介していただきました。

・・・白梅の 如き黄連 開きゆく 弥生の空に 明るき陽射し・・・

ガイドさんの説明・・・バイカオウレン(キンポウゲ科)
林下に生育する高さ4~15cmの多年草。
梅に似た花と、冬でも枯れない常緑の葉が特徴です。
花びらのようにみえる白い部分は、萼(ガク)。
“オウレン”とは、中国からわたってきた漢方薬の黄蓮のことで
地中を這う地下茎が黄色く、よく似ています。
特に、本種は花が梅型なので梅花黄連(バイカオウレン)と名がついています。

ほかにも、フクジュソウ、ヒメカンアオイ、マンサク、セツブンソウ、ザゼンソウなど
一足早く春を告げる花々を堪能できました。



六甲高山植物園は海抜865mの六甲山頂付近に位置しており、
北海道南部とほぼ同じ気候だそうで、
その気候を利用して世界の高山植物、寒冷地植物、六甲自生植物や、
その他山野草など、約1500種を栽培されているそうです。

六甲高山植物園 冬季特別開園
2月末から雪を割って大群落を見せる
早春の花を案内するガイド(10:30 ~/13:00 ~)を行うほか、
入園回数券(5回券)の特別割引価格での販売(2400円 → 2000円)や
オリジナルカレンダーのプレゼントも実施。
 
 残りの開催日:3月5日(日)、11日(土)、12日(日)
        ※悪天中止、延期日なし
 開催時間:10:00 ~ 16:00(15:30受付終了)
 開催場所:六甲高山植物園
 料金:入園料 大人 (中学生以上)  :520円 
        子ども (4歳~小学生):260円
        ※特別開園期間のみの料金
 主催・問合先:六甲高山植物園
        TEL:078-891-1247
        http://www.rokkosan.com/hana/

春季開園は、3月18日(土)からです。
その頃にはもっといろんな花々が咲きはじめていることでしょう。
六甲山ガイドハウスのある記念碑台から歩いて行かれるのもおすすめです。

明日は、自然界の春の目覚め 二十四節気の啓蟄です。
六甲山上も春の足音がもうすぐそこまできています。

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越冬中のテントウムシと愛称「もんつきさん」のジョウビタキ

2月19日から3月4日まで、二十四節気では「雨水(うすい)」です。
雨水とは、降る雪が雨に変わる頃という意味で、昔は、農作業の準備をはじめる目安としていました。
この時期の雨は、地面の下で眠っていた植物の種の芽を出す準備や、サクラなど春に咲く花の開花を促す貴重な水となります。
また、このころは、暖かい日があると思えば一転寒い日があり、猫の目天気というそうです。
これは、2月22日が猫の日に指定(ニャン、ニャン、ニャンで猫の鳴き声の語呂合わせ)されており、これにちなんで猫の目のように変わる天気の様子からです。

2月23日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は7度で、この時期としては暖かです。
昨夜から朝にかけての大雨で、雪もすっかり解けて春のような深い霧がかかっています。 

春の気配の霧の本館


      
今の時期、昆虫を見ることは少ないですが、越冬中のテントウムシ(天道虫)を見つけました。名前の由来は、枝先などから天道様(太陽)へ向かって飛んでいくイメージからつけられました。
テントウムシは、大集団で越冬することがよく知られていますが、同じ種類の中にいろいろな模様を持っています。
黒字に赤い丸い紋が2つあるものが多いですが、紋が4つあるもの、赤字に黒い多くの紋をもつものなど多様で、今回は、いろんな模様を一度に見ることができました。

越冬中のナミテントウ

尾羽を上下させる動きがかわいいジョウビタキ(スズメ目、ツグミ科)が、目の前にやってきました。
六甲山系はもちろん、街中の公園などでも見かけることがあり、人間に対する警戒心も比較的薄く、時には人の前に降り立つこともありますので、ゆっくりと観察しやすい鳥です。

ジョウビタキのオス(gosukeさん撮影)

