本館で特別展「六甲山の災害展」を開催中(第12回)

9月22日(祝日)は、二十四節気の一つ「秋分(しゅうぶん)」です。
春分と同じく昼夜の時間が等しくなり、これから日は短くなり徐々に空気が冷えてきます。
夜空が澄むのでお月見をしながら、コオロギなどの虫の音を聴きのんびりと秋の夜長を楽しみたいものです。
9月22日(祝)午前10時、ガイドハウスの気温は、19度で、厚い雲に覆われ涼しいです。
記念碑台から大阪方面を見ると台風一過、金剛山から大阪南部の山が、珍しく雲海の上にはっきり見えます。                          

大阪府南部の雲海上の山並み


 
この季節、六甲山での私の好きな植物は、「ナデシコ(撫子)」です。
ナデシコは秋の七草の一つで、ピンク色のかわいい花を咲かせ、花弁は5片で細かく切れ込んでいます。
名前の由来は、撫(な)でるようにいとおしい花という意味で、「カワラ」は河原のような日当たりの良い場所に生えるためです。
多年草で、山麓の日当たりのよい草原や河原に生えていますが、山上のゴルフ場の周りもあります。

可憐なカワラナデシコの花

六甲山自然保護センター本館の展示室では、特別展「六甲山の災害展」を11月23日(祝)まで開催中です。
近年、台風・豪雨による災害等が多発し、六甲山系でも過去に幾度となく豪雨や震災等により山地災害が発生してきました。
六甲山系の災害の被害や復旧状況等をパネルで紹介し、山と災害に関する知識や防災意識の向上を目的としています。

「六甲山の災害展」の会場全景

展示内容は、
・自分の命を守るのは自分です(危険予想区域図の軌跡など)
・平成26年台風11号による被災と復旧状況          
・急傾斜地崩壊対策事業とは 
・神戸市内の急傾斜地対策事業の整備状況 など

8つの危険信号のパンフレット

パンフレット配布中で「山地災害に備えよう。」では、山地災害の危険個所を知る方法や山地災害の8つの危険信号を見逃すな!の具体例。特に山の斜面や川の流れを観察してみると、多くの場合、事前に危険がわかるなどの役立ち情報が得られます。
また、「身近な危険を知り、避難行動を!」のパンフでは、平成26年8月の台風第11号の記録、被災状況や六甲山系で過去に発生した土砂災害の被害状況(神戸市内の地図明示)などが写真と図表で示されています。

神戸市内の急傾斜地対策事業の整備状況

自然災害は、いつどこで起きるかわからないので、普段からの心得が必要ですが、参考になると思いますので見学にお越しください。

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「初秋の東お多福山 森・草原・虫の観察会」に参加して

9月7日は、二十四節気の一つ「白露(はくろ)」でした。
「白露」とは、大気が冷えはじめ、昼夜の寒暖の差が大きく、草木に朝露(あさつゆ)がつきはじめる頃の意味です。
朝晩はやや涼しくなり、風に秋らしさが感じられ、草むらには虫のなき声が意外と多く聞こえてくるようになってきました。

9月11日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は22度で、晴天ですがさわやかな風がふき、登山や観光客が多く来られています。

今回は、9月10日(土)に実施されました、環境省近畿地方環境事務所主催の「昆虫博士と歩く! 初秋の東お多福山~森・草原・虫の話~参加しましたのでその報告特集です。

復活してきて目立つキキョウの花

場所は、東六甲の神戸市と芦屋市の境にある東お多福山、かつてはススキの穂が一面に広がるハイキングコースとして親しまれてきた草原でしたが、人が管理しなくなり現在はネザサが繁殖し、ススキや草原生植物が極端に減少して生物多様性が失われてきています。
そこで9年前より「東お多福山草原保全・再生研究会」の皆さんが、ネザサの刈り取り・植生調査を行いながら、ススキ草原の再生活動をおこなっておられます。

