冬を耐え忍ぶ

今日は、記録的な寒波が襲うとの報道があり、
戦々恐々として、完全防備で出かけました。

山上は、予報通りこの冬一番の冷え込みで、
朝9時半の六甲山ガイドハウス裏の温度計は、-3℃。
ハイキング道には、霜柱が。。。

雪の予報が懸念されましたが、午前中は雲があったものの
午後からは、風はあって寒いものの青空が広がる好天気で、
積雪は無くて少し拍子抜けでした。
それでも、午後になっても氷点下を示し、凍りつくような寒さです。

午前10時過ぎ 記念碑台からの眺望。

休館中の自然保護センターの下の植え込みにこんなものが。。。
風があるので、揺れてなかなか上手く撮れません。

5mm位の青黒い丸い実が2個ずつ仲良く並んでいます。
互いに寄り添うかのようで微笑ましいです。

そうそう、スイカズラ(吸葛)だ!
スイカズラは、梅雨前頃に咲き、
いい香りの白から黄色になって咲く花。
必ず2つ並んで咲いていました。
どんな実がなるのか知らない方も多いことと思いますが、
こんな実なんですね。

秋~冬にかけて葉の付いた茎を採取し、
刻んで天日干ししたものは、生薬名:忍冬(ニンドウ)といい、
煎じて服用すると利尿・抗炎症・抗菌作用があるとされます。
風邪薬にも使われるそうです。

忍冬という、このような季節にぴったりな別名ももつ。
冬でも茎の先の葉が落葉せずに残っている様子から、忍冬。
茎は蔓になって右巻きにものにからみ、
この冬の寒さを耐え忍んでします。

記念碑台の自然保護センターの屋外の温度計は-5℃!
ほんの僅かな時間でしたが、寒くて早々に退散。。。
寒中なのでこれが当たり前の寒さでしょうが、
暖かな年始に体も心も緩んで、寒さ疲れにいじけてしまいます。
忍冬を見習わなくてはいけませんね!

寒波の予報は続いています。
六甲山へお出かけは、冬の装備をお忘れなく。

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冬にふさわしい観察、葉痕と冬芽、モズのはやにえ!

1月5日から1月19日まで、二十四節気では「小寒(しょうかん)」です。
小寒とは、この後に大寒を控え、寒気がまだ最大にならないという意味です。
これから約1カ月後の節分まで「寒の内」が続き、日1日と寒さが厳しくなり立春に「寒の明け」を迎えます。
1月7日(土)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は6度で晴天が広がっています。
山の案内人の当番ガイド 大平さんから次のようなおもしろい情報と写真を提供いただきました。

イイギリの葉痕(大平さん撮影)

 「ガイドハウス前に、めでたいおかめ、ひょっとこ が登場!
 イイギリの冬芽の下の葉痕が、
 ほら、「おかめひょっとこ」に見えませんか?(笑)
 冬には冬のたのしみが♪ 」

 冬は観察するものが少ないですが、葉痕と冬芽の観察をお奨めします。   
落葉樹が秋に葉を落とすのは、冬を越すための工夫です。
冬が来る前に冷たい空気が当たる面積を少しでも減らし、寒さに備えます。
枝の先を見てみると、目や口のように見えるものは葉痕(水分や栄養分などの通す管のあと)で、その顔の上にあるのが冬芽で、まるで重ね着をするように鱗片で覆われています。
冬芽が目覚め、葉が開くには暖かさよりも、むしろ5度以下の寒い日が一定期間続くことが必要だと言われています。
このように、寒い野山の中で、植物の内部では春の準備が進んでいます。

冬は、「モズのはやにえ(早贄)」を見ることができる季節です。
モズは、山から河川敷や田畑におり、獲物を枝にさして「はやにえ」をつくる習性があります。
モズは、スズメよりやや大きく頭でっかちで鋭いくちばしをもった鳥で、昆虫やカエル、ネズミなどを食べます。
 

小さなハンターの モズ

モズは橙褐色の留鳥で、目を横切るように黒い斑があり、顔つきはよく見ると精悍な感じです。また、尾をゆっくりとまわすのが特徴です。秋から冬の間には、単独で縄張りをつくり確保のために、梢の先で甲高い声で「キリッー キィーキーキー キチキチ」と鳴き、「モズの高鳴き」といわれます。
12月23日に西宮市の猪名川の河川敷で行われた「モズのはやにえを探そう観察会」に参加しました。
当日はカナヘビ、ムカデ、イナゴ、ヨシノボリなどのはやにえを見ることができました。