ジョウビタキは、全長15cmほどで、オスは胸から尾にかけてオレンジ色、顔からのど・翼は黒色、頭部は灰白です。
冬枯れの六甲山上の景色の中であざやかに見えます。メスは全体がオレンジがかった灰褐色で、大きくつぶらなひとみがかわいいです。
いずれも、つばさに白い紋がありよく目立ち、「もんつきさん」の愛称で呼ばれることもあります。
六甲山には、10月頃に北の国からやってきて、3月ごろまで姿がみられる冬鳥です。
11月頃までは、「ヒッヒッ」とよく鳴き、また、くちばしで「カチカチ」という音を出します。
この音が火打石の音に似ていることが、『ヒタキ』の名前の由来だそうです。
カラ類のように多くの個体が集まることはなく、単独で行動し縄張りをつくり見晴らしのよい枝などによく止まっています。

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きらめく雪の華

暦の上では、
雪から雨に、氷から水に変わるころとされている、
二十四節気の雨水を迎えましたが、
快晴ですが、予想に反して山上は冷え込み、
前の晩は雪だったようで、記念碑台の園地は真っ白。

積雪はうっすら程度でしたが、見上げると、この樹氷に日が当たり、
枝から離れたその氷の結晶がハラハラと雪のように落ちてきます。

六甲山のこの時期の風物詩といえばやはり樹氷。
真夜中、ひときわきびしい寒気で急激に冷やされた霧が、
木の枝にぶつかり凍てついて美しい氷の芸術をつくり出します。


お昼前には、すっかり溶けてしまった、儚い雪の華。

今季は雪の降る日が多く、
美しい素敵な雪景色が何度も見られるのはうれしいものですが、
交通機関に支障が出るのは困りものです。
六甲山へお出かけは、冬の装備をお忘れなく。

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「春告鳥」といわれるウグイスと「鶯(うぐいす)色」のメジロ

2月4日から2月18日まで、二十四節気では「立春(りっしゅん)」です。
立春とは、初めて春の兆しが現れてくる頃のことで、「節分」の翌日にあたります。
暦の上ではこの日から「立夏」の前日までが春となります。  
しかし、今年は厳しい寒さが続いており、強い冬型の気圧配置の影響で、西日本の日本海側を中心に先週後半から大雪になりましたが、六甲山上でも10cmほどの雪が積もりました。

2月9日雪の本館の様子

雪に覆われたグルーム像

2月12日(日)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は2.5度ですが、予想に反して快晴で、樹氷がキラキラ光りきれいです。

先日、山麓でウグイスのさえずりを聞きました。ウグイスは、早春、ほかの鳥に先駆けてさえずりはじめるので「春告鳥(はるつげどり)」といわれます。
大きさはスズメ位で、体はやや緑色がかった茶色をしていて、いわゆる鶯色ではなく、よく目立つメジロをウグイスだと間違えることもあります。

春告鳥といわれるウグイス

春から秋にかけては、山のササやヤブの中にすんでいますが、冬の間は、低地に移動して、ヤブの中に身をひそめ、「チャッチャッ」と鳴いています。
春の訪れを感じると、オスはヤブの上の高い枝にとまり、さえずります。ウグイスは、地味な色で,普段やぶの中を素早く動き回っているので、その姿をなかなか目にすることはできません。
サクラがほころびはじめる頃になると、みごとにさえずりはじめ「ホーホケキョ」となり「法、法華経」と聞きなし(鳥の声を日本語にたとえる)をされ、鳴き声が美しいので、日本三鳴鳥のひとつです。

一方、メジロはスズメより小さく、あざやかな黄緑色の羽に、目の周りが白くふちどられている小鳥です。実は「鶯色」と呼ばれる色はメジロの色に近く、ウグイスはもっと茶色がかった地味な色をしています。

ウグイス色をしたメジロ

1月中頃から庭木の枝に姿をあらわしています。
2羽で追いかけながら飛ぶ仲睦まじい姿は、まさに初春の風物詩で、舌の先はブラシのようになっていて、花の蜜を上手になめています。
メジロは、黄緑色で「ウグイス色」に似ており、ウグイスと間違える人もいます。
ほとんどの季節は雑木林の中にいますが、冬にはエサが少なくなるため、1月頃にはツバキやウメなどの花の蜜を吸いに、冬にはエサが少なくなるため、町中に出てきて、庭先にもよく来る鳥です。
鳴き声は、美しい声で「チィ チュイ チョーチュー」と早口でさえずりますので、「長兵衛 忠兵衛、長忠兵衛」などと「聞きなし」をされます。 