今回の講師は、昆虫にくわしい伊丹市昆虫館の館長奥山清市氏と学芸員の野本康太氏で、採集した昆虫の識別方法、特徴などをわかりやすく解説していただきました。

「昆虫博士」奥山館長の虫を見ながらの解説

特別保護区域外は昆虫網、虫かごが使用可でしたので、昆虫採集については、キャッチ&リリースで行いました。
バッタの仲間を中心に、チョウ、ハチ、カメムシの仲間など数多くの昆虫がとれました。
講師からは、バッタ類をはじめ多くの昆虫の生息が確認できたので、草原の再生活動の結果、生物多様性が復活してきていると思われるのことでした。

草原での昆虫採集調査の様子

特筆は、「幸せを呼ぶ青い虫」と言われる「ルリモンハナバチ」の採集です。体長は、10㎜程その名のとおり黒色の体に瑠璃(るり)色のきれいな胴体が特徴で、めずらしい昆虫です。

幸せを呼ぶ青い虫と言われる「ルリモンハナバチ」

また、「東お多福山生物多様性ガイド養成講座」を終了された方も、スポットガイドをして頂きました。草原では、キキョウ、オケラ、イヌセンブリ、スズサイコなどの貴重な植物が、復活している現場を案内して説明いただきました。
この生物多様性豊かな「お多福山のススキ草原」を、再生していつまでの保全・存続してほしいと思いました。

なお、10月9日(日)に 秋の東お多福山草原観察会(主催:兵庫県神戸県民センター)が開催されます。詳しくは、次のホームページをご覧ください。

http://web.pref.hyogo.jp/kok12/press/280901_otafukuyama.html

実施日時:10月9日9時~15時(雨天の場合は、10日(祝日)に開催。
集合場所:9時 JR芦屋駅南口
参加費無料、26日までに要予約、先着20名
申込‣問合先:兵庫県神戸県民センター県民課 ☎078.361.8629

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秋を感じる花【コウヤボウキ】と二つ池でトンボたちを探そう!

兵庫県立六甲山自然保護センターのレクチャールームで
六甲山自然保護センター 環境学習プログラム
六甲山子どもパークレンジャー・特別観察会 
「二つ池でトンボたちを探そう!」(六甲山を活用する会)が開催され、
たくさんの家族連れのみなさんが参加されました。

記念碑台周辺でのトンボ探し。

山の案内人の会の自然観察会のコースにある、
二つ池の上下の池でのお待ちかねのトンボの観察会です。

ルリ色に輝く「オオルリボシヤンマ」を探そう。
あいにくオオルリボジヤンマは見つけられませんでした。
また、森の中で葉っぱ観察等のプログラムが実施されました。

二つ池の笹の葉の上では、
カエルになりたての小さなモリアオガエルの赤ちゃんがみつかり、
子供たちは大喜びでした。

六甲山ホテルの阪急池では、
写真は撮れませんでしたが、ルリボシヤンマが見つかりました。

自然保護センターに戻ってトンボ生態のレクチャーを受け 終了。
台風12号の影響が心配されましたが、雨に振られることも無く、
みなさまプログラムを楽しまれておられました。

山の案内人の観察コースでは、
コウヤボウキの花が咲き始めています。

コウヤボウキはキク科の落葉低木で、雑木林の林床や林縁に自生します。
一見草本にしか見えませんが、
よく枝分かれして細い枝を四方に伸ばし
50~100cmほどに成長する木本植物です。
花はキク科植物らしく枝先に頭上花序を一つつけます。
コウヤボウキの名前は、
その昔高野山で果樹や竹の栽培が禁じられていたため、
この木を束ねてほうきにしていたことに由来しています。
コウヤボウキは、秋を感じる、心惹かれる花のひとつです。

六甲山上も9月を迎えました。
記念碑台にある自然保護センターの午前9時30分の気温は26℃。
残暑は厳しいものの、陽の光は日々柔らかさを増しています。

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ゲンノショウコの花とチョウが吸蜜に訪れているクサギ(六甲山の生き物歳時記第10回)

8月23日は、二十四節気では「処暑(しょしょ)」でした。
「処」とは止まることで、暑さが峠(とうげ)を超える頃の意味です。
しかし、今年は例年以上にきびしい暑い日が続いていますが、空を見上げると「ひつじ雲」や「いわし雲」なども見られるようになり、秋の気配がどこからともなく来ていることがわかります。
8月28日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、23.5度で、曇りがちでやや涼しくなり、登山日和です。

