きらめく雪の華

暦の上では、
雪から雨に、氷から水に変わるころとされている、
二十四節気の雨水を迎えましたが、
快晴ですが、予想に反して山上は冷え込み、
前の晩は雪だったようで、記念碑台の園地は真っ白。

積雪はうっすら程度でしたが、見上げると、この樹氷に日が当たり、
枝から離れたその氷の結晶がハラハラと雪のように落ちてきます。

六甲山のこの時期の風物詩といえばやはり樹氷。
真夜中、ひときわきびしい寒気で急激に冷やされた霧が、
木の枝にぶつかり凍てついて美しい氷の芸術をつくり出します。


お昼前には、すっかり溶けてしまった、儚い雪の華。

今季は雪の降る日が多く、
美しい素敵な雪景色が何度も見られるのはうれしいものですが、
交通機関に支障が出るのは困りものです。
六甲山へお出かけは、冬の装備をお忘れなく。

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「春告鳥」といわれるウグイスと「鶯(うぐいす)色」のメジロ

2月4日から2月18日まで、二十四節気では「立春(りっしゅん)」です。
立春とは、初めて春の兆しが現れてくる頃のことで、「節分」の翌日にあたります。
暦の上ではこの日から「立夏」の前日までが春となります。  
しかし、今年は厳しい寒さが続いており、強い冬型の気圧配置の影響で、西日本の日本海側を中心に先週後半から大雪になりましたが、六甲山上でも10cmほどの雪が積もりました。

2月9日雪の本館の様子

雪に覆われたグルーム像

2月12日(日)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は2.5度ですが、予想に反して快晴で、樹氷がキラキラ光りきれいです。

先日、山麓でウグイスのさえずりを聞きました。ウグイスは、早春、ほかの鳥に先駆けてさえずりはじめるので「春告鳥(はるつげどり)」といわれます。
大きさはスズメ位で、体はやや緑色がかった茶色をしていて、いわゆる鶯色ではなく、よく目立つメジロをウグイスだと間違えることもあります。

春告鳥といわれるウグイス

春から秋にかけては、山のササやヤブの中にすんでいますが、冬の間は、低地に移動して、ヤブの中に身をひそめ、「チャッチャッ」と鳴いています。
春の訪れを感じると、オスはヤブの上の高い枝にとまり、さえずります。ウグイスは、地味な色で,普段やぶの中を素早く動き回っているので、その姿をなかなか目にすることはできません。
サクラがほころびはじめる頃になると、みごとにさえずりはじめ「ホーホケキョ」となり「法、法華経」と聞きなし(鳥の声を日本語にたとえる)をされ、鳴き声が美しいので、日本三鳴鳥のひとつです。

一方、メジロはスズメより小さく、あざやかな黄緑色の羽に、目の周りが白くふちどられている小鳥です。実は「鶯色」と呼ばれる色はメジロの色に近く、ウグイスはもっと茶色がかった地味な色をしています。

ウグイス色をしたメジロ

1月中頃から庭木の枝に姿をあらわしています。
2羽で追いかけながら飛ぶ仲睦まじい姿は、まさに初春の風物詩で、舌の先はブラシのようになっていて、花の蜜を上手になめています。
メジロは、黄緑色で「ウグイス色」に似ており、ウグイスと間違える人もいます。
ほとんどの季節は雑木林の中にいますが、冬にはエサが少なくなるため、1月頃にはツバキやウメなどの花の蜜を吸いに、冬にはエサが少なくなるため、町中に出てきて、庭先にもよく来る鳥です。
鳴き声は、美しい声で「チィ チュイ チョーチュー」と早口でさえずりますので、「長兵衛 忠兵衛、長忠兵衛」などと「聞きなし」をされます。 

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冬の扉をあける花 

昨日、二十四節気では「立春」を迎え、
季節は春に向かって動いていきます。
。。。とはいえ、春分までに寒い日が続き、
本当の春はまだ少し先になります。

それでも木偏に春と書く花、
椿が咲き出し輝きを与えています。

春山の馬酔木の花の悪(あ)しからぬ君にはしゑや寄そるともよし (詠み人知らず)