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冬の扉をあける花 

昨日、二十四節気では「立春」を迎え、
季節は春に向かって動いていきます。
。。。とはいえ、春分までに寒い日が続き、
本当の春はまだ少し先になります。

それでも木偏に春と書く花、
椿が咲き出し輝きを与えています。

春山の馬酔木の花の悪(あ)しからぬ君にはしゑや寄そるともよし (詠み人知らず)

万葉の時代から、春の訪れを待ちかねて咲く印象的な花、アセビ。
アセビ(馬酔木)は、このように古代から愛され、
万葉集にも詠み込まれ、日本人とは縁の古い花。
小さくまっ白のスズランにも似た花からは、甘くてすてきな香りが漂います。


今日は、雨で霧に包まれている 六甲山上 記念碑台。
ちょっとわかりにくいですが、霧の中、カワラヒワの集団がいました。

寒さも少しゆるみ、朝9時30分の気温は4℃です。
この雨の中にイベントで来られていた親子連れのお母さまが、
「木の芽のふくらみなどに、少しずつ春が近づいているのを感じます。」
。。。と おっしゃっていました。
これからあちこちで見られる春の兆しを存分に楽しみたいものですね。


六甲山を活用する会主催の
こどもパークレンジャー
みなさまがガイドハウスにご来館。
あいにくのお天気でしたが 
子供たちは元気いっぱいでした。

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寒い季節に暖かさを運んでくれるヤブツバキ

1月20日から2月3日まで、二十四節気では「大寒(だいかん)」です。
大寒は、一年で最も寒さが厳しい時期で、各地で年間の最低気温が記録されます。
大寒の終わりの日が「節分」で、次の日が立春です。
もともと節分は、季節の分かれ目を意味するため、一年に4回有りましたが、現在ではこの時期だけが残りました。
1月26日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は5度で、久しぶりに晴天が広がっています。
しかし、先日来の寒波で、ガイドハウス屋根の軒先には、冷え冷えとしたツララができています。

ガイドハウスの軒先のツララ

有馬温泉から六甲山山頂への登山ルートである裏六甲の紅葉谷・白石谷一帯は、冬季には樹氷が見られ、六甲アイスガーデンと呼ばれています。
1月中旬からの寒波が続いた影響で、紅葉谷の「七曲滝」は、川が凍り岩肌に氷が連なりとてもきれいでしたと登山者から報告がありました。

氷瀑の七曲滝(過去の写真)

寒さ厳しい冬には滝全体が真っ白に凍結し、その神秘的な風景は「氷瀑」と呼ばれています。
現地に行く方法は、有馬温泉から入るのが一般的ですが、有馬ロープウェイ駅横からの登山道は、通行止めのため、迂回して魚屋道から炭屋道を経由して行きます。
また、山上からの極楽茶屋跡から紅葉谷へ入るコースは、急な下りになるので危険がともない注意が必要です。いずれも、凍っているので靴にはアイゼン等の冬山装備が必要です。

この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、山野に自生する野生ツバキのヤブツバキ(藪椿)です。
ツバキ科の常緑高木で、名の由来は、厚い葉木(アツバキ)がなまり「ツバキ」になったそうです。六甲山では山麓から中腹に至る林の中に生えています。

暖かさを運んでくれるヤブツバキ

ヤブツバキの花は、早い所では12月頃から咲きだし3月頃が盛りで4月まで咲いて、寒い季節に暖かさを運んでくれます。
椿の漢字は、木へんに春で俳句などでは春の花として親しまれ、花弁の赤色とおしべの黄色のコントラストがきれいです。
ヤブツバキは、花の底に蜜をためていて、その蜜をヒヨドリやメジロなどが吸いに来たとき花粉を雌しべにつけて花粉を媒介する役目をします。昆虫がいない時期に開花するヤブツバキは花粉の媒介を野鳥に頼るしかないのです。