群生するゲンノショウコ(本館前)


                           
自然保護センター本館前のスロープで、ゲンノショウコ(フウロソウ科)の花が咲いています。名の由来は、「現の証拠」で、飲むとすぐに下痢がとまり、薬の効果があわれることによります。別名はミコシグサで、開裂した果実の形が神輿(みこし)の屋根に似ているためです。                         
開花時期は7~10月、現在は見頃で、白又は紅紫色の直径1cmほどの5弁のかわいい花が咲いています。東日本には白花、西日本には紅花が多いようですが、本館前では、どちらの色も見られなかよく並んで咲いています。

紅花と白花が並ぶ拡大写真

多年草で、山麓や山上にかけての草地や道端などに生えています。

また、六甲山で私のお気に入りの植物は、「クサギ」です。クマツヅラ科の落葉小高木で、山麓から山上にかけての林縁や谷筋、伐採跡地などの日当たりのよいところに生えています。

白いよい香りのするクサギの花

お盆の頃から、枝先に集散花序を出し、ジャスミンに似たよい香りがする白いきれいな花をたくさん咲かせています。アゲハチョウなどチョウの仲間が吸蜜に訪れているのをよく見ることができます。「クサギ」の由来は、枝葉に触れると臭いを放つので「臭木」、昔は、若葉を食用として利用していたそうです。
花の後は、実は秋に熟し、ガクは紅紫色に輝き、星の形に開きます。その中心に、小豆大の実があり、あさぎ色から青を経て藍色になり、宝石のように光り、注目すべき草花です。

きれいに色が変わるクサギの実

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小さなモリアオガエルとミニ企画展示「科学的・計画的な野生動物の保全と管理」

外敵に襲われないように、葉っぱの上でジーとしている
小さな幼いモリアオガエル。
日向ぼっこでもしているのでしょうか?
それとも餌になる小さい虫が来るのを、
ただひたすらに待ってるのでしょうか?

山の案内人の観察コースの二つ池周辺では、
モリアオガエルの幼いカエルが、笹の葉の上に数匹出てきていました。
笹と同じような緑色なので、目を凝らさないとわかりません。
目が慣れてくると、あっちにもこっちにも。。。
体長は20mmほどで、身体は完全に蛙ですが、まだ黒い尻尾もつけています。
モリアオガエルは、毎年、6月中旬に木の上に産卵し、
白い泡の揺り籠の中でオタマジャクシへと育ち、
8月下旬ごろに赤ちゃんカエルとなって笹の葉の上に出てきます。
幼いカエルたちは、これから森の中での生活が始まります。
再び池に出てきて産卵するのは3年後だといわれています。
みなさまもかわいらしいカエルさんを探してみてくださいね。

山の案内人の自然観察コースでは、ヤマジノホトトギスが咲いていました。

六甲山自然保護センターの展示室では、
ミニ企画展示「科学的・計画的な野生動物の保全と管理」を開催しています。

丹波市青垣町にあります。
主催者の兵庫県森林動物研究センターは、
県内の野生動物の生息状況や、人と野生生物とのさまざまなあつれきを紹介し、
センターが推進する「科学的・計画的な野生動物の保全と管理」への
理解を得ることを目的に開催しています。

展示目的と内容
人と野生動物が共生するために知っておきたい野生動物の生態や
野生動物をめぐる問題などをはく製や解説パネル及パンフレット・ちらしの配布しています。
・イノシシ・シカ・クマ・アライグマ・タヌキ等の野生動物のはく製、解説パネル
・六甲山南麓では、イノシシが人里に出てきて、人を襲うなど被害が生じているので、
 「イノシシは、なぜ町に出没するの?。餌付けで何が問題なのかパネル展示。
・兵庫県のツキノワグマ~知れば共存が見えてくる~、
 ツキノワグマ保護管理計画に基づいた対策のパネル展示。
 人と野生動物が共生するために、知っておきたい野生動物の生態や野生動物をめぐる問題などを
 はく製やパネル等でわかりやすく解説しています。
 また、県内では、アライグマ・ヌートリアなどの外来種動物の生態系への影響や
 生活環境への被害などの様々な問題についても解説しています。