はやにえ(カナヘビ)

はやにえ(イナゴ)

モズがはやにえをする理由は、①エサの少ない冬場の貯蔵食にするため。②とらえた獲物を木の枝に固定し、少しずつちぎって食べるため。
③縄張りを誇示するため。④狩を楽しんでいるだけ、など様々な意見があるが、
明確な答えは出ていないと教えていただきました。
この犠牲となった生き物などを観察するとともに、自然界の命とつながりに気づくことができました。  

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自然素材を使ったリースと冬のアジサイ

六甲山唯一の信号のある記念碑台交差点の六甲山ガイドハウス。
12月になり、前栽の木々も葉を落とし少し、寂しい感じになってきましたが、
【クリスマスリース】が登場し華やかになっています。

クリスマスツリーといえばモミの木が定番。
このリースは、六甲山で採れた木の実などの自然素材を使っています。
(六甲山自然保護センター周辺での植栽も含みます)


丸い大きな実は、キカラスウリの実です。


ガイドハウスの中もにぎやかですよ。

リースは、花や葉などでつくられた装飾用の輪。
クリスマスに飾られる「クリスマス・リース」がその代表ですね。
リースが輪というのは、「永遠に続く神の愛」
「新年の幸福を祈る飾り」等を表しているそうです。
クリスマスのリースが緑色なのは、常緑樹を使うことで「農作物の繁栄」、
赤いものは「愛」、「太陽」、「キリストの流した血」、
金銀は「富」、マツボックリは「収穫」の象徴、
ヒイラギ、ベルなどは「魔除け」という意味があるとされている。
日本でいえば、魔よけと豊作を願って飾る しめ縄 と似ています。

小さいリースは、ツルを輪にしたものをリースの土台にしています。
(クズ、サルトリイバラ、アオツヅラフジを利用しています。)

自然を生かし、自然の素材を使ったリース、
そして自然素材のリサイクルを通して、
森への理解と手入れにつながりも感じてみてください。

ガイドハウスの午前9時半の気温は8℃、
一昨日の金曜日に降った雪が陰に残っていますが、
お天気も良く、日差しがありあたたかです。

冬季閉鎖中の自然保護センターのテラスデッキで景色を楽しむ。

・・・悠然と 山仰ぎ見る 師走かな・・・

こんなところに可愛い王子様。。。

にっこりマーク♪
木の妖精…冬芽さん こんにちは~って^^
六甲山名物の紫陽花(神戸市の花も紫陽花です)

記念碑台周辺にもたくさんの種類が植栽されてます。
この季節、「景色は冬枯れ」ですが、
葉がすっかり落ちて裸になった木の先に目をやると、
ほとんどの枝先に、
来年の春に咲く葉芽や花芽が、しっかりとついています。
寒さに耐えて頑張っている冬芽。
その小さな冬芽の中には もうすでに春になれば 伸び出す花や葉。
枝が小さく包み込まれており 来るべき生命の季節の準備をしているのですね。
あっちにも、こっちにも、おもしろい形がいっぱいです。
少し大げさかもしれませんが、自然の小さな芸術。
きっとおもしろい発見があるますよ。
寒い冬ではありますが、
光あふれる春を待つ植物達のエネルギーを
冬芽から感じるとってみてはいかがでしょうか。

明々後日の21日は、二十四節気の冬至です。
冬至の日は、1年で最も日が短く夜が長い日で、
気温ぐっと低なりこれから寒さ本番となります。

木々や草花、そして多くの生き物に出会い
この季節ならでは 春を待つ 
植物の生きる知恵に驚きつつも、
その愛らしい姿にしばし 夢中になります。

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葉も花もきれいで、食べて美味しい ツワブキ(第16回)

12月7日から12月21日まで、二十四節気では「大雪(たいせつ)」です。
大雪とは、寒さがしだいに厳しくなり、雪が降り積もる頃という意味です。
六甲山中では木の葉が散り終えて、雪が降り出す季節を迎えます。
六甲山上の人工スキー場「六甲山スノーパーク」が、12月3日から今期の営業をはじめました。