万葉の時代から、春の訪れを待ちかねて咲く印象的な花、アセビ。
アセビ(馬酔木)は、このように古代から愛され、
万葉集にも詠み込まれ、日本人とは縁の古い花。
小さくまっ白のスズランにも似た花からは、甘くてすてきな香りが漂います。


今日は、雨で霧に包まれている 六甲山上 記念碑台。
ちょっとわかりにくいですが、霧の中、カワラヒワの集団がいました。

寒さも少しゆるみ、朝9時30分の気温は4℃です。
この雨の中にイベントで来られていた親子連れのお母さまが、
「木の芽のふくらみなどに、少しずつ春が近づいているのを感じます。」
。。。と おっしゃっていました。
これからあちこちで見られる春の兆しを存分に楽しみたいものですね。


六甲山を活用する会主催の
こどもパークレンジャー
みなさまがガイドハウスにご来館。
あいにくのお天気でしたが 
子供たちは元気いっぱいでした。

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寒い季節に暖かさを運んでくれるヤブツバキ

1月20日から2月3日まで、二十四節気では「大寒(だいかん)」です。
大寒は、一年で最も寒さが厳しい時期で、各地で年間の最低気温が記録されます。
大寒の終わりの日が「節分」で、次の日が立春です。
もともと節分は、季節の分かれ目を意味するため、一年に4回有りましたが、現在ではこの時期だけが残りました。
1月26日(木)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は5度で、久しぶりに晴天が広がっています。
しかし、先日来の寒波で、ガイドハウス屋根の軒先には、冷え冷えとしたツララができています。

ガイドハウスの軒先のツララ

有馬温泉から六甲山山頂への登山ルートである裏六甲の紅葉谷・白石谷一帯は、冬季には樹氷が見られ、六甲アイスガーデンと呼ばれています。
1月中旬からの寒波が続いた影響で、紅葉谷の「七曲滝」は、川が凍り岩肌に氷が連なりとてもきれいでしたと登山者から報告がありました。

氷瀑の七曲滝(過去の写真)

寒さ厳しい冬には滝全体が真っ白に凍結し、その神秘的な風景は「氷瀑」と呼ばれています。
現地に行く方法は、有馬温泉から入るのが一般的ですが、有馬ロープウェイ駅横からの登山道は、通行止めのため、迂回して魚屋道から炭屋道を経由して行きます。
また、山上からの極楽茶屋跡から紅葉谷へ入るコースは、急な下りになるので危険がともない注意が必要です。いずれも、凍っているので靴にはアイゼン等の冬山装備が必要です。

この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、山野に自生する野生ツバキのヤブツバキ(藪椿)です。
ツバキ科の常緑高木で、名の由来は、厚い葉木(アツバキ)がなまり「ツバキ」になったそうです。六甲山では山麓から中腹に至る林の中に生えています。

暖かさを運んでくれるヤブツバキ

ヤブツバキの花は、早い所では12月頃から咲きだし3月頃が盛りで4月まで咲いて、寒い季節に暖かさを運んでくれます。
椿の漢字は、木へんに春で俳句などでは春の花として親しまれ、花弁の赤色とおしべの黄色のコントラストがきれいです。
ヤブツバキは、花の底に蜜をためていて、その蜜をヒヨドリやメジロなどが吸いに来たとき花粉を雌しべにつけて花粉を媒介する役目をします。昆虫がいない時期に開花するヤブツバキは花粉の媒介を野鳥に頼るしかないのです。

有用なヤブツバキの実

また、ヤブツバキは昔から、貴重な生活に必要な樹木で、果実から油を絞り食用・整髪料・肌荒れ予防などに使われます。
果実はゴルフボール位の球形で、秋に熟すと厚い果皮が三つに割れて開き、中から硬い殻の種子がこぼれ落ち、これを拾って臼で潰し油を絞りました。