場 所: 県立六甲山自然保護センター本館展示室
開館時間: 平日 9:30~15:00
土・日・祝日 9:30~16:00
月曜休館(祝日の場合は翌日休館)
入館料: 無料
問合せ先: 県立六甲山自然保護センター 本館  
TEL:078-891-0616   

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山の日制定記念行事と環境学習プログラム「人と自然の調和、防災の先駆け六甲山地」

今年から、8月11日が「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨で、国民の祝日となりましたので、今回は、山の日制定記念行事などの特集をします。
8月11日(祝日)は、六甲山・摩耶山では、朝から好天に恵まれ、多彩なイベントへの参加者や登山に親しむ家族連れやハイカーでにぎわいました。
「山の日」記念フェスティバルが、「海、山へ行く」をテーマに穂高湖周辺で、「六甲山からご来光を見よう」が六甲山カントリーハウスで行われました。
六甲山の景観を楽しみながら走る「Mt六甲トレイルランサマーピクニック」が実施され、26キロコースでは記念碑台が折り返しとなり、約350人の人々が駆けて行かれました。

六甲トレイルラン 記念碑台の折り返し地点

また、「山の日」記念六甲山コレクション展(会場:六甲山自然保護センター)が、6月5日から展示されていましたが、最終日となり好評のうちに終了しました。

六甲山上の県立六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム「人と自然の調和、防災の先駆け六甲山地」が実施されました。主催は、六甲山自然案内人の会で親子など50名の参加者があり、その内容を報告します。

自然保護センター前で参加者記念撮影

最初の講演では、「六甲山地は、土砂災害の歴史であり、防災対策、植林事業など人と自然の調和が図られきている。六甲山地を取り巻く人々の歴史や背景を探り、生物多様性のある自然環境が、この地域の魅力アップに貢献しているなど、歴史的資料などを見せながらの興味深い話題提供でした。

六甲山の歴史と魅力を解説

山上の森林浴と自然観察では、涼しくエゾゼミがなく木立の中を、草花の解説を聞き、セミの抜け殻探しをしながら、ヴォーリズ六甲山荘までの間を散策しました。

涼しい山上で森林浴しながら自然観察

午後からは、グループに分かれて指導を受けながら、どんぐりや木の葉で、トトロの森の置物つくりの楽しい工作をしました。
参加者は「六甲山の魅力が良く分かった。かわいいトトロの森の置物のおみやげができた。」などと喜んでおられました。

トトロの森の置物制作の様子


        
また、自然保護センター本館展示室では、ワークショップ「六甲山の本物のチョウ標本でぬりえ」が実施され、子どもから大人まで「本物のチョウ標本」を見て台紙にぬりえをして記念に持ち帰っておられます。8月の木曜・日曜日(但し21日は除く)午後1時~3時まで実施しますのでお越しください。

本物のチョウ標本でぬりえ

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秋を感じる花と環境学習プログラム【六甲山の森と植物を調べよう】

秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかされぬる (藤原敏行朝臣)
秋の気配を感じるには、まだ少し早いような気がしますが、
早いもので今日は 立秋、暦の上ではもう秋ですね。
みなさま 残暑お見舞い申し上げます。

六甲山自然保護センター前スロープのところの植栽では、
ゲンノショウコが可愛い花をたくさん咲かせています。

ゲンノショウコ(現の証拠) 
フウロソウ科 フウロソウ属
学名:Geranium thunbergii

薬草として知られ、ゲンノショウコ、ドクダミ、センブリは、
日本の三大民間薬と呼ばれてます。
昔から下痢止めの薬草とされていて、陰干しにした全草を煎じて飲むと、
ぴたりと効くので「現の証拠」という名がついたといわれています。
「てきめん草」や「たちまち草:太知未知久佐(たちまちぐさ)」
「医者いらず」とも言われます。
薬効成分は、赤花も白花も変わりはないそうですが、
赤色は関西に多く、白色は関東に多いそうですが、
ここでは、赤白、仲良く咲いている光景に出会います。

ほっと癒される可愛い花ですが、花言葉は「心の強さ」だそうです。
これから初秋にかけて次々と可愛い花を咲かせる、 
ゲンノショウコを見に来てくださいね!