スキー、スノーボートだけでなく、子どもも雪遊びが楽しめる「スノーランド」もあり「雪のテーマパーク」で六甲山の冬の観光の目玉です。
特に、今年は、新型製氷機を導入して、1日の造雪量が昨年の2.4倍になったそうで、これから雪のゲレンデへ多くの観光客が期待できます。

12月8日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6度で寒いですが、すっきり晴れて三ノ宮方面の眺望が良いです。

自然保護センターから三宮方面への眺望

今の季節(11月~12月)は花が少ない時期ですが、鮮やかな黄色の5㎝ほどの頭花をつけたツワブキ(キク科)が目立っています。
ツワブキは常緑性で、花は10月頃から12月に入っても咲いている株もあり、冬でも青々としています。
海岸近くに多いですが、公園や庭にも植えられています。

初冬に目立つツワブキの花


             
ツワブキ(石蕗)の由来は、葉の形がフキに似てつやつやしてことで、石蕗は石や岩の間にも生えていることによります。
葉はフキのように大きくて丸く厚みがあり表面には光沢があり、この光沢は葉の表面に分泌されるワックスによるもので、強い潮風や乾燥に耐える役目を果たしています。
葉の付き方は、根生(根元から葉柄が伸びている)で、葉柄はフキのように長く、花は鮮やかな黄色で、これが多数集まって咲くと見事で園芸種もたくさんあります。
初冬になり花が終わりを告げる頃になっても、ツワブキは鮮やかな花が咲き続けているので、花を訪れるチョウやハナアブは、ツワブキの花を見つけて吸蜜に来ており、虫にとってありがたい存在です。

吸蜜しているハナアブの仲間

霜が降りはじめ、虫たちの姿が見られなくなる頃、花を収めて来年のために実を結びます。                       
ツワブキは、フキと同様に食用にされ、若い葉柄を取って醤油とダシで味付けすると中々美味で、よく販売されている「キャラブキ」もツワキブキから作られます。
また、民間療法として利用され、葉をつぶしてあぶったものを腫れ物、湿疹、切り傷のなどの外用薬に、葉や根茎を乾燥したものを煎じて、健胃、下痢などの内服薬として利用されています。 
花言葉は、「困難に負けない」。生育条件の悪い中でもたくましく生き、艶やかな葉を広げ、晩秋から初冬に美しい花をつけるツワブキは、確かに困難を乗り切る力を感じさせてくれます。

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晩秋の六甲山 紅葉のウリハダカエデやサネカズラの話題(第15回)

11月23日から12月7日まで、二十四節気では「小雪(しょうせつ)」です。
小雪とは、冷え込みがきびしくなり雨はそろそろ雪にかわりはじめるものの、寒さも雪もまだ少し先であるという意味です。  
これから、秋も深まり朝夕の冷え込みが増し、紅葉が一段と美しくなってきます。

橙色のウリハダカエデの紅葉

近年は、地球温暖化のためかイチョウの黄葉やモミジの紅葉は遅れ気味になってきています。
例えば、日本気象協会が公表した大阪の紅葉見頃予想の平均値は11月28日、東京は12月3日となっています。
寒くなると動物や植物は、冬越しの準備に入り、最低気温がおよそ5度以下になると、カエルやヘビなどは冬眠に入るといわれています。
11月24日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6.5度で寒いですが、日が射しています。
昨日は、六甲山全山縦走があり、ガイドハウス前の道を多くの登山者が通りぬけましたが、本日はひっそりとしています。
   
この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、カエデ属のウリハダカエデ(瓜肌楓)です。六甲山には、カエデ属の樹木は11種類自生していますが、秋には濃い橙色の紅葉でよく目立ち、春には、総状花序の長さ10cmの花をつけます。
名前の由来は、若木の樹皮がウリ(瓜)の果皮に似ているところから付けられました。

幼木の樹皮は、ウリのような暗い緑色

葉は、多くのカエデのように細い掌状でなく3~5裂し、翼果の中央は円くふくらみ、ほかのカエデの実と比較しやすいです。
ウリハダカエデは、六甲山の中腹以上の落葉樹林内の日当たりのよい場所のところどころにあり、紅葉した葉だけでなく、樹皮も楽しむことができます。