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冬を耐え忍ぶ

今日は、記録的な寒波が襲うとの報道があり、
戦々恐々として、完全防備で出かけました。

山上は、予報通りこの冬一番の冷え込みで、
朝9時半の六甲山ガイドハウス裏の温度計は、-3℃。
ハイキング道には、霜柱が。。。

雪の予報が懸念されましたが、午前中は雲があったものの
午後からは、風はあって寒いものの青空が広がる好天気で、
積雪は無くて少し拍子抜けでした。
それでも、午後になっても氷点下を示し、凍りつくような寒さです。

午前10時過ぎ 記念碑台からの眺望。

休館中の自然保護センターの下の植え込みにこんなものが。。。
風があるので、揺れてなかなか上手く撮れません。

5mm位の青黒い丸い実が2個ずつ仲良く並んでいます。
互いに寄り添うかのようで微笑ましいです。

そうそう、スイカズラ(吸葛)だ!
スイカズラは、梅雨前頃に咲き、
いい香りの白から黄色になって咲く花。
必ず2つ並んで咲いていました。
どんな実がなるのか知らない方も多いことと思いますが、
こんな実なんですね。

秋~冬にかけて葉の付いた茎を採取し、
刻んで天日干ししたものは、生薬名:忍冬(ニンドウ)といい、
煎じて服用すると利尿・抗炎症・抗菌作用があるとされます。
風邪薬にも使われるそうです。

忍冬という、このような季節にぴったりな別名ももつ。
冬でも茎の先の葉が落葉せずに残っている様子から、忍冬。
茎は蔓になって右巻きにものにからみ、
この冬の寒さを耐え忍んでします。

記念碑台の自然保護センターの屋外の温度計は-5℃!
ほんの僅かな時間でしたが、寒くて早々に退散。。。
寒中なのでこれが当たり前の寒さでしょうが、
暖かな年始に体も心も緩んで、寒さ疲れにいじけてしまいます。
忍冬を見習わなくてはいけませんね!

寒波の予報は続いています。
六甲山へお出かけは、冬の装備をお忘れなく。

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冬にふさわしい観察、葉痕と冬芽、モズのはやにえ!

1月5日から1月19日まで、二十四節気では「小寒(しょうかん)」です。
小寒とは、この後に大寒を控え、寒気がまだ最大にならないという意味です。
これから約1カ月後の節分まで「寒の内」が続き、日1日と寒さが厳しくなり立春に「寒の明け」を迎えます。
1月7日(土)午前10時、六甲山自然保護センターガイドハウスの気温は6度で晴天が広がっています。
山の案内人の当番ガイドさんから次のようなおもしろい情報と写真を提供いただきました。

イイギリの葉痕

 「ガイドハウス前に、めでたいおかめ、ひょっとこ が登場!
 イイギリの冬芽の下の葉痕が、
 ほら、「おかめひょっとこ」に見えませんか?(笑)
 冬には冬のたのしみが♪ 」

 冬は観察するものが少ないですが、葉痕と冬芽の観察をお奨めします。   
落葉樹が秋に葉を落とすのは、冬を越すための工夫です。
冬が来る前に冷たい空気が当たる面積を少しでも減らし、寒さに備えます。
枝の先を見てみると、目や口のように見えるものは葉痕(水分や栄養分などの通す管のあと)で、その顔の上にあるのが冬芽で、まるで重ね着をするように鱗片で覆われています。
冬芽が目覚め、葉が開くには暖かさよりも、むしろ5度以下の寒い日が一定期間続くことが必要だと言われています。
このように、寒い野山の中で、植物の内部では春の準備が進んでいます。

冬は、「モズのはやにえ(早贄)」を見ることができる季節です。
モズは、山から河川敷や田畑におり、獲物を枝にさして「はやにえ」をつくる習性があります。
モズは、スズメよりやや大きく頭でっかちで鋭いくちばしをもった鳥で、昆虫やカエル、ネズミなどを食べます。
 