有用なヤブツバキの実

また、ヤブツバキは昔から、貴重な生活に必要な樹木で、果実から油を絞り食用・整髪料・肌荒れ予防などに使われます。
果実はゴルフボール位の球形で、秋に熟すと厚い果皮が三つに割れて開き、中から硬い殻の種子がこぼれ落ち、これを拾って臼で潰し油を絞りました。

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冬を耐え忍ぶ

今日は、記録的な寒波が襲うとの報道があり、
戦々恐々として、完全防備で出かけました。

山上は、予報通りこの冬一番の冷え込みで、
朝9時半の六甲山ガイドハウス裏の温度計は、-3℃。
ハイキング道には、霜柱が。。。

雪の予報が懸念されましたが、午前中は雲があったものの
午後からは、風はあって寒いものの青空が広がる好天気で、
積雪は無くて少し拍子抜けでした。
それでも、午後になっても氷点下を示し、凍りつくような寒さです。

午前10時過ぎ 記念碑台からの眺望。

休館中の自然保護センターの下の植え込みにこんなものが。。。
風があるので、揺れてなかなか上手く撮れません。

5mm位の青黒い丸い実が2個ずつ仲良く並んでいます。
互いに寄り添うかのようで微笑ましいです。

そうそう、スイカズラ(吸葛)だ!
スイカズラは、梅雨前頃に咲き、
いい香りの白から黄色になって咲く花。
必ず2つ並んで咲いていました。
どんな実がなるのか知らない方も多いことと思いますが、
こんな実なんですね。

秋~冬にかけて葉の付いた茎を採取し、
刻んで天日干ししたものは、生薬名:忍冬(ニンドウ)といい、
煎じて服用すると利尿・抗炎症・抗菌作用があるとされます。
風邪薬にも使われるそうです。

忍冬という、このような季節にぴったりな別名ももつ。
冬でも茎の先の葉が落葉せずに残っている様子から、忍冬。
茎は蔓になって右巻きにものにからみ、
この冬の寒さを耐え忍んでします。

記念碑台の自然保護センターの屋外の温度計は-5℃!
ほんの僅かな時間でしたが、寒くて早々に退散。。。
寒中なのでこれが当たり前の寒さでしょうが、
暖かな年始に体も心も緩んで、寒さ疲れにいじけてしまいます。
忍冬を見習わなくてはいけませんね!

寒波の予報は続いています。
六甲山へお出かけは、冬の装備をお忘れなく。

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冬にふさわしい観察、葉痕と冬芽、モズのはやにえ!

1月5日から1月19日まで、二十四節気では「小寒(しょうかん)」です。
小寒とは、この後に大寒を控え、寒気がまだ最大にならないという意味です。
これから約1カ月後の節分まで「寒の内」が続き、日1日と寒さが厳しくなり立春に「寒の明け」を迎えます。
1月7日(土)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は6度で晴天が広がっています。
山の案内人の当番ガイドさんから次のようなおもしろい情報と写真を提供いただきました。

イイギリの葉痕

 「ガイドハウス前に、めでたいおかめ、ひょっとこ が登場!
 イイギリの冬芽の下の葉痕が、
 ほら、「おかめひょっとこ」に見えませんか?(笑)
 冬には冬のたのしみが♪ 」

 冬は観察するものが少ないですが、葉痕と冬芽の観察をお奨めします。   
落葉樹が秋に葉を落とすのは、冬を越すための工夫です。
冬が来る前に冷たい空気が当たる面積を少しでも減らし、寒さに備えます。
枝の先を見てみると、目や口のように見えるものは葉痕(水分や栄養分などの通す管のあと)で、その顔の上にあるのが冬芽で、まるで重ね着をするように鱗片で覆われています。
冬芽が目覚め、葉が開くには暖かさよりも、むしろ5度以下の寒い日が一定期間続くことが必要だと言われています。
このように、寒い野山の中で、植物の内部では春の準備が進んでいます。

冬は、「モズのはやにえ(早贄)」を見ることができる季節です。
モズは、山から河川敷や田畑におり、獲物を枝にさして「はやにえ」をつくる習性があります。
モズは、スズメよりやや大きく頭でっかちで鋭いくちばしをもった鳥で、昆虫やカエル、ネズミなどを食べます。
 