自然保護センター本館の裏に、常緑つる性のサネカズラ(マツブサ科)があります。
六甲山系を中心にいる生きた宝石と言われるキベリハムシの主な食草で、以前、ここで生育を試みたようですがうまくいきませんでした。果実は集合果で、初冬に赤く熟し、直径は3cm近くありよく目立ちます。

サネカズラのクリーム色の花

名前の由来は、「実葛」の意味で、秋に赤く熟す実が美しく目立つからで、昔、枝に含まれる粘液で髪を整えたことから、別名ビナンカズラ(美男葛)の名前でもよく知られています。

サネカズラの赤い集合果の実

夏には、クリーム色のかわいい花を垂れ下げていましたが、花の後、雌花は、赤い集合果の実を結び、花より一段と美しく目立っています。
六甲山の山麓から中腹にかけての林内や林縁の樹木によく絡まっています。

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摩耶古道ウォークと惜秋の六甲山

前日濃霧の六甲山、
当日の朝も霧がかかり、天候が心配されましたが、
11月22日(日)に「摩耶古道ウォーク」が開催されました。

10:30に掬星台に集合し、
・歴史散策コースは、摩耶山観光文化協会。
掬星台→産湯の井→天狗岩→天上寺→徳川道→穂高湖→六甲山牧場前の約3km、
 天上寺副貫主の案内で紅葉を愛でながら歴史を散策するコース。

・自然観察コースA、Bは、山の案内人のみなさまの案内。
 Aコース:掬星台→アゴニー坂→穂高湖→三国池→記念碑台の約4.5km、
  山の案内人の案内で自然観察をしながら歩くコース。
 Bコース:掬星台→アゴニー坂→穂高湖→シェール槍→徳川道→掬星台の3.5km、  山の案内人の案内で自然観察をしながらゆっくり歩くコース。

それぞれのコースを自然観察や歴史散策をしながら晩秋の光景を堪能されました。


写真は、Aコースの自然散策の様子です。
自然観察コースのみなさま、無事 記念碑台に到着。
お疲れさまでした。
「こんなにゆったり山の中を歩いて、満喫で来て良かったです」とのお声がありました。
神戸県民センターでは、
摩耶山は国立公園六甲山地区を代表する山であり、
豊かな自然を有し、また、古くから登山者をはじめとして
多くの人々に利用されてきた摩耶古道があります。
摩耶山の自然の価値と現状、歴史を周知するため、
エコツーリズムの一環として、
摩耶古道の自然観察・歴史散策ウォークを実施しています。

午前中の記念碑台は、濃い霧に包まれていまいた。

記念碑台の近くでは、ヤマウドも花が終わり 実をつけていました。
ウドの大木と言われますが、ほんとうに大きくなるんです。
でも、大木と言っても草木なので、木ではありません。
珍しいものではありませんが、この時期の姿に惹かれます。
ヤマウド:ウコギ科 タラノメ属

・・・野に開く 花火のごとき ヤマウドかな・・・

街も煌めく季節となり、六甲山ガイドハウスにもクリスマスツリーを飾りました。

お昼頃の表六甲ドライブウェイ方面

これから冬の到来まで 
日ごと、木々の美しさを堪能でき、
幸せを感じる季節でもあります。
神戸市内からも身近な六甲山の自然の風景に、
しみじみと癒されます。

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秋彩の六甲山とKOBE六甲全山縦走大会(第1回目)

11月13日(日)
六甲山ガイドハウスの午前9時の気温は19℃で、
小春日和でこの時期にしては、暖かな一日でした。

今日は、恒例の神戸市主催の六甲全山縦走の1回目が開催され、
トップバッターは12時40分ごろにガイドハウスの前を通過。
みんなで無事の完走を祈って、応援いたしました。

2016 KOBE 六甲全山縦走大会
神戸の背後に連なる緑のびょうぶ、六甲全山を西は須磨から東は宝塚まで、
尾根をたどりながら 1日のうちに、
自分の力で歩き通すのが六甲全山縦走(全縦)です。
コースは、六甲連山(須磨浦公園~菊水山~掬星台~東六甲分岐点~宝塚)
距離については諸説あるようですが、コースの距離は公称56km、
なお、神戸市発行の六甲全山縦走マップでは、
須磨浦公園-宝塚は53.0kmとなっています。
いずれにしても累計標高差は3,000mを超える道のりですので、
体力面、健康面など十分でないといけません。(平均所要時間13~14時間) 
「六甲全山縦走」といえば、登山愛好家・ハイカーのみなさんが
一度は体験してみたいとあこがれる、全縦の完走です。