小さなハンターの モズ

モズは橙褐色の留鳥で、目を横切るように黒い斑があり、顔つきはよく見ると精悍な感じです。また、尾をゆっくりとまわすのが特徴です。秋から冬の間には、単独で縄張りをつくり確保のために、梢の先で甲高い声で「キリッー キィーキーキー キチキチ」と鳴き、「モズの高鳴き」といわれます。
「モズのはやにえを探そう観察会」に参加しました。
当日はカナヘビ、ムカデ、イナゴ、ヨシノボリなどのはやにえを見ることができました。

はやにえ(カナヘビ)

はやにえ(イナゴ)

モズがはやにえをする理由は、①エサの少ない冬場の貯蔵食にするため。②とらえた獲物を木の枝に固定し、少しずつちぎって食べるため。
③縄張りを誇示するため。④狩を楽しんでいるだけ、など様々な意見があるが、
明確な答えは出ていないとのことです。
この犠牲となった生き物などを観察するとともに、自然界の命とつながりに気づくことができました。  

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自然素材を使ったリースと冬のアジサイ

六甲山唯一の信号のある記念碑台交差点の六甲山ガイドハウス。
12月になり、前栽の木々も葉を落とし少し、寂しい感じになってきましたが、
【クリスマスリース】が登場し華やかになっています。

クリスマスツリーといえばモミの木が定番。
このリースは、六甲山で採れた木の実などの自然素材を使っています。
(六甲山自然保護センター周辺での植栽も含みます)


丸い大きな実は、キカラスウリの実です。


ガイドハウスの中もにぎやかですよ。

リースは、花や葉などでつくられた装飾用の輪。
クリスマスに飾られる「クリスマス・リース」がその代表ですね。
リースが輪というのは、「永遠に続く神の愛」
「新年の幸福を祈る飾り」等を表しているそうです。
クリスマスのリースが緑色なのは、常緑樹を使うことで「農作物の繁栄」、
赤いものは「愛」、「太陽」、「キリストの流した血」、
金銀は「富」、マツボックリは「収穫」の象徴、
ヒイラギ、ベルなどは「魔除け」という意味があるとされている。
日本でいえば、魔よけと豊作を願って飾る しめ縄 と似ています。

小さいリースは、ツルを輪にしたものをリースの土台にしています。
(クズ、サルトリイバラ、アオツヅラフジを利用しています。)

自然を生かし、自然の素材を使ったリース、
そして自然素材のリサイクルを通して、
森への理解と手入れにつながりも感じてみてください。

ガイドハウスの午前9時半の気温は8℃、
一昨日の金曜日に降った雪が陰に残っていますが、
お天気も良く、日差しがありあたたかです。

冬季閉鎖中の自然保護センターのテラスデッキで景色を楽しむ。

・・・悠然と 山仰ぎ見る 師走かな・・・

こんなところに可愛い王子様。。。

にっこりマーク♪
木の妖精…冬芽さん こんにちは~って^^
六甲山名物の紫陽花(神戸市の花も紫陽花です)

記念碑台周辺にもたくさんの種類が植栽されてます。
この季節、「景色は冬枯れ」ですが、
葉がすっかり落ちて裸になった木の先に目をやると、
ほとんどの枝先に、
来年の春に咲く葉芽や花芽が、しっかりとついています。
寒さに耐えて頑張っている冬芽。
その小さな冬芽の中には もうすでに春になれば 伸び出す花や葉。
枝が小さく包み込まれており 来るべき生命の季節の準備をしているのですね。
あっちにも、こっちにも、おもしろい形がいっぱいです。
少し大げさかもしれませんが、自然の小さな芸術。
きっとおもしろい発見があるますよ。
寒い冬ではありますが、
光あふれる春を待つ植物達のエネルギーを
冬芽から感じるとってみてはいかがでしょうか。

明々後日の21日は、二十四節気の冬至です。
冬至の日は、1年で最も日が短く夜が長い日で、
気温ぐっと低なりこれから寒さ本番となります。

木々や草花、そして多くの生き物に出会い
この季節ならでは 春を待つ 
植物の生きる知恵に驚きつつも、
その愛らしい姿にしばし 夢中になります。

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葉も花もきれいで、食べて美味しい ツワブキ(第16回)