・・・環境学習プログラム【六甲山の森と植物を調べよう】・・・

六甲山上の記念碑台にあります、
県立六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム
先日、7月31日(日)に実施されました、
夏休みの宿題お助け企画「六甲山の森と植物を調べよう」のご報告です。
主催は、ブナを植える会。
講師は、六甲山のブナにお詳しい 栃本氏です。

親子連れが対象ということで、六甲で見られるさまざまな森の成り立ちや特徴、
六甲の森が抱えている問題などについての話を分かりやすくお話され、
ご参加のみなさまは、とても熱心に聞いておられました。

講演後、講師と共に自然保護センターからはやや離れた、
紅葉谷入り口 極楽茶屋跡へ移動。
ブナ林の現地では、植樹の経緯や育成状況等について説明がありました。

自然の音しか聞こえない、厳かな空間が 広がり、ブナの株立ちが見えます。
日本を代表する、夏緑樹の王様 ブナ
ブナ(椈) ブナ科ブナ属  学名:Fagus crenata
白っぽい樹皮を持つことと、大きな木が多いことから、
林の中でひときわ目立ちます。

自然林としてのブナ林が残る六甲山ですが、
その規模は必ずしも大きいものではありません。
六甲山のブナ林は現在ごく小面積で、
山頂近くの谷部などに辛うじて残されている状態です。
しかしながら、これらのブナ林は、かつての植生の状況や環境を知る上で、
また、これからの森づくりを考えていく上で大変重要な樹林です。
六甲山にブナは、おもに海抜700m以上に点々と生育していますが、
130本程度しか残っていないそうです。
近畿地方の太平洋側に残存するブナ林は極めて少なく、
紀伊半島の中央部を除くと、金剛山、妙見山、六甲山、和泉葛城山などの
山頂付近に小面積の林分が点在するにすぎず、
兵庫県神戸市域の六甲山に残されたわずかな個体群は、非常に貴重な存在です。
絶滅が危惧される六甲山のブナを
平成5年、ブナを植える会の会員さんが、紅葉谷で立派に結実した種子に出会い、
関係機関のご協力で育苗して、
平成12年より、六甲山上の各所に植樹を始めたそうです。
今では六甲山最高峰、極楽茶屋跡、
記念碑台などに、120本前後の六甲ブナを育樹されています。

自然保護センターに帰って、昼食後は、植物調査と標本作り。


盛りだくさんの多彩な内容で、
参加者のみなさまは、夏休みの宿題のヒントになったと好評でした。

***間近の六甲山自然保護センター環境学習プログラムのお知らせ***

2016年8月11日(木・祝:山の日)9:30~14:00からは、 
平成28年度六甲山自然保護センター環境学習プログラム
「人と自然の調和 防災の先駆け六甲山地」
開港150年の歴史とともに、地域の魅力に貢献が開催されます。
※雨天予備日8月14日(日)  
内容:六甲山の歴史と魅力を紹介、山上の森林浴と自然観察。
    トトロの森の置物など、たのしい工作をします。
集合場所、時間:六甲山自然保護センター  
        (阪急バス・山上バス、六甲山記念碑台下車) 
        受付開始9:30~  開会10:00~ 
会場:兵庫県立六甲山自然保護センター
    (神戸市灘区六甲山町北六甲 ℡078-891-0616)      
募集対象:子どもから大人まで
募集人員:約30名(事前申し込み不要)
参加費:無料
持ち物:昼食・山歩き用の靴・雨具・服装(長袖、長ズボン)
主催:六甲山自然案内人の会
問合せ先:香西(こうざい)さん TEL:090-1441-9658

みなさまのご参加をお待ちしております。

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目立つ青い小花のフサフジウツギと環境学習プログラム(第8回六甲山の生き物歳時記)

8月4日(木)午前10時、ガイドハウスの気温は、27度で市街地と比べ4℃程低く、木陰では涼やかな風が通っていて、本館にも多数の入館者があり賑わいました。                              
今の季節、六甲山で目立つのは、フサフジウツギ(房藤空木)です。
明るい青色の小花をつけ、花の真ん中にオレンジ色の模様があるフジウツギ科の落葉低木(樹高は最大3m)です。
中国原産の帰化植物といわれ名前の由来は、空木のような木で藤の花房に似た花をつけるためです。