最近は県外のからの参加者も増え、
神戸が誇る伝統的な山歩きイベントとなっています。
六甲山系の山々をひたすら登っては下り、進み一日で歩き通し、
早朝に須磨浦公園をスタートしても、
多くの参加者がゴールの宝塚の塩尾寺に到着するころには、
すっかり陽が落ちてしまいます。

ガイドハウス近くの六甲山郵便局では、恒例の甘酒の応援で喜ばれていました。
神戸市 六甲山全山縦走の2回目は、11月23日(水・祝)の開催です。

六甲山上の紅葉もそろそろ見ごろとなってきました。
六甲山小学校近くのオオモミジ

霧が谷のイロハモミジ

紅葉だけでなく、黄葉も綺麗です。コアジサイの黄葉

クロモジの黄葉

・・・錦秋の季節到来・・・

深い眠りにつくまでの木々たちの精一杯の表現とでもいいましょうか。
紅葉前線が南下し、日ごとに秋の深まりを感じ、季節はすすみます。
花こそ少ないですが、この時期ならではの見どころがあります。
緑から黄色、橙色、赤色と葉っぱのグラデーションに癒され、
晩秋の彩りを見つけては楽しむのもいいものですね。  
徒然草に、「折節の移り変わるこそ」と言う一節があります。

山装う季節
ガイドハウスの山の案内人による自然観察会にも、
ぜひ ご参加してみてくださいね。
山の案内人による自然観察会では、
季節の花や生き物など六甲山の自然について、
山の案内人の解説を聞きながら、
六甲山自然保護センター周辺のコースを約1時間ほど、
森林浴の散策をしていただけます。 

~山の案内人による自然観察会のご案内~
(天候などの諸事情により中止になる場合があります。)
 ・4月~11月の毎週土・日と祝日
  午前の部:11時~
  午後の部:13時30分~
 ・無料
 ・所要時間は約1時間です。
 ・集合場所:六甲山ガイドハウス玄関前

※多人数のグループでご参加の場合は事前にご連絡ください。
 お問い合わせ:078-891-0808(六甲山ガイドハウス)
   

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霜降の六甲山 薬草の話題(第14回)

10月23日(日)は、二十四節気の一つ「霜降(そうこう)」です。
霜降とは、北国や山間部では、霜が降りはじめる頃という意味です。
秋が深まり、登山に最適の季節になり六甲全山縦走大会(11月13日と23日に実施)の参加者の試走の方が見うけられます。
霜降の六甲山の恒例行事と言えば、記念碑台からすぐ近くの神戸市立六甲山小学校では、毎年霜降の日に学校のストーブに火を入れる「火入れ式」を行っています。ニュース等でもおなじみですが、今年は日曜日のため24日(月)に実施されます。

ガイドハウス前に植栽されていたイイギリ、フサフジウツギ、ノリウツギなどが茂りすぎ建物が見えにくくなっていました。このたび、伐採され建物の全景が見えるようになりスッキリしました。

木を伐採してすっきりしたガイドハウス

10月23日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、13.5度で、曇りで寒く強い風が吹いています。
六甲山上では、木々が紅葉しはじめて、本館横のドウダンツツジの葉が赤く色づいて見事です。

ドウダンツツジの紅葉が見事

今の季節、六甲山でお気に入りの生き物は、リンドウ科のセンブリです。
漢字で書くと「千振」で、千回熱湯で振り出してもなお薬効が消えないという意味です。
センブリの花期は9~10月、花の大きさは3㎝ほどで白い星形の花に紫色のストライプが走り、花の先端を目指して一直線に伸びてかわいいです。2年草で、山麓から山上にかけての日当たりのよいやや乾燥した草地に生えています。

薬草のセンブリの花

センブリは、薬草の胃腸薬として昔から利用され、近年は健康茶として飲用されている人もあると思います。ガイドハウスの近くに咲いているので、香りはどうかと鼻を近づけてみたが、あまり特徴のある香りはしません。ならばと、葉を1枚ちぎって噛んでみたところ、とたんに苦みが口の中にいっぱいにひろがり、咲いている姿からは、あの苦みは想像できませんでした。