小さなハンターの モズ

モズは橙褐色の留鳥で、目を横切るように黒い斑があり、顔つきはよく見ると精悍な感じです。また、尾をゆっくりとまわすのが特徴です。秋から冬の間には、単独で縄張りをつくり確保のために、梢の先で甲高い声で「キリッー キィーキーキー キチキチ」と鳴き、「モズの高鳴き」といわれます。
「モズのはやにえを探そう観察会」に参加しました。
当日はカナヘビ、ムカデ、イナゴ、ヨシノボリなどのはやにえを見ることができました。

はやにえ(カナヘビ)

はやにえ(イナゴ)

モズがはやにえをする理由は、①エサの少ない冬場の貯蔵食にするため。②とらえた獲物を木の枝に固定し、少しずつちぎって食べるため。
③縄張りを誇示するため。④狩を楽しんでいるだけ、など様々な意見があるが、
明確な答えは出ていないとのことです。
この犠牲となった生き物などを観察するとともに、自然界の命とつながりに気づくことができました。  

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自然素材を使ったリースと冬のアジサイ

六甲山唯一の信号のある記念碑台交差点の六甲山ガイドハウス。
12月になり、前栽の木々も葉を落とし少し、寂しい感じになってきましたが、
【クリスマスリース】が登場し華やかになっています。

クリスマスツリーといえばモミの木が定番。
このリースは、六甲山で採れた木の実などの自然素材を使っています。
(六甲山自然保護センター周辺での植栽も含みます)


丸い大きな実は、キカラスウリの実です。


ガイドハウスの中もにぎやかですよ。

リースは、花や葉などでつくられた装飾用の輪。
クリスマスに飾られる「クリスマス・リース」がその代表ですね。
リースが輪というのは、「永遠に続く神の愛」
「新年の幸福を祈る飾り」等を表しているそうです。
クリスマスのリースが緑色なのは、常緑樹を使うことで「農作物の繁栄」、
赤いものは「愛」、「太陽」、「キリストの流した血」、
金銀は「富」、マツボックリは「収穫」の象徴、
ヒイラギ、ベルなどは「魔除け」という意味があるとされている。
日本でいえば、魔よけと豊作を願って飾る しめ縄 と似ています。

小さいリースは、ツルを輪にしたものをリースの土台にしています。
(クズ、サルトリイバラ、アオツヅラフジを利用しています。)

自然を生かし、自然の素材を使ったリース、
そして自然素材のリサイクルを通して、
森への理解と手入れにつながりも感じてみてください。

ガイドハウスの午前9時半の気温は8℃、
一昨日の金曜日に降った雪が陰に残っていますが、
お天気も良く、日差しがありあたたかです。

冬季閉鎖中の自然保護センターのテラスデッキで景色を楽しむ。

・・・悠然と 山仰ぎ見る 師走かな・・・

こんなところに可愛い王子様。。。

にっこりマーク♪
木の妖精…冬芽さん こんにちは~って^^
六甲山名物の紫陽花(神戸市の花も紫陽花です)

記念碑台周辺にもたくさんの種類が植栽されてます。
この季節、「景色は冬枯れ」ですが、
葉がすっかり落ちて裸になった木の先に目をやると、
ほとんどの枝先に、
来年の春に咲く葉芽や花芽が、しっかりとついています。
寒さに耐えて頑張っている冬芽。
その小さな冬芽の中には もうすでに春になれば 伸び出す花や葉。
枝が小さく包み込まれており 来るべき生命の季節の準備をしているのですね。
あっちにも、こっちにも、おもしろい形がいっぱいです。
少し大げさかもしれませんが、自然の小さな芸術。
きっとおもしろい発見があるますよ。
寒い冬ではありますが、
光あふれる春を待つ植物達のエネルギーを
冬芽から感じるとってみてはいかがでしょうか。

明々後日の21日は、二十四節気の冬至です。
冬至の日は、1年で最も日が短く夜が長い日で、
気温ぐっと低なりこれから寒さ本番となります。

木々や草花、そして多くの生き物に出会い
この季節ならでは 春を待つ 
植物の生きる知恵に驚きつつも、
その愛らしい姿にしばし 夢中になります。

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