「チョウを呼ぶ花」ブッドレア

学名のブッドレアがそのまま流通名になっています。
「チョウを呼ぶの花」と言われるようにチョウが良く集まり、花の上はいつもチョウなどの虫達でとても賑やかで、虫などの観察にこれほど適した花はありません。
六甲山地の全域で、特に山麓から山上にかけての日当たりのよい、ドライブウェイやハイキングコース沿いに見られます。

7月30日(土)六甲山上の県立六甲山自然保護センターでは、環境学習プログラム「六甲山の自然とともだちになろう!」(土の中と池の中の生き物の世界を見よう!ネイチャーゲーム、太陽観測を楽しもう!)が実施されました。主催は。NPO法人六甲山の自然を学ぼう会で40名ほどの参加者がありました。その内容を報告します。
記念碑台近くのつげ池にもんどりをしかけてカヌーを浮かべ沈め、2時間程経過した後もんどりを引きあげました。

カヌーで池の奥にモンドリを仕掛け

中には、20cmほどのフナやウシガエルの大きなオタマジャクシなどが入り、手で触ったりして観察しました。
また、六甲山の成り立ちや自然についてのおはなしや森の落ち葉を集めて腐り土になったのを顕微鏡で見ると多くの土壌生物がいました。

ろっこうさんの自然について解説


土の中の生き物を顕微鏡で観察

森の散歩道では、ネイチャーゲームのビンゴをしながら自然の中を散策するなど、多彩な内容のプログラムが行われました。

ネイチャーゲームで自然観察

参加者は、初めての体験することも多く、目を輝かせて積極的に取り組み、「楽しみながら夏休みの課題ができた」などと話しておられました。

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【六甲山コレクション展】「六甲山はこうして始まった」講演会・歴史探訪ウオーク

7月23日(土)六甲山自然保護センター 特別展示スペースで好評開催中の
[山の日]記念【六甲山コレクション展】展示企画・協力:森地一夫さんによる、
展示についての講演会/記念碑台の周辺の歴史探訪ウオークを開催いたしました。
レクチャールームは大勢の参加者で賑わいました。

講師の森地一夫さんは、HP「祖父の見た六甲山」を開設されています。
六甲山の開祖といわれるA.Hグルーム氏以降の
六甲山開発について調べている卓越したフィールドワーカーです。
講演では、六甲山開発の様子を解説していただき、
また六甲山に関する本や地図など貴重な資料もたくさん紹介されました。
参加者の方々は、森地さんの探求心に大変感服しているご様子でした。

午後からは、歴史探訪ウォーク
記念碑台周辺を歩き、昔の写真と現在とを見比べ、
六甲山ホテルの旧館や六甲登山ロープウェイ跡地など六甲山開発の名残を確かめながら、
当時の賑やかな様子に思いを馳せました。

六甲登山ロープウェイ山上駅跡地(月見橋跡地の説明)当時の面影が残っています。

参加者方々がご興味を持たれたのは、
記念碑台バス停付近にある昭和7年に建てられた六甲山廻遊道路建設碑です。
今もひっそりと建っていて、こんな身近なところにあるこの碑を
みなさんご存知ありませんでした。

大正15年1月に山上の入会権が解消し、
昭和2年5月に阪神が有野村から75万3千坪の土地を購入、
その土地を巡るように回遊道路(全長7.1km)を建設し、
昭和7年10月に竣工して建てらたのがこの碑です。
その後、阪神は、この回遊道路の周囲に、山上施設を建設していきました。
この碑は、阪神の六甲山経営のスタート地点といえます。

[山の日]記念「六甲山コレクション展」
六甲山自然保護センター 特別展示スペースで好評開催中です!