ゲンノショウコのミコシグサの拡大写真

また、江戸時代からセンブリ、ドクダミとともに薬草の代表種であるゲンノショウコの白や紅紫の花が、8月~10月にかけて、本館前のスロープに咲いていましたが花は終わりました。(ゲンノショウコの名前の由来は、「現の証拠」の意味で、飲めばたちどころに下痢がとまり、薬効があらわれること)。
花が枯れると、開裂した果実の形が神輿(みこし)の屋根のような形になることから、「ミコシグサ」という別名がありますが、今その様子を見ることができます。茎には、無数の毛があり、花の愛らしい姿とは似つかず、毛むくじゃらですのでじっくり見てください。
                         

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星のきらめきのようなセンブリ

記念碑台の近くでセンブリの花が咲き始めました。

全草すべてが苦いことが特徴のセンブリ
和名も“千回振り出しても苦みがなくならないので千振”と
名付けられたと言われます。

日本の三大薬草と言えばドクダミ、ゲンノショウコウとセンブリ。
その一つセンブリは知っていても花はあまり知られていませんね。

苦み健胃薬としてあまりにも有名ですが、
江戸時代後半までは、ノミ、シラミよけなどに利用されていて、
健胃薬としてはあまり使われていなかったようです。
苦味健胃薬として本式に使われるようになったのは、明治時代以降だそうです。
最近では、皮膚の血行促進作用がある事から、養毛剤にも利用されているようです。
「当(まさ)に薬」と言う意味で「当薬」とも呼ばれるそうです。

気持ちの良い 行楽日和でたくさんの方が記念碑台を訪れておられ、
秋の六甲山の自然を満喫されておられました。

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「六甲ミート・アート芸術散歩」開催中(第13回)

10月8日(土)は、二十四節気の一つ「寒露(かんろ)」でした。
寒露とは、冷たい露が降りる頃という意味です。いよいよ秋本番です。
近年は、地球温暖化のためか、暑いと感じられる日もありますが、朝夕に肌寒いと感じる日も出てきます。
どんどん夜が長くなっていき、秋の夜長を楽しむ季節がはじまります。

10月9日(日)午前10時、ガイドハウスの気温は、14度で、霧雨に覆われ肌寒く、観光客も少ないです。
秋の恒例のお客様、「渡りのチョウ」といわれるアサギマダラがやってきました。南方への旅の途中で、例年より1週間ほど遅いようです。センター近くの草原では、ヒヨドリバナが咲いてその蜜を求めて、10頭程が乱舞していてその美しさは見事です。 

ヒヨドリバナを吸蜜のアサギマダラ


       
六甲山の秋を彩る現代美術の祭典「六甲ミーツ・アート芸術散歩2016」が、9月14日から11月23日(祝日)まで開催中です。六甲山上の10会場で催され、会期中は総勢39組のアーティストによる展示やワークショップ・パフォーマンスを楽しむことができます。
六甲山の自然景観や土地柄をいかした現代アート作品を通じて、六甲山の魅力を再発展してもらうことをテーマに、山上の各施設で、44作品を展示しています。

六甲高山森林内壁画の作品

その中でも目を引くのは、六甲高山植物園から六甲オルゴールミュージアムの連絡歩道(無料の区分)にある「六甲高山森林内壁画」(作者:川田知志氏)木の表面に板を貼り、漆喰が乾かないうちに顔料で描くフレスコ画法で、自然景観に存在する様々な線や色味と対話するように描かれて、公募対象グランプリを受賞しています。

六甲高山植物園内には、ユニークな展示の人の横顔の右耳から植物が生えている様子を木工で表現した「夢の山(眠る私)」(作者:山本桂輔氏)のがあり、おもしろい作品で今回のリーフレットの表紙に使われています。

夢の山(眠る私)の作品

また、六甲山にアトリエを構える角倉起美さんのアジサイをモチーフに、ドーム型オブジェに陶器のアジサイの花を表現した「紫陽花」が森の中に点在しています。 このほか、創意工夫した多数の作品を鑑賞しながら道端の植物を観察したり、鳥のさえずり聞きながらピクニックをお楽しみください。
これから六甲山では、カエデをはじめ紅葉の季節になり、現代美術の芸術鑑賞と共に自然に親しんでください。

陶器のアジサイの作品

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