12月7日から12月21日まで、二十四節気では「大雪(たいせつ)」です。
大雪とは、寒さがしだいに厳しくなり、雪が降り積もる頃という意味です。
六甲山中では木の葉が散り終えて、雪が降り出す季節を迎えます。
六甲山上の人工スキー場「六甲山スノーパーク」が、12月3日から今期の営業をはじめました。

スキー、スノーボートだけでなく、子どもも雪遊びが楽しめる「スノーランド」もあり「雪のテーマパーク」で六甲山の冬の観光の目玉です。
特に、今年は、新型製氷機を導入して、1日の造雪量が昨年の2.4倍になったそうで、これから雪のゲレンデへ多くの観光客が期待できます。

12月8日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6度で寒いですが、すっきり晴れて三ノ宮方面の眺望が良いです。

自然保護センターから三宮方面への眺望

今の季節(11月~12月)は花が少ない時期ですが、鮮やかな黄色の5㎝ほどの頭花をつけたツワブキ(キク科)が目立っています。
ツワブキは常緑性で、花は10月頃から12月に入っても咲いている株もあり、冬でも青々としています。
海岸近くに多いですが、公園や庭にも植えられています。

初冬に目立つツワブキの花


             
ツワブキ(石蕗)の由来は、葉の形がフキに似てつやつやしてことで、石蕗は石や岩の間にも生えていることによります。
葉はフキのように大きくて丸く厚みがあり表面には光沢があり、この光沢は葉の表面に分泌されるワックスによるもので、強い潮風や乾燥に耐える役目を果たしています。
葉の付き方は、根生(根元から葉柄が伸びている)で、葉柄はフキのように長く、花は鮮やかな黄色で、これが多数集まって咲くと見事で園芸種もたくさんあります。
初冬になり花が終わりを告げる頃になっても、ツワブキは鮮やかな花が咲き続けているので、花を訪れるチョウやハナアブは、ツワブキの花を見つけて吸蜜に来ており、虫にとってありがたい存在です。

吸蜜しているハナアブの仲間

霜が降りはじめ、虫たちの姿が見られなくなる頃、花を収めて来年のために実を結びます。                       
ツワブキは、フキと同様に食用にされ、若い葉柄を取って醤油とダシで味付けすると中々美味で、よく販売されている「キャラブキ」もツワキブキから作られます。
また、民間療法として利用され、葉をつぶしてあぶったものを腫れ物、湿疹、切り傷のなどの外用薬に、葉や根茎を乾燥したものを煎じて、健胃、下痢などの内服薬として利用されています。 
花言葉は、「困難に負けない」。生育条件の悪い中でもたくましく生き、艶やかな葉を広げ、晩秋から初冬に美しい花をつけるツワブキは、確かに困難を乗り切る力を感じさせてくれます。

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晩秋の六甲山 紅葉のウリハダカエデやサネカズラの話題(第15回)

11月23日から12月7日まで、二十四節気では「小雪(しょうせつ)」です。
小雪とは、冷え込みがきびしくなり雨はそろそろ雪にかわりはじめるものの、寒さも雪もまだ少し先であるという意味です。  
これから、秋も深まり朝夕の冷え込みが増し、紅葉が一段と美しくなってきます。

橙色のウリハダカエデの紅葉

近年は、地球温暖化のためかイチョウの黄葉やモミジの紅葉は遅れ気味になってきています。
例えば、日本気象協会が公表した大阪の紅葉見頃予想の平均値は11月28日、東京は12月3日となっています。
寒くなると動物や植物は、冬越しの準備に入り、最低気温がおよそ5度以下になると、カエルやヘビなどは冬眠に入るといわれています。
11月24日(木)午前10時、六甲山自然保護センターの気温は6.5度で寒いですが、日が射しています。
昨日は、六甲山全山縦走があり、ガイドハウス前の道を多くの登山者が通りぬけましたが、本日はひっそりとしています。
   