「六甲山の開発はこうして始まった~明治・大正期の六甲山上探訪~」
今年から国民の祝日「山の日(8月11日)」が施行されることことを記念して、
六甲山の歴史に関する特別展を六甲山自然保護センターで開催しています。
内 容:明治から戦前までの六甲山の開発に関する資料
     (古地図、古写真・書籍・新聞記事・映像等)を展示・上映。
場 所:兵庫県立六甲山自然保護センター
     (神戸市灘区六甲山町北六甲 ℡078-891-0616)
主催・問合せ先:神戸県民センター県民課 
         電話:078-361-8629
展示企画・協力:森地一夫氏(西宮市)
事業連携:兵庫県立人と自然の博物館
詳細:兵庫県HP 山の日」記念「六甲山コレクション展」の開催について
   https://web.pref.hyogo.lg.jp/kok12/press/280602rokkousancllection.html
第一回の今年は、「六甲山の開発はこうして始まった」をテーマに、
明治・大正期の大変貴重な古地図、古写真、書籍等を公開しています。
貴重な資料を展示していますので、ぜひご覧ください!

この日の朝9時過ぎの六甲山ガイドがハウスの気温は24.5℃
記念碑台からの眺望は、夏には珍しく遠くまで見え、
日陰は涼しく、昼間からカナカナカナとヒグラシの啼くのも涼しく感じられました。

【夏のクラフトワークショップ】 ~自然のものを切り紙にしてみよう~開催中

「いいお土産ができた」、「夏休みの宿題にいいですね」、
「六甲山の思い出になりました」等々と 好評をいただいております。
開催場所:兵庫県立六甲山自然保護センター 
     展示室もしくは、レクチャールーム
開催日:8/7(日),20(土)
開催時間:10:00~15:30 随時受付 無料 
※ただし、業務の都合により変更あり
夏の思い出に ぜひご参加ください!!

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清楚な白花のヤブコウジと奇妙な形のシロソウメンタケ(六甲山の生き物歳時記 第7回)

7月23日から、二十四節気では「大暑(たいしょ)」です。
大暑は、暦の上で暑さが最も厳しくなる頃で、学校などは夏休みに入りますが、当分の間、真夏日と熱帯夜が続きます。
六甲山上は、市街地より気温が4~5度低く過ごしやすいので毎年人気なのが、六甲山の夏の風物詩「真夏の雪まつり」です。

真夏の雪まつりの様子

会場は、六甲山カントリーハウスで、人工雪を広場に敷き詰め、雪遊びや雪の中に埋めたおもちゃなどを探す「宝探しゲーム」などが楽しめます。

六甲山上では、夏休み企画とした多彩なイベントや行事が開催されますが、六甲山自然保護センター本館展示室でも、ワークショップ「六甲山のチョウ標本でぬり絵」を行います。本年4月~5月末までの特別展示の関連企画として好評でしたので、再開します。
実施日は原則として8月の日・木曜日で、詳しくは、「六甲山楽しみ情報ボックス」のHPをご覧ください。

展示室でぬり絵をする子どもたち

7月21日(木)午前10時、ガイドハウスの気温は、25度で、朝方はよく晴れていましたが、11時前から曇っています。                       
今の季節、六甲山でお気に入りの生き物は、ヤブコウジ(藪柑子)です。常緑小低木で、大きくなっても樹高は30㎝程度です。
名前の由来は、名前の示す通り山林の木陰などに自生していて、葉の形や実のつき方が柑子(ミカンの一種)に似ているためです。

清楚なヤブコウジの花

茎は枝分かれせず地下茎で増えていき、夏に小さな白花を咲かせています。
実は、晩秋から冬にかけて赤く色づき、常緑の緑色の葉とのコントラストが美しいです。
庭木の樹木の株元に植える「根締め」に用いられることも多く、センリョウ(千両)やヤブコウジと同属のマンリョウ(万両)と同様に色づいた実は正月の飾り物に使われ、その兼ね合いからジュウリョウ(十両)の別名もあります。
六甲山地の中腹全域で見られます。ガイドハウス西の軒先にも植えてあります。
                   
ガイドハウス前の木の下で、奇妙なキノコを見つけました。モヤシが生えているような糸状の変わったキノコです。

奇妙な形のシロソウメンタケ

山の案内人に尋ねると、シロソウメンタケ(白素麺茸)とのことでした。
名のとおりで素麺のようで、触るとすぐに折れるぐらいの細さなのが、名前の由来です。
図鑑で調べると、小さく不気味な姿なので食べられそうにもないですが、意外にも食べられるキノコで、味も食感もいまいちとのことです。

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