この季節、六甲山上の植物でお気に入りは、カエデ属のウリハダカエデ(瓜肌楓)です。六甲山には、カエデ属の樹木は11種類自生していますが、秋には濃い橙色の紅葉でよく目立ち、春には、総状花序の長さ10cmの花をつけます。
名前の由来は、若木の樹皮がウリ(瓜)の果皮に似ているところから付けられました。

幼木の樹皮は、ウリのような暗い緑色

葉は、多くのカエデのように細い掌状でなく3~5裂し、翼果の中央は円くふくらみ、ほかのカエデの実と比較しやすいです。
ウリハダカエデは、六甲山の中腹以上の落葉樹林内の日当たりのよい場所のところどころにあり、紅葉した葉だけでなく、樹皮も楽しむことができます。

自然保護センター本館の裏に、常緑つる性のサネカズラ(マツブサ科)があります。
六甲山系を中心にいる生きた宝石と言われるキベリハムシの主な食草で、以前、ここで生育を試みたようですがうまくいきませんでした。果実は集合果で、初冬に赤く熟し、直径は3cm近くありよく目立ちます。

サネカズラのクリーム色の花

名前の由来は、「実葛」の意味で、秋に赤く熟す実が美しく目立つからで、昔、枝に含まれる粘液で髪を整えたことから、別名ビナンカズラ(美男葛)の名前でもよく知られています。

サネカズラの赤い集合果の実

夏には、クリーム色のかわいい花を垂れ下げていましたが、花の後、雌花は、赤い集合果の実を結び、花より一段と美しく目立っています。
六甲山の山麓から中腹にかけての林内や林縁の樹木によく絡まっています。

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摩耶古道ウォークと惜秋の六甲山

前日濃霧の六甲山、
当日の朝も霧がかかり、天候が心配されましたが、
11月22日(日)に「摩耶古道ウォーク」が開催されました。

10:30に掬星台に集合し、
・歴史散策コースは、摩耶山観光文化協会。
掬星台→産湯の井→天狗岩→天上寺→徳川道→穂高湖→六甲山牧場前の約3km、
 天上寺副貫主の案内で紅葉を愛でながら歴史を散策するコース。

・自然観察コースA、Bは、山の案内人のみなさまの案内。
 Aコース:掬星台→アゴニー坂→穂高湖→三国池→記念碑台の約4.5km、
  山の案内人の案内で自然観察をしながら歩くコース。
 Bコース:掬星台→アゴニー坂→穂高湖→シェール槍→徳川道→掬星台の3.5km、  山の案内人の案内で自然観察をしながらゆっくり歩くコース。

それぞれのコースを自然観察や歴史散策をしながら晩秋の光景を堪能されました。


写真は、Aコースの自然散策の様子です。
自然観察コースのみなさま、無事 記念碑台に到着。
お疲れさまでした。
「こんなにゆったり山の中を歩いて、満喫で来て良かったです」とのお声がありました。
神戸県民センターでは、
摩耶山は国立公園六甲山地区を代表する山であり、
豊かな自然を有し、また、古くから登山者をはじめとして
多くの人々に利用されてきた摩耶古道があります。
摩耶山の自然の価値と現状、歴史を周知するため、
エコツーリズムの一環として、
摩耶古道の自然観察・歴史散策ウォークを実施しています。

午前中の記念碑台は、濃い霧に包まれていまいた。

記念碑台の近くでは、ヤマウドも花が終わり 実をつけていました。
ウドの大木と言われますが、ほんとうに大きくなるんです。
でも、大木と言っても草木なので、木ではありません。
珍しいものではありませんが、この時期の姿に惹かれます。
ヤマウド:ウコギ科 タラノメ属

・・・野に開く 花火のごとき ヤマウドかな・・・

街も煌めく季節となり、六甲山ガイドハウスにもクリスマスツリーを飾りました。

お昼頃の表六甲ドライブウェイ方面

これから冬の到来まで 
日ごと、木々の美しさを堪能でき、
幸せを感じる季節でもあります。
神戸市内からも身近な六甲山の自然の風景に、
しみじみと癒されます